【学校紹介】東京都立広尾高等学校 前半(インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.79

東京都立広尾高等学校

渋谷区東4-14-14

共学校

今回インタビューに答えてくださった
 校長 山室 俊浩 先生

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:1950年(昭和25年)に創立され、毎年入試倍率が高い御校ですが、現在各学年何クラスずつあり、何名が在籍していますか。

A1: 今年度は1学年が6クラス、2・3学年が各5クラス、合計16クラスです。現在620名が在籍しています。

Q2:募集人数の10%の男女の緩和がありますが、男女比はどのくらいでしょうか。(令和5年度から20%緩和)

A2:令和5年度入学生については、男子が47%、女子が53%です。入試の結果を見ると男女の緩和が33人分ありましたが、全て女子という結果になりました。

Q3: 『清く、明るく、直く、知性豊かに、和の心を持ち、創造の道を歩もう』を教育目標としていますがどのような取り組みを行っていますか。

A3:『清く、明るく、直(なお)く』は、「活力のある学校生活の実現」を経営計画に示しています。本校に通う生徒たちですので、きちんとした身だしなみ、気持ちの良い挨拶、友人を思いやる優しい心など、本校の生徒の姿そのものを示しています。

『知性豊かに』は、「学力向上と希望進路の実現」を示しています。大学受験を目標に努力をする生徒を、授業は基より補習・講習・勉強合宿等、教員が全力でサポートします。

進路指導でも進路ガイダンスや大学生コーチング・スタッフによる個別指導、予備校の土曜講習、自習室の環境整備など、様々な取組を行っています。

『和の心を持ち、創造の道を歩もう』は、「地域等との連携と情報発信の実現」を示しています。渋谷区立広尾中学校との連携型中高一貫教育校でもあり、地域から信頼される学校づくりを進めています。

Q4:自転車で通学することはできますか 

A4:できます。30台程が止められる駐輪場があり、令和4年度は24名が自転車通学生です。

Q5:生徒は、どの地域から通ってくる生徒が多いですか

A5:都内全域から通ってきますが、多いのは世田谷区、大田区の生徒が多くいます。

✐✎✐✎東京都指定校✐✎✐✎

Q6:東京都教育委員会より『進学指導研究校』に指定されていますが、どのような取り組みを行っていますか。

A6:進学指導に関わる指定校は東京都に3つあります。進学指導重点校(7校)、進学指導特別推進校(7校)、進学指導推進校(15校)です。広尾高校は研究校ですので4番目のところで進学指導に関わる取組をしています。

進学指導研究校の取組

  • 外部模試分析:毎年、外部模試を各学年3回以上実施しますが、その分析を徹底し、授業に反映する取組をしています。
  • 受験生徒ケース会議:11月にベネッセから講師を招いて、抽出生徒の受験校の可能性や受験パターンを教えていただく会議となり、3年の進路指導に活かしています。
  • Benesseファインシステム・コンパス講習会:模試の結果が生徒の個人データとなり、希望大学に対する可能性や設問の弱点を生徒にレクチャーできるよう、操作方法を理解するための教員講習会を実施しています。
  • 東京都進学指導研究校の情報交換会:今年度は進学指導研究校(14校)の情報交換会が、年2回ありました。

Q7:Sport-Science Promotion Clubに女子バスケットボール部が指定されていますが、他の部活動と何が違うのでしょうか。

A7:Sport-Science Promotion Clubは、文部科学省から出された部活動の在り方に関する通知が発端です。通常は部活動ガイドラインと呼んでいますが、「東京都教育委員会 運動部活動に関する方針」を遵守した活動を徹底しています。平日は2時間程度、休日は3時間程度の活動で、休息日を入れながら、合理的でかつ効率的・効果的な活動を推進し、更なる技能や記録の向上を目指します。限られた時間の中で科学的なトレーニングを導入できるように東京都も支援してくれています。女子バスケットボール部は、他の部活動の見本となるような活動をしています。

Q8: 『生涯の健康に関する理解促進事業』実施校になっていますが、どのような事を行っていますか。

A8:令和4年度から始まった施策です。外部の産婦人科医を学校へ招聘して、性教育についてまたはライフプランについて子どもたちの健康に関する授業を実施しています。本来保健の授業の中で、健康に関する内容、例えば、食事・栄養・喫煙・アルコール・肥満・ストレス・ウイルス感染症・ガンなどに関する健康管理に関しては充実させていますが、この施策があったため、毎年2年生対象に産婦人科医を呼んで性教育を、1年生にも実施することができました。他にも健康に関する外部研究会の参加や実践報告書等により取組を発信しています。

✐✎✐✎基礎知識・技能・学力 ✐✎✐✎

Q9:特進クラスはありますか。

A9:ありません。

Q10: 習熟度別授業や少人数授業はありますか。(どの教科を、どのように分けていますか。)

A10: あります。教科は英語・数学・体育です。

英語は令和5年度から、1年『論理表現Ⅰ』、2年『論理表現Ⅱ』、3年『英語表現Ⅱ』を各1クラス2展開で実施しています。数学は、2年『数学Ⅱ』を1クラス2展開。体育は、3年『体育』2クラス4展開の種目別にしています。

Q11:土曜講習・特別講習はありますか。

A11:土曜講習は基本的には本校の教員が行いますが、カリキュラム上、理系の生徒に対して、基礎なし物理・化学・生物は、授業の中だけでは、受験までに間に合わないところがあるので、理科の教員がその科目を選択している生徒たちに、受験に向けた講習を行っています。

特別講習は、年間15日間城南予備校を学校に入れ、希望者は有料で英語、数学、思考力・判断力の3つの科目を実施しています。

Q12:夏期講習・冬期講習は何講座を準備されていますか。

A12:令和4年度は夏期講習51講座、冬期講習17講座、年間で68講座を実施しました。3年生の受験に向けた講座が充実しています。1・2年生は補習を含めた講習になっています。希望制ですが、延べで2千人の生徒が受講しています。その他、勉強合宿も夏休みに2泊3日で実施しています。

Q13: 自習室はありますか。

A13:あります。放課後は、第3講義室を自習室として開放しています。また、朝から放課後まで自由に使える自習スペースが3階にあります。3年生は早く授業が終わる時もあるので。そこで5・6時間目から勉強しています。図書館も自習できるスペースがあります。

✐✎✐✎部活動 ✐✎✐✎

Q14:文化スポーツ等特別推薦を行っている部活部はありますか。

A14:硬式野球部と男女バスケットボール部です。それぞれ3名ずつです。

Q15:部活動の加入の割合を教えてください。

A15:毎年95%以上です。本校は以前土曜日授業をしていましたが、令和3年度から土曜日授業を無くしました。その代わりに特別講習を入れるようになりました。生徒たちも普段の授業をきちんとしていれば、週末は、部活動に使えたりとか、学校行事等の準備などをしたり、その選択の幅を広げました。

Q16:部活では何時まで残ることができますか。

A16:届出制ですが最大18時迄です。18時30分が延長部活動の下校時刻になります。

Q17:部活動が盛んな学校ですが、引退はいつになりますか。

A17:文化部は2年生の3月に最後の公演で引退です。運動部は4月から6月にインターハイ予選が始まりますので、それが最後の引退試合になります。野球とサッカーは夏の選手権まで残る生徒がいます。

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