【学校紹介】羽田国際中学校・高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.163

羽田国際中学校・高等学校

大田区本羽田1-4-1

『Think Globally ,Act.Locally

地球規模で考え、足もとから行動しよう

共学校

今回インタビューに答えてくださった。
教頭 進路部長 兼子 正暢 先生
校内をご案内いただいた
アドミッションオフィス 薗田 智廣様

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

A1:中学と高校を合わせて600名以上が在籍しています。

高校の1期生と2期生は7クラスずつで、各学年約200名です。3期生は中学開校のため定員を少なくしましたので、150名入学し、5クラスです。

中学は今年度から開校となりますが、70名2クラスの定員で募集したところ、1年生が71名入学してくれました。

A2:高校は共学になった初年度から1対1です。中学は、男子の方が少し多くてだいたい3対2 っていう割合です。

A3:本校には、校訓として「清・慎・勤」があります。その精神を大切にしながら伝統を引き継ぎ、さらに「Think Globally, Act Locally」という考え方のもと、将来を見据えて逆算しながら行動できる人を育てたいと考えています。

最初から自分一人で何でもできる生徒はいません。初めは周囲の人に頼りながらでも構いませんが、「将来こうなりたい」という目標を持ち、そこから逆算して考え、行動する力を身につけていくことを大切にしています。

そのため、進路指導においても、「次はどの大学に進学するか」ということだけを考えるのではありません。「どのような人生を送りたいのか」「どのような人間として生きていきたいのか」といったことを考える機会を大切にしています。

将来、社会で何になるかを先に決めるのではなく、「何をして、誰の役に立ちたいのか」を考える。そのうえで、「そのためには何をする必要があるのか」「大学に進学するのか」と、将来から逆算して考えていくことが重要だと考えています。

また、自主独立のためには、一人ひとりが自分の強みや持ち味をどのように発揮するかということも大切です。学習面で成果を上げる生徒もいれば、目に見えにくい力である「コンピテンシー」を発揮する生徒もいます。

そうした力を発揮できる場として、探究の授業や総合的な学習の時間、部活動、委員会活動、課外活動など、さまざまな機会を設けています。一人ひとりがそれぞれの分野で活躍できる場をつくることが、私たちの大切な役割だと考えています。

さらに、本校では、こうした目に見えにくい力についても、AIを活用して測定・数値化する仕組みを整えています。学力だけでなく、それ以外の力も可視化し、その結果をもとに一人ひとりの成長を支援していきます。

このように、自分の強みを知り、将来の目標から逆算して考え、自ら行動する力を育てることが、「自主独立の心を養う」ことにつながると考えています。

A4:中学生は、安全面を考慮し、自転車通学を認めていません。

高校生については、通学するエリアを限定したうえで、自転車通学を許可しています。自転車は糀谷駅の駐輪場を利用してもらい、糀谷駅から学校までは徒歩で約7分です。

A5: 中学高校ともに大田区が一番多いです。次いで川崎市、品川区、横浜市の北部 や江東区です。東京都の生徒が一番多いですが、川を渡ると神奈川県になりますので、3~4割は神奈川県の生徒です。

✐✎✐✎中学校について✐✎✐✎

A6:コース分けはしていません。2クラスですが、均等割りにしています。

A7:中学では行っていません。今後必要に応じて実施していきます。

A8:多い週では、英語7コマ、数学6コマ、国語6コマとなり、主要3教科だけで週20コマになります。

中学1・2年生は、基礎学力を安定させるうえで非常に重要な時期だと考えています。そのため、十分な授業時間を確保し、基礎学力をしっかりと身につけられるようにカリキュラムを設計しています。

また、英語の授業では、単語や文法をしっかり学ぶ時間に加えて、コミュニケーションの時間も設けています。

さらに、「GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)」という特別授業もあります。外部のプロ講師を招き、英語を使いながら、「国際的な人になるために必要なこと」を考え、コミュニケーションを学びます。

知識や文法を身につけるだけでなく、実際に英語を使って考え、コミュニケーションを取る力も育てていくことを大切にしています。

A9:高校への進学にあたっては、出欠席や成績などの基準を設けています。また、習熟度を確認するためのテストなど、一定の基準を設けることも考えています。

ただし、基本的には、中高一貫教育の中で生徒たちに安心して高校へ進学してもらいたいと考えています。中学校での学びをしっかりと積み重ね、高校へそのまま進学してもらうことを基本としています。

✐✎✐✎高校について✐✎✐✎

A10:来年度から、コースの構成が変更になります。これまでの「幼児教育コース」は「幼児教育専攻」となり、「総合進学コース」の中に含まれる形になります。

これは、中高一貫コースの設置に伴い、高校の募集人数が縮小されるためです。幼児教育専攻では、ホームルームは共学で行いますが、幼児教育の専門教科については、共学で学ぶ授業と女子のみで学ぶ授業があります。

