【学校紹介】東京都立第三商業高等学校 前半(インタビュー)
学校紹介:インタビューNo.111
東京都立第三商業高等学校
江東区越中島3-3-1
【生徒一人ひとりが輝く学校『SUN商』】
共学校
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1:1928年(昭和3年)に創立され、今年で95年になる伝統と歴史があり、地元では『三商』と呼ばれ親しまれていますが、現在各学年クラスずつあり、何名が在籍していますか。
A1: 各学年5クラスずつ、全学年で15クラスです。約500名が在籍しています。
Q2:男女比はどのくらいですか。
A2:多くの商業高校で男子が増えている傾向の中で、本校は女子が6:4で多いです。商業高校は、以前から男女一緒の募集枠ですので、このようになっています。
Q3: 御校の教育目標を教えてください。
A3: 本校の教育目標は、大きく分けて4点あります。その中の一つが『日本の経済社会を担う経済人としてビジネスに関する優れた知識や技能を修得し、これからの国際社会で活躍する国際人として自ら行動できる教養と見識を持つ生徒を育成する』です。専門・商業高校として『国際人の育成』を柱に掲げています。
Q4:自転車で通学することはできますか
A4:できます。5割弱の生徒が自転車で通学しています。
Q5: どのエリアから通ってくる生徒が多いですか
A5: 地元の『深川』と言われる地域は、川向こうの豊洲から手前のエリアと門前仲町からこちら側がそのように呼ばれています。『深川』と呼ばれる地域からと江戸川区の葛西の地域から通学してくる生徒たちが多いです。江東区と江戸川区の生徒の割合が多いです。
バスというと不便と感じる方も多くいると思いますが、門前仲町からも豊洲からも都立三商までの都営バスは、重点路線のようで本数が多くあります。非常に便が良いです。
✐✎✐✎学校の取り組み✐✎✐✎
Q6:東京都教育委員会(以下『都教委』と称する)より『ビジネス人材育成推進校』に指定されていますが、どのような取り組みを行っていますか。
A6:都立の 商業高校は全校が『ビジネス人材育成推進校』に指定を受けています。特徴的なのは、夏季休業中や授業以外のところで、資格取得のためのオンライン講座を都教委が準備してくれたり、また外部から講師が来てパソコンスキル向上の講座をしたり、ビジネス・商業科ならではの講座を生徒たちが選べるように準備しています。全て無料で受講することができます。
Q7:『海外学校間交流推進校』に指定されていますが、どこの学校とどのような交流をしていますか。
A7: 昨年は、都教委の専門高校生徒海外派遣事業でオーストラリアの『Newman Catholic College Smithfield』へ生徒3名が行き、学生と交流する機会がありました。それをきっかけに本年度初めて『海外学校間交流推進校』の指定を受けました。先日、カナダの大使館の方と『ビジネス教育をしている高校と交流ができるように』とお話ししました。カナダでは、高校にはビジネス教育を専門に学ぶ学校がなく、大学には商科大学があり、高校よりは少し進んだマーケティングや株式取引の授業をみさせてくれることができるようです。同じ学齢期の生徒たちとは、オンラインの交流ができるように進めています。
本校の初代校長が吉澤徹校長と言いますが、昭和3年に着任されたときに『リトルジェントルマンをつくる三商教育』を掲げていました。昭和初頭に満州などの海外へ修学旅行を行っており、同窓会で当時の生徒たち(現在80代の方々)に話を聞くと、海外へ目を向けて、当時詰襟が主流の日本の学校教育の中で、ブレザー、ネクタイを取り入れていたようです。そのように海外へ目を向けさせていくことで、日本の中での自分の位置を知ることできます。国際理解教育とはそのようなことだと思っています。自分自身が生きている狭いところにいるわけではなく、できるだけ外へ目を向けさせた教育をしたいと考えています。初代校長の教育理念も実現していきたいですし、本校の伝統を復活させるために国際理解教育を取り入れていきます。
今後生徒たちに還元できるものをつくっていきたいと思っています。
