【学校紹介】麴町学園女子中学校 高等学校(前半:インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.18

麴町学園女子中学校 高等学校

千代田区麹町3-8

世界とつながる 私の「みらい」デザイン

インタビューをさせていただいた 副教頭 田邊 隆先生

👇👇👇 2022年度入試イベント一覧 👇👇👇

✐✎✐✎中学校ミニ説明会&学校見学会✐✎✐✎

11月6日(土)10:00~ , 14:00~

11月20日(土)14:00~

12月25日(土)10:00~ , 11:00~ , 14:00~

1月29日(土)10:00~ , 14:00~

※麴町学園女子中学校高等学校ホームページよりご予約をしてください。

✐✎✐✎中学校入試体験イベント✐✎✐✎

10月24日(日)9:00~:入試問題チャレンジ&授業体験

11月28日(日)9:00~:入試説明会&入試模擬体験①

12月12日(日)9:00~: 入試説明会&入試模擬体験②

11/28or12/12参加された方は学習アドバイスに参加することができます。①②は同内容です。

12月19日(日)9:00~:学習アドバイス

12月26(日)オンライン:学習アドバイス

※その他イベントがありますので、麹町学園女子ホームページをご確認ください。

✐✎✐✎高等学校説明会✐✎✐✎

10月16日(土)14:30~

✐✎✐✎高等学校:学校見学会&個別相談✐✎✐✎

10月23日(土)10:00~ , 11:00~

10月30日(土)14:00~ , 15:00~

11月6日(土)11:00~ 

11月27日(土)10:00~ , 11:00~

※麴町学園女子中学校高等学校ホームページよりご予約をしてください。

※その他イベントがありますので、麹町学園女子ホームページをご確認ください。

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:現在、中・高ともに募集をされていますが、近年どのような変化がありましたか。

A1: 2015年に山本校長(関西の私立女子中・高の校長・理事を務めたキャリアを持つ)を迎えました。校長の山本が本校に着任した際に、本校の生徒をみて、「素直で柔和なコツコツ努力する生徒が多い印象だが、何かが欠けているような気がする。」と感じ、それは「自己肯定感」があまり高くないことだという気付きがありました。そこで「自己肯定感」高めるためには、何かひとつ自信を持てるものを身に付け、成功体験を積み重ねていくことが大切だと考えました。

 そして、変化の激しい世の中においても柔軟に対応し、「みらい型学力」(数値化できる学力+多様な力)を身につけ、「しなやかに たくましく」世界にはばたく女性の育成を目指そうと改革を進めました。その柱として据えたのが、「使える英語力」、「国際理解」、「探究型の学び」、「キャリア教育」でした。目標に向かってトライする姿勢を高めるため、生徒自身の武器(自信)になるものをと考えたのが実用英語の習得でした。そして幸いにも安河内哲也先生(文部科学省の英語教育に関わる有識者会議委員・予備校カリスマ講師)とのご縁に恵まれ、本校の英語教育特別顧問になっていただきました。氏の提唱する英語4技能をバランス伸ばすメソッドをしっかり体系立てて実践することで、高い英語力が身に付けられることを立証してきました。

現在では、卒業時には約6割の生徒が2級を取得する学校になり、中学3年生で準1級を取得する生徒や、高校では英検1級を取得する生徒もでています。

 そのスタート段階では、英語教育のバラつきをなくすために教員同士お互いの授業を見学しあいメソッドや教材の共有化を進めました。また評価においても完全4技能(読む・聞く・話す・書く/各25点配分)で採点し、定期テストも全学年共通のフォーマットに統一しました。つまり、評価と指導の一体化を図った訳です。定期テストで測れない「スピーキング」については平常点とし、積極的に発話や音声活動を行った生徒は満点(25点)をもらえる仕組みです。この“Active English”に変えてから飛躍的に英検の取得率が上昇する中、英語や国際理解の教育を発展的に考えた時に、グローバル人材の育成とともに進路保証をさらに充実していこうと考えました。そこで、山本校長は関西の女子校校長を務めた際に高大連携を結んだ経験を踏まえ、本校で最も人気があり、かつスーパーグローバル大学でもある東洋大学とアドミッションを含めた高大連携の交渉に当たりました。そして、本校の教育ビジョン、英語教育等を評価していただき、2016年5月24日に、東洋大学と麹町学園女子高等学校は学校間教育連携を結びました。なお、この連携スタイルは関東初となるものです。そして、2017年4月に高校「東洋大学グローバルコース」の第1期生が入学しました。その1期生は75%が東洋大学に進学し、現在6期生の募集ということになります。

Q2: どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。

A2: 城東地区、臨海地区が多くいますが、どこからでもアクセスがよい立地でのため、千葉県、埼玉県、神奈川県からも通って来る生徒も多いです。本校は4つの寄り駅があり、四ツ谷駅、市ヶ谷駅から徒歩10分、麹町駅から徒歩1分半、半蔵門駅からは徒歩3分なので、安心して通学できます。

