【学校紹介】開智所沢中等教育学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.159

開智所沢中等教育学校

埼玉県所沢市松郷169

探究・グローバル・サイエンスで未来を創る

共学校

今回インタビューに答えてくださった
教頭補佐 広報主任 太田 渓介先生

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

A1: 現在は中学1年生から3年生までが在籍しています。1年は422名、13クラス、2年は306名、10クラス、3年は373名、12クラスです。

A2:令和8年は約60名、令和9年からは110名〜120名程度です。

A3: Missionに掲げる「理解・尊重・貢献」を単なるスローガンに終わらせないよう、日々の教育活動では4つの柱を連動させた「体験型・発信型」の学びを実践しています。知識を得る(学力・グローバル)だけでなく、それをどう使うかを考え(サイエンス・探究)、最終的に「社会への貢献」へとつなげていくサイクルを日常化しています。

1. 探究とグローバル:心の壁を越える実践

「グローバル」では、単なる語学習得に留まらず、世界の文化や歴史的背景を深く学ぶことで、相手を「尊重」する心持ちを養います。それを「探究」の活動と結びつけ、世界の課題に対して「自分には何ができるか」を自ら決定し、行動に移す責任感を育てます。

2. サイエンス:客観的な視点と対話の力

平和な社会の実現には、感情だけでなく論理的な対話が不可欠です。「サイエンス」の教育活動では、レポート作成やプレゼンテーションをコアに据えています。根拠に基づいた「言語力・思考力・発信力」を培うことで、異なる価値観を持つ相手とも建設的に議論できる力を養います。

3. 学力:世界へ羽ばたくための土台

これらの実践を支えるのが、確かな「学力」です。基礎から応用まで、知的好奇心を刺激する授業を展開し、世界を舞台に活躍するための揺るぎない土台を築きます。

A4:本校では、6年間を通して生徒をしっかりと成長させることを大切にしています。最後の2年間は大学進学に特化した学びになりますが、中学1年生から高校1年生までの4年間はその土台となる力を育てる期間です。

大学受験に特化し、効率よく学ぶ学校は数多くあります。しかし本校は、受験対策だけではなく、卒業後の大学生活や社会に出てからも必要となる力を6年間で身に付けることこそが中高一貫教育の意義であると考えています。そのため、最初の4年間の学びには特にこだわりを持って取り組んでいます。

そのこだわりの表れの一つが、本校のコース・クラス編成です。医進・国際・探究に加え、今年度からはサイエンスクラスがスタートします。出願時には、「自分の好きなことや得意なことを入り口に学びを始めよう」という考えのもと、クラスを選択していただいています。

保護者の方からは「どのクラスにするか非常に迷います」というお声をいただくこともあります。しかし本校としては、受験にあたり「開智で何をしたいのか」「どこに魅力を感じたのか」を考え、本校での学校生活を具体的にイメージしてほしいと考えています。それが受験生・保護者の皆さまへの本校からのメッセージでもあります。

A5: 東京が57%、埼玉が37%です。今年の1年生だと、さいたま市34名、練馬区33名、武蔵野市・所沢市13名、府中市、小平市12名、朝霞市、戸田市、板橋区10名あたりです。電車での通学時間は平均45分程度で、自宅から学校までのドア・ツー・ドアでは平均1時間ほどです。

近年は神奈川県からの受験者も増えています。南武線を利用して通学できることに加え、通学時は比較的混雑の少ない下り方面となるため、通いやすい環境です。

受験生の居住地では、練馬区が最も多く、次いでさいたま市、杉並区、川崎市の順となっています。

A6: 可能です。通学区域なども今のところありません。東所沢駅から自転車通学している生徒もいます。

✐✎✐✎学びについて✐✎✐✎

A7:カリキュラム(進度)的な違いはありません。授業の中で、深度の違いです。

カリキュラムは同じですが、アプローチが異なります。

本科コース:スモールステップ型

「Aを理解したらB、BができたらC」というように、階段を一段ずつ上る構成です。先生が先導して「つまずきポイント」をあらかじめ取り除き、全員を確実にゴールへ導きます。

