【学校紹介】英明フロンティア中学校・高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.140
英明フロンティア中学校高等学校
練馬区関町北4-16-11
『共学化 / 強学化』
共学校

理事 副校長
西田 尚行先生
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1:1936年(昭和11年)に創立され歴史と伝統のある学校ですが、2025年度より校名を変更し、高等学校で男女共学になりましたが、現在各学年何クラスあり、在籍は何名ですか。
A1:今年度から高等学校が共学となり、高校1年生は8クラスでスタートしました。高校2・3年生はそれぞれ4クラスです。中学校は、各学年2クラスずつです。
Q2: 男女の生徒数の割合を教えてください。
A2:高校1年生の男女比はおよそ6:4で、女子生徒の方がやや多くなっています。共学初年度としては、男子生徒の割合が高かったと感じています。
Q3:中学校は共学になる予定はありますか。
Q4:御校の教育理念『課題を自ら発見し、解決の行動ができる人の育成を目指す』ですが、どのようなことに力を入れていますか。
A4:本校では、「探究型のゼミ学習(イノベーションクエスト)」に最も力を入れています。学力の向上や受験対策はもちろん重要ですが、それは当然のことと考えています。本校の目標は、大学に合格させることではなく、「大学進学後に活躍できる」「社会に出て貢献できる」大人を育てることです。
そのために、中学・高校の6年間で何を学ぶべきかを考え、思考力・創造力・表現力を育む探究型ゼミを導入しました。このゼミでは、大学の学びを中高生向けに取り