✐✎✐✎中学・教育の特色✐✎✐✎

Q3: 中学校はグローバルコース(英語選抜コース)とスタンダードコース(みらい探究コース)の二つのコースに分かれていますが、入試の時点で、コース別の入試があるのでしょうか。

A3:そうです。2教科、4教科の選択制に加え、英語に係わる入試が2タイプあります。2月1日午前、2月3日午前に「英語型」の入試があります。ここでは英検4級レベル(簡単な作文も含む)で出題します。それに加え、国語基礎、算数基礎 (学校の教科書レベル基本的な事項を分かっていれば対応できる出題、合計50分の中で各50点)となります。

 そして、もう一つ「英語資格型」という入試があり、これは英検4級以上取得していることが前提になりますが、英検4級を取得していれば見なし得点80点、英検3級以上取得していれば満点扱いとし、入試当日には英語の試験はありません。なお、国語、算数については英語型と違って、各100点・各45分で実施します。

 この「英語型」、「英語資格型」入試で合格をした方は「グローバルコース」、そして2教科4教科いずれかで合格した方は「スタンダードコース」となります。ただし、2教科4教科で合格をした方の内、「グローバルコース」入学希望者については、英検3級以上取得、またはそれに準ずるスコアの証明書・合格証を提示することで、「グローバルコース」入学が可能です。また、英検3級の資格を持っていなくても、本校合格者の中で「グローバルコース」の希望者を対象に、後日選考試験を実施します。そこで、一定の英語力をもった生徒は本コースに入学できます。

Q4:クラス編成はどのようになっていますか

A4:各学年グローバルコースは1クラス、スタンダードコース2~3クラスあります。

Q5:中学3年生に進級する際にコースの変更は可能なようですが、コース変更の基準に英語検定取得級が入っているのですか?

A5:スタンダードコースの生徒で、グローバルコースへ転コースを希望した場合、英検3級以上取得が基準となり、転コースが可能です。なお、グローバルコース生が3年進級段階で3級取得がクリアできなかったは、スタンダードコースになります。

Q6:スタンダードコースの生徒に関してどのような探究活動を行っているのでしょうか。

A6:総合的な力を身に付け、多様な視点で進路を考えられる生徒(人材)を育てることを行っています。育てたい生徒像はグローバルコースもスタンダードコースも基本的には共通です。授業の中で教科横断型の学習や、課題に向けてどのように解決していくかという思考力・判断力が付くような取り組み(いわゆるPBL)をすることが前提にあります。グローバルコースに入ったから探求型の学習活動がないかといったらそうではないので、現実的に2つのコースの大きな違いは、英語学習のスタート段階の学習内容、そして深度です。

Q7:「みらい科」という御校オリジナルのキャリア教育(生き方教育)についてお聞かせください。

A7:「女性学」を学んだり、「職業体験」「フィールドワーク」を実施する他、1万字(iPadやパソコンで打ち込みますが、原稿用紙にすると25枚)の研究論文を高校1・2年生の2年間かけて書き上げます。高校1年生、2年生合同で7,8名のグループになり一名の教員 (全教員体制)が月1回指導に当たります。

 取り組み当初、生徒たちは「5枚以上書いたことがない。無理かも」と言っていますが、章立ての仕方や先行論文の引き方、引用の仕方、文章を書く上でのルール、参考文献の記し方などの基本的内容をレジュメにしてありますのでそれを見ながら書き進めていきます。また、そのプロセスでは、どのような目的意識のもとにテーマ設定し、書き進めるかという「初めてコンテスト」をしたり、また、論文完成後は優秀論文発表会(約20名の生徒がパワーポイントを使い、自分が作成した論文紹介)を行い、同学年や後輩の前で披露をします。この取り組みを通して、「母語である国語で文章をしっかり書ける。」そして、学問をする上で「自分の興味を持った分野を掘り下げて考えることを形にすることができる。」、その姿勢が身につくことで、学びの好循環が生まれ、その質も向上していきます。そして、「本質的な学びの楽しさ」にふれ「方法論の間口を広げて深めていける」ので、大学進学の尺度が磨かれ、よりよい進路を考える上で見方も変わります。より多くの文字数を書く過程で、論理的な思考力が身に付きますので、大学のゼミに行っても怖くないでしょうし、人前で自分の考えを発表するようなプレゼンテーションの能力も上がっていきますので、達成感もひとしおです。

また近年では、研究論文を成果物として見てくれる大学もありますので、作成した論文をもとにプレゼンテーションを行い、総合型選抜(旧AO入試)で上智大学へ進学した生徒もいます。

Q8: 高校1年生の時に3つのコースに編制されますが、何クラスずつになりますか。

A8:内部進学生が3~4クラス(GA・SAコースが1クラス、Aコースが2~3クラス)になります。高校1年生まではコース変更が可能で、高校2年生からは固定になります。なお、高校から入学する「東洋大学グローバルコース」生徒は80名で3クラスですが、6年一貫コースとは別立てとなります。