特進コース:逆算・統合型

「最終的なゴールに到達するために、AとBをどう組み合わせるか?」を生徒に委ねる構成です。ヒントを最小限にし、あえて「試行錯誤する時間」を確保します。

A8:「クラスによって合格しやすさに違いはありますか」とよく質問されますが、そのようなことはありません。どのコースも合格基準点は同じです。

入学手続き後にもコース・クラスを再検討する機会があり、希望先に空きがあればコース・クラス変更が可能です。ただし、出願時に選択したコース・クラスで合格した場合、そのコース・クラスへの入学は確約されています。

在校生のコース・クラス変更については、1年生から2年生への進級時よりも、2年生から3年生への進級時の方が多い傾向があります。中学2年生まではコース・クラスによるカリキュラムの違いがほとんどなく、どのクラスも同じ内容を学びます。

ただし、医進クラスでは目標意識の高い生徒が多いため、発展的な問題を扱う機会を増やしています。もちろん他のクラスでも配布されますが、授業の中で扱うのか、外で扱うのかクラス・コースによって違いがあります。

実際に、本科探究クラスで入学した生徒が、入学後の努力によって学力を伸ばし、中学3年生になって志望大学が明確になったことをきっかけに、特進医進クラスへ変更したケースも多くあります。

また、「カリキュラムが同じならクラスの違いは何ですか」と聞かれることがありますが、私たちは「環境です」とお答えしています。同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、生徒の意欲は大きく変わります。例えば、国際クラスでは英語力向上を目指す生徒が集まり、英検にも積極的に挑戦しています。医進クラスでは志望大学や進路目標が明確な生徒が多く、互いに刺激を受けながら学習を進めています。

本校では、自分の興味や目標に合った環境で学べることが大きな特徴です。

A9: 話し合い、実験、発表などを重視する「探究的な学び」に加えて、基盤となる知識を身につけるための「繰り返しの学び」や「習得型の学び」をバランスよく実施しています。レポート作成や発表だけではなく、小テストと補習の実施などの日本型の学びも大切にしています。

A10: そもそも1クラスが30名と少人数なので、ここからさらに分けることはしていません。英語と数学で習熟度別の授業を実施しています。

A11: 志望大学に合わせたクラス編成です。成績も加味しますが、基本的には生徒の進路希望に基づき、面談を重ねていく中でクラスの選択を行います。

A12:本校では、「探究」を特別な活動として切り離すのではなく、日々の授業の中に探究的な学びを取り入れていることが特徴です。課題を発見し、調査・分析し、自分の考えを表現するプロセスを、6年間を通して段階的に育てていきます。

中学段階では、グループで協働しながら課題解決に取り組む活動を多く取り入れ、フィールドワークやプレゼンテーションも積極的に行います。高校段階では、自分の興味・関心をもとにした個人探究へと発展し、大学や企業、地域と連携した学びにも挑戦します。

また、探究活動の成果を発表する機会も多く、他者との対話を通して学びを深めていく点も本校らしい特徴です。

A13: 国際クラスは、高い英語運用能力とグローバルな視点を育成することを目的としたクラスです。英語の授業数を充実させるだけでなく、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へと発展させる学びを重視しています。

授業では、ディスカッションやプレゼンテーションなど、自分の考えを英語で表現する活動を多く取り入れています。また、海外研修や留学プログラムとの親和性も高く、異文化理解や国際社会への関心を深めながら学ぶことができます。

また国際クラスには2種類あります。

1つ目は、一般生向けクラスの中にある国際クラスです。本校には医進・探究・国際・サイエンスの各クラスがあり、その一つとして国際クラスを設置しています。日本人学校や非英語圏からの帰国生のほか、一般生でも英語が得意で英検準2級や3級程度の実力を持つ生徒や、中学から英語を始めて、これから力を伸ばしたいと考えている生徒が入学しています。