まず、特別進学コースは、1クラス最大36名の少人数制で、GMARCH以上の難関大学への一般選抜での合格を目指しています。多くの生徒が特待生として在籍しています。

入学時の成績は、オール4に届かない生徒も多くいますが、1期生が現在高校3年生となり、初めて大学受験を迎えます。すでにGMARCH合格が期待される生徒や、早慶レベルに届きそうな生徒もいます。入学後に偏差値が10以上伸びた生徒も多く、着実に学力を伸ばしています。

主要5教科については、学習塾や予備校での指導経験を持つ教員を中心に配置しています。授業だけでなく、放課後の講習なども行い、学習時間をしっかりと確保するとともに、質の高い授業を提供しています。

総合進学コースは、幅広い進路の実現を目指すことが特徴です。一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜など、さまざまな入試方式を活用して大学進学を目指す生徒がいます。

そのため、探究活動に多くの時間を充てています。高校2・3年生では、多い週には6時間程度、個人またはチームで探究活動に取り組みます。それぞれの興味・関心や、将来目指す分野に関連したテーマを設定し、深く探究していきます。

また、各種コンテストにも積極的に参加しています。取り組みを始めてまだ1年ほどですが、すでにコンテストで入賞したり、全国規模のコンテストで100位以内に入ったりする生徒も出てきています。大学進学の際には、こうした経験も自分の強みとしてアピールできるようになります。

幼児教育専攻は、来年度から総合進学コースの中に設けられる専攻となります。もともと保育に強い女子校としての伝統があり、その特色を引き継いだ、女子のみの専攻です。

隣接する保育の専門学校と連携しており、本校で3年間学んだ後、隣の専門学校で2年間学ぶ、5年間の一貫した学びを選択する生徒も多くいます。

隣接する専門学校の保育の専門家の監修のもと、高校3年間で何を学ぶべきかを考え、将来を見据えた学びを行っています。

実習も盛んで、敷地内には附属幼稚園があり、さらに附属の保育園も6園あります。実際に子どもたちと接する機会も多く、日常的に子どもと関わりながら学ぶことができます。

高校での学びと専門学校での学びをつなげながら、卒業後には保育の現場で即戦力となるプロフェッショナルを目指しています。

A11:WINGS特進コースは、学力的には特別進学コースに次ぐ、いわゆる準特進の位置づけです。大学受験では、特別進学コースとは異なる受験方式を想定しており、総合型選抜や学校推薦型選抜(公募推薦)を活用した大学進学を目指すコースです。

高校1年生の総合進学コースの生徒を対象に、WINGS特進コースへの変更希望者を募集します。毎年約60~70名の応募がありますが、その中から35~36名程度に選抜します。

選抜では、評定平均や偏差値に加えて、「大学進学にあたって何をアピールしたいのか」「将来どのようなことをしたいのか」「どのような分野に興味・関心があるのか」といったことも重視します。

2年次から始まるWINGS特進コースでは、探究活動に力を入れています。そのため、探究活動の指導経験が豊富なスタッフを配置しています。また、英語教育も充実させ、英検取得も目指します。

総合型選抜を見据えた、より高度な探究活動にも取り組んでおり、コンテストに参加する生徒も多く在籍しています。

さらに、大田区との連携プログラムや企業との連携プログラムにも、WINGS特進コースの生徒たちが参加しています。こうした学校内外でのさまざまな活動を通して実績を積み重ねていくことも、このコースの特徴です。

そのため、総合進学コースからWINGS特進コースへの変更を希望する生徒も多くいます。

A12:変更することは可能です。高校1年生の秋までに受験した模試の偏差値を基準に判断します。

一方、WINGS特進コースへの変更については、模試の偏差値だけでなく、先ほどお話ししたように、面接を重視しています。学力面だけではなく、将来像や興味・関心、大学進学に向けてどのようなことに取り組みたいのかといった点も含めて選考します。

A13: コース別で学習をしていますので、行っていません。高2年生から文理に分けられますので、理系の場合少人数になることがあります。

本校には『間雲塾』という放課後学習サポートの仕組みがあります。ここは教員が3~4名付き、外部から4~5名で、合わせて約8名体制で放課後学習を見ています。特に特進やWINGS特進の生徒には、個別アプローチをしています。難関大学に在籍しているチューターと面談をしたり個人レッスンをしたり、放課後の時間を使って行っています。