Q9:文理選択は高校2年次でしょうか。

A9: そうです。

Q10:「思考型授業」とはアクティブラーニング(=AL)型の授業形式と、授業の効果を高める麹町学園独自のシステムのようですが、どのように行うのでしょうか。

A10:5教科以外でもICTを活用したPBLを行い、教科を超えて課題に取り組み、主体的に人と関わり、より複雑な問題にも協働して解決できる力≒「みらい型学力」を育んでいます。コロナ禍でのグループワークはパーティションを使用した教室環境となっていますので、出来る範囲で行っています。英語学習も特徴的で音声活動を盛んにする学校です。感染に最新の注意を払いながら最大限の活動をしています。

Q11:朝の英語音声活動の取り組みについてお聞かせください。

A11:英語は言語なので使えないと意味がない、もったいないと考え、麹町5ルールズをスローガンに、中1から高校3年生まで毎朝授業開始前に10分間行っています。

「Have Fun!」「Keep Smiling!」 「Be Active!」「Be Creative!」「Help Each Other」をスローガンに間違えてもいい、英語は楽しいよと日々当たり前のように経験してもらって、英語シャワーを浴びるようなイメージで音声活動を行っています。「話すこと、間違える事に関して恥ずかしくないんだ」という共通理解のもと、トレーニングを重ねています。中学段階で、英語嫌いを作らないことが女子を伸ばす上で大切だと考えています。

Q12:卒業時、または各学年で取得級の目標はありますか。

A12:目標設定をしています。グローバルコースは中学2年生までに3級取得が目標、スタンダードは中学3年生までに3級が目標です。

また、高校卒業までに全員が2級まで取得しようという目標があります。GA・SAコースの生徒については、準1級取得が目標になっています。

Q13:2021年4月から始まった「Active Science」は授業の一環として行うものですか。または選択授業ですか。

A 13:中学1年生から中学3年生まで週4時間のうち2時間全員が学習します。行っています。教科書に載っている実験をはじめ、身近な素材の観察などを通し、実際に手を動かしながら、仮説を立て、課題解決にむけて主体的に取り組みます。答えのないものや答えが一つではないものを思考する時間を授業の中に組み込み、理科に対する苦手意識をなくし、学習意欲を高め「理科的視点でこのようなことが考えられるんだ」という創造力を鍛えていきます。

Q14:中高一貫コースの進路指導はいつから始まり、どのように行っていきますか。

A14:厳密に言うと中学1年生の段階から行います。具体的な例としては、講堂に80大学の職員の方にお越しいただいて2日間行う大学進学フェア(現在コロナ禍なのですべてオンライン)があります。こちらは、中学1年生から高校3年生までの生徒・保護者が各大学のブースをまわりながら、大学の方と直接話ができるイベントです。本格的な進路指導は高校進学後になりますが、コースや文理選択の前に保護者を含め進路説明会を実施し、家庭とも連携しながらじっくり生徒一人ひとりにあった進路を考えていく形を取っています。

その他にも卒業生に来てもらって話を聴くガイダンスがあります。「部活動と勉強をどのように両立したか」「やりたい学問分野を絞っていく上で、どのような工夫や取り組みをしたか」を卒業生に語ってもらいます。これは大人が仕向ける形で進路を促すよりも、同じ学び舎で育った少し年上のお姉さんが語る言葉の方が、力があるという観点から卒業生に語ってもらう機会を設けました。その他、担任との面談も多数行っています。

Q15: カリキュラムを早く終わらせて大学受験に向けて準備しますか。

A15:本校では無理なスピードアップはしない学校です。中2段階で中3までの学習内容をすべて終えることはしていません。また、高校3年生に関しては一般入試を見据えたGA・SAコースですと、演習をかなり行いますので、高2までにカリキュラムの先取りはそれなりにありますが、極端な進度ではありません。

Q16:中高一貫コースの指定校推薦についてお聞かせください。

A16:GA(グローバルアクティブ)は文系特進コース、SA(サイエンスアクティブ)は理系特進コースといえます。この二つのコースは主に一般入試で大学受験をします。Aコースは大学進学総合コースで、文理に分かれます。Aコースの生徒も一般受験をする想定はしていますが、主として進路保証の一環として設けている指定校推薦や高大連携枠を使い進学します。指定校推薦は120校以上あり、人数枠はその倍以上あります。

Q17:指定校推薦と高大連携校との違いを教えてください。

A17:指定校推薦は主に高校3年間の評定平均値がその基準となります。

また、本校がいう高大連携とは、大学連携講座(大学のキャンパスへ行って各学部の講義が受けられる・本校に大学の先生にお越しく)が受けられとうメリットに加え、英検の資格を(英検2級や準2級を取得)、評定平均値などの基準を満たすことで筆記テストなしに進学できることが、その特長です。

高大連携締結校として、成城大学、共立女子大学、女子栄養大学、東京女子大学があります。

(2021年10月15日現在)

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