✐✎✐✎基礎知識・技能・学力 ✐✎✐✎
Q8:図書館だよりをみさせていただきました。『英語でニュースを読んでみよう』というトピックがあり、英語に触れる機会を増やしている印象がありますが、御校独自の英語教育はありますか。
A8:目に見えるところで、図書館だよりなどで啓発資料を配布しています。独自ということではありませんが、習熟度に合わせて、できるだけ会話ができるように英語教育を展開しています。
Q9: 習熟度別授業や少人数授業はありますか。(どの教科を、どのように分けていますか。)
A9: 英語は2クラス3展開をしていますが、5クラスしかないので、1クラスだけは、2展開をしています。数学も同じように少人数習熟度別に展開しています。
Q10:多くの検定試験に取り組むことができますが、どのような検定を受検できますか。
A10:簿記検定、情報処理、英検、本校としてはビジネスマナーを修得するために秘書検定も受けるように促しています。もちろん希望者だけですが、秘書検定に取り組めることができるように体制を整えています。そこにはマナーや仕事の進め方など、大学卒業後、高校卒業後、就職した段階で必要なスキルや能力が盛り込まれている内容なので、受検を促した教育をしています。
Q11:長期休暇中や放課後に、検定に向けた講習はありますか。
A11:簿記や情報処理は放課後に講習を行っています。3年生は、受験が10・11月に入試になりますので、受験に間に合うように、資格が習得できるように夏休みに講習を実施しています。
長期休みにも通常授業の延長線上で、講習を実施しています。
Q12: 総合的な探求の時間では、11講座設置し活動を行っているようですが、どのような講座があるのでしょうか。
A12:本校の総合的な探究の時間は『課題研究』と呼び、ビジネスに関して探求しており、とても大事だと思っています。代表的なのが『財務会計』です。商業科でないととっつきにくい名前だと思いますが、商業を勉強して簿記が得意になりますと、帳面を付けるだけでなく企業の分析をして、その企業が健全か健全ではないかを財務分析をします。それを行うには専門家の知識が必要になりますので、公認会計士の方に来ていただいて、高校生でも考えられるような内容を取り上げていただいて、それを探究していきます。企業の財務書から探究を考えさせる授業を行っています。
また情報処理室で行う、生徒自らが課題を設定して、ビジネス文書のみならず、小論文や作文などを書かせる「文章表現入門があります。どこの学校や企業、役所でも案内文を書きますが、それをワープロの機能を使用し書きます。できるだけ『きれいに』『正確に』『早く』打てるようにします。探究させる内容としては文章を書くだけではなく、形を整えるだけでなく、作文、小論文を書きます。先日は東京都産業教育振興会が主催する『産業に関する作文コンクール』に応募しました。産業に関して考えさせ文章を書く事自体が考えることになります。このような講座を設置しています。
専門科目をできるだけ生かした学びをして、就職にしろ、進学にしろ、繋げていきたいと、学校としての考えがあります。
Q13:自習室はありますか。
A13:以前は自習室がありませんでしたが、去年設置しました。今まで場所もなかったので、大会議室を、試験前には会議室を自習室として活用していました。今年から実習棟の一部屋に、仕切りを入れた個別ブースとグループで勉強できるスペースを作りました。40~50名が学習できる場所になっています。定期考査前には、徐々に利用者が増えてきました。是非、主体的な学びを伸ばしていきたいと思っています。
本校は定時制があるので17時に下校ですが、試験前には1時間延長をして18時まで残ることができようにしています。試験前は6時間目が終わり自宅に帰り休憩するのではなく、そのまま学校に残って勉強をしてから帰るようにし、『自習した』という実感が自分にあればいいと考えています。それが習慣化してくれればいいのではないでしょうか。活用してくれればと思います。
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