2つ目は、GSC(Global Scholars Class)です。こちらは英検2級以上の英語力を持つ帰国生や、国内のインターナショナルスクール出身の生徒を対象としたクラスです。一般クラスとは異なるカリキュラムを編成し、より高度な英語教育や国際的な学びを進めています。

A14: 特進サイエンスクラスは、理数分野への強い興味・関心を持つ生徒を対象に、探究的・発展的な学びをさらに充実させることを目指したクラスです。

理科において、より高度な内容や実験・研究活動に取り組むだけでなく、データサイエンスや課題研究などにも積極的に挑戦していきます。大学や研究機関との連携も視野に入れながら、将来の研究者・技術者などにつながる学びを展開していく予定です。

一方で、本校が大切にしている「探究」「対話」「人間性を育てる教育」は、どのクラスにも共通しています。

A15:本校は設備が充実しており、3年間で約120回の実験を実施しています。また、理科教員の専門性も高く、理科教員の約3分の1が博士号(博士)、約3分の1が修士号(修士)を取得しています。

しかし、本校が理科教育で特に大切にしているのは、実験そのものだけではありません。重視しているのは、レポート作成と発表です。

実験を通して、コラボレーションやフォロワーシップを身につけるとともに、レポート作成では思考力・表現力・言語能力を育成します。こうした力は、理科という教科だけでなく、将来どのような分野に進んでも必要となる汎用的な能力です。そのため、本校では丁寧に指導を行っています。

また、レポート作成にあたっては、参考文献の扱い方についても徹底的に指導しています。大学に進学してから参考文献の扱いに困らないよう、中学・高校の段階から基本を身につけさせています。

このような参考文献指導まで含めて行っている点は、サイエンス教育に力を入れている本校ならではの特徴だと考えています

A16:図書館については、まだ発展途上の部分があります。年間300~400万円の予算を組んでいますが、開校4年目の学校であるため、蔵書数はまだ十分とはいえません。

その不足を補うため、近隣の施設や大学と連携しています。

まず、角川が運営する「ところざわサクラタウン」と連携しており、平日の指定された曜日には、生徒が学生証を提示することで利用できます。

また、柏市にある開智国際大学とも連携しています。同大学は前身の日本橋学館大学時代からの蔵書を含め、10万冊以上の本を所蔵しています。本校の司書が大学図書館の検索システムを利用できる環境を整えており、生徒が読みたい本をリクエストすると取り寄せて読むことができます。

さらに、開智学園は池袋にある大学との連携・統合も進めており、今後はその大学図書館も利用できるようになる予定です。このような外部機関との連携によって、図書環境を充実させています。

A17:本校では、生徒1人1台端末を活用し、日常的にICTを授業や探究活動に取り入れています。調べ学習やレポート作成、プレゼンテーションはもちろん、共同編集機能を活用した協働学習も行っています。

ICTは「使うこと」自体を目的にするのではなく、「より深い学びを実現するためのツール」として活用している点が特徴です。情報活用能力や発信力も、6年間を通して育成しています。

A18:本校は補習・補講を多く実施しています。本日も朝7時半から補習を行いました。みんなで復習をすると、「分かった」「なんで分からなかったんだろう」と言いながらも、しっかりと理解してくれています。

中高一貫校では学習内容が積み重なっていくため、学力差が広がることもあります。特に学習につまずいてしまうと、勉強への意欲が下がってしまう傾向があります。しかし、本校の生徒たちは中学受験を乗り越えてきており、理解力や学習への素地をしっかり持っています。そのため、補習・補講の機会を設けて、一つひとつ分からない部分を解消していくことで、「できた」という成功体験を積み重ね、自信につなげています。

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