【学校紹介】都立深沢高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.149
東京都立深沢高等学校
世田谷区深沢7-3-14
『 学びの匠人 』
共学校

校長 安藤 栄子先生
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1:1963年(昭和38年)に創立され、歴史と伝統がある学校ですが、現在各学年何クラスあり、在籍数は何名ですか。
A1:各学年5クラス、472名です。
Q2:男女比はどのようになりましたか。
A2:約6対4で男子が若干多いです。
Q3:『清純』『明朗』『強健』が校訓になっていますが、どのような所に力を入れていますか。
A3:学習活動の学びと放課後活動のコミュニケーションの充実のためにも、挨拶ができる心身ともに健康な学校生活となるように支援、指導しています。
授業は学びが中心になりますが、放課後の自由な時間こそ校訓を実感できる大切な場です。生徒が部活動や研究会・サークル活動、委員会活動に夢中になり、仲間と切磋琢磨しながら心身を鍛えています。放課後の時間は、校訓を実践的に育んでいくために特に重要な時間帯だと考えています。
また、本校の研究会やサークル活動は、まさにアントレプレナーシップ(起業家精神)の体現です。特別なモデルをまねるのではなく、「自分で作る」という発想を後押ししています。
「無いものを生み出す」経験は、人を集めて活動の場を作り上げる創造性を育むものです。全日制というリアルな学校生活ならではの学びであり、放課後の活動の場も増えてきています。
学校生活は基本的に時間割や既存の部活動といった“用意されたメニュー”に参加する受動的な側面が多いのですが、放課後活動は「これをやりたい」「なければ自分でつくる」といった能動性が活かせる自由度の高い場だと考えています。
Q4:パンフレットが以前と少し違うようですが、どのように変更されましたか。
A4:改編に向けて情報を追記できるタイミングで変更しています。今後も変更するかもしれません。
新しいパンフレットでは表紙に「単位制」が追記されています。また、本校は生徒主体の学校ですので、部活動についても「自主自立の部活動・課外活動」という文字を大きくし、強調しました。これは、本校が大切にしている「教科のおもしろさ・学びのたのしさ」「人づくりは交流の場づくり」「さまざまな交流の場」と同じ大きさで表記し、学校の意図が一目で伝わるようにしたものです。
さらに、新しいパンフレットでは、学びたいという意欲を持つ生徒が集まる学校であること、そしてリアルな場で試行錯誤できることを発信するために、以前よりも文言を多めに掲載しています。
Q5:自転車で通学することはできますか 。
A5:できます。現在、自転車通学をしている生徒は全体の半数には満たないものの、自転車を利用しています。ただし、近年の暑さの影響で、公共交通機関に切り替える生徒も見られます。
自転車通学を希望する場合は、自転車保険加入、ヘルメット着用、雨具の準備など、安全に通学できる体制を整えていることを確認したうえで許可しています。
Q6:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。
A6:全都から通学していますが、地元である世田谷区、近隣の目黒区、品川区、杉並区が他地区よりは多いです。
✐✎✐✎文部科学省・東京都指定校✐✎✐✎
Q7: 高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)として、どのような取り組みを行っていますか。
A7: DXハイスクール事業は、文部科学省が、高等学校等におけるデジタル等成長分野を支える人材育成の充実を図るために、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校などに対して、そうした取組に必要な環境整備の経費を支援する事業です。
今年度は、指定初年度ということで、校内環境整備を中心に、授業等でもICT機器の活用を多く取り入れています。
Q8:東京都教育委員会(都教委)より多くの指定を受けていますが、その中で『AIを活用した英語教育の充実事業実施校』に指定されていますが、どのような取り組みを行っていますか。
A8:英語の授業において、例えば、英文作成の際、AIを活用しながら生徒自ら学習を進めるなど、個人単位で学習を進めるのに有効活用しています。英語の語彙力もAIの力を借り効果的に身に付けていきます。
Q9:また都教委より『理数研究校』としてどのような事を行っていますか。
A9:理数に限らず、教科等横断的な教育活動を実施しています。また、科学研究サークルにて放課後活動や大学と連携した企画もあります。昨日は東京科学大学の先生方が本校のためにオリジナルカリキュラムを作成してくださり、サークルの生徒が大学に行ってきました。
本校では、哲学対話やデジタル教育の導入も進めています。その際に重要となるのが「数字で物事を捉える力」です。思考を深めるには哲学、効率よく進めるにはDX(デジタル活用)、そして両者をバランスよく結びつけるために理数教育を大学との連携で少しずつ強化していく考えです。
今回の取り組みでは科学研究サークルの生徒が大学連携に参加しましたが、今後は他の大学との連携についても、希望する生徒が幅広く参加できるようにしていきたいです。
✐✎✐✎基礎知識・技能・学力 ✐✎✐✎
Q10: 少人数授業や習熟度別の授業はありますか。
A10:習熟度別授業は、数学(数学Ⅱ)、英語(論理・表現Ⅰ・Ⅱ、英語コミュニケーションⅡ・Ⅲ)です。少人数授業は、国語(言語文化、古典探究)、英語(論理・表現Ⅰ・Ⅱ)、体育、家庭基礎で実施しています。
次年度は、現代の国語、英語コミュニケーションⅠなども少人数を実施していく予定です。
Q11:御校の文理選択はいつですか。
A11:1、2年生は、文理選択ということではなく、万遍なくバランスよく学習します。将来を考え必要とする教科を3年生で選択します。
Q12:特進クラスは、ありますか。
A12:ありません。
Q13:校外学習ではどこへ行きますか。
A13:現在は、毎年行き先を学年の生徒の様子を見ながら決めています。暑さや感染症などの環境要因も考慮しつつ、生徒が安全に参加でき、交流を深められるような場所を選んでいます。令和7年度1年生はこどもの国、2年生は横浜です。
Q14:ジョブキャンプとは、どのような事を行いますか。
A14:キャリア教育推進授業の一環として、インターンシップを実施しています。1年生全員が、夏季休業期間中に3日間に参加し、職業観を醸成します。
Q15:資格試験の奨励をしていますが、試験に向けた特別講座はありますか。
(例:漢字検定・英語検定など)
A15:夏期講習や放課後の補習、英語学習会などの研究会活動にて実施しています。
Q16:長期休み期間中に講習はありますか。あれば、どのくらいの講座を準備していますか。
A16:令和7年度は41講座開講しており、対象は全生徒です。先生方が講習内容について工夫を凝らしており、普段の授業とはまた違った学びの楽しさを味わえるようにしています。
Q17: 自習室はありますか。
A17:専用の自習室は設けていません。その代わりに共有教室を利用でき、朝や放課後に自由に使用できます。朝自習は7時半から可能で、早い時間から登校して学習に取り組む生徒もいます。
Q18:学校の最終下校は何時ですか。
A18:一般生徒は午後5時です。特別延長届にて午後6時30分まで活動延長が可能です。
👇後半はコチラ👇