『間雲塾』は本校生徒全員が活用することができます。

A14:高校に関してですが、先ほどお話した企業連携や地域連携は強めています。我々 教員は『教育』は語れますが、『社会』を語るには足りているとは言えないと考えています。実際に企業で活躍している方 を多くお呼びしています。多い時で月 1・2回 ゲストに来ていただいています。『その仕事のやりがい』や 『この業界はこういうものだ 』『大変さ』を語っています。その上でセッションという形で対話をします。その企業やそのゲストについて深める多くの質問をします。その中で『自分もこの業界 やってみたい』とか『自分はこれじゃないけど こういう働き方がしたい』など 将来の方向性を見つける子もいるので 非常に有意義 な時間だと感じています。 地元の企業のJALスカイやANAグループとの連携がありますので 、そこで 実際 にCA さんやグランドスタッフさんに来ていただいて、 『空港でのリアル』や『 国際人になるためには』等のレクチャーやワークをしていただいたり、逆に空港に行かせていただいて 普段関係者以外立ち入り禁止のスペース にご案内いただいて 空港の裏側でこのようなことが行われていて、安全性やこのような対応しているなど見させていただいたり、教えていただきます。中学生がJALのミュージアムが休館日に独占的 に行かしていただいて 、 レクチャーとか体験して させてもらう機会があります。教室に来ていただくこともあれば 空港に行かせてもらうこともあります。

本校には航空業界 好きな生徒が多くいます。女子でもパイロットを志望している生徒や男子でもCAを志望している生徒もいますので、刺激になりますし、そこを目指していない生徒も大きなグローバル企業 、日本を代表する企業の考え方を学ぶというのは非常に重要 だと考えます。

✐✎✐✎国際理解教育 ✐✎✐✎ 

A16HANEDA留学は、実際に海外へ留学するのではなく、本校にいながら留学と同等の体験ができるプログラムです。

本校は羽田空港に近いという立地を生かし、海外から多くのゲストを招いています。昨年度は年間20回以上、海外からゲストをお迎えしました。多いときには、60~70名規模の団体を受け入れることもあります。

授業の中で交流したり、放課後にさまざまな体験をしたりしながら、海外の方々と交流する機会を設けています。海外の高校生や大学生が来校することもあります。

例えば、ハワイ出身の方を招き、ハワイのソウルフードを一緒に作る体験を行ったことがあります。料理を焼いている間には、フラダンスも教えていただきました。また、アフリカのミュージシャンを招き、体育館でアフリカの太鼓を生徒全員で実際に演奏する体験をしたこともあります。

さまざまな国の方と交流しますが、交流の前には、その国の文化について学ぶことを大切にしています。事前に疑問に思ったことを考え、質問を準備します。そして、交流後には事後学習も行います。

ゲストが来校した際には、学年やコースごとに交流を行います。英語圏だけでなく、フランスやドイツ、東南アジアなど、さまざまな国や地域からゲストを招いています。オンラインで交流することもあれば、実際に来校していただくこともあります。

基本的には英語を共通語として交流しますが、本校には人懐っこく、積極的に「話してみよう」とする生徒が多くいます。英語力だけでなく、異なる文化を持つ人と積極的に関わる姿勢も身につけてほしいと考えています。

A17: 高校2年次の修学旅行では、全員がアメリカとカナダを訪れます。アメリカ西海岸のシアトルからカナダのバンクーバーへ移動し、日本ではなかなかできない、陸路で国境を越える体験をします。

現地では、マイクロソフトの本社やスターバックス1号店を訪れ、世界的な企業がどのように生まれたのか、そのルーツについて学びます。

また、現地の高校との交流も行っています。実際に現地を訪れ、学校生活や文化に触れながら交流することで、海外をより身近に感じることができます。

A18:3か月や6か月の留学、セメスター留学には、年間15~20名ほどの生徒が参加しています。留学先は、アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどです。今後はさらに拡大していく予定です。

また、夏休みや春休みを利用した1週間程度の短期留学・ホームステイも用意しています。こちらも希望者が多く、海外での学びに関心を持つ生徒が多いと感じています。

A19:本校では、英語を実際に使う機会を多く設けています。

まず、英会話の授業があります。ネイティブの教員がティーム・ティーチング(TT)で指導し、授業は基本的に英語のみで行います。また、AIを活用したアプリも導入し、「話す」「聞く」といった実践的な英語力の向上にも取り組んでいます。

さらに、英語を頑張りたい生徒を対象に「イングリッシュランチ」も行っています。ネイティブの教員と一緒に昼食をとり、その時間は英語だけを使うというルールです。学年を越えて、英語を話したい生徒たちが集まり、楽しみながら英語でコミュニケーションを取っています。

中学校では、「イングリッシュスポーツ」という授業も行っています。隔週で2時間、英語を使いながら体育を行う授業です。プロスポーツトレーナーであり、英会話の指導も行う講師が担当し、体を動かしながら英語の発音や表現を学びます。

体を動かしながら、とっさに英語が出てくる感覚を身につけることで、「英語を話すことは怖くない」と感じてもらうことが、この授業の狙いです。

英語を知識として学ぶだけでなく、さまざまな場面で実際に使う経験を積むことで、英語を使って人とコミュニケーションを取る力を育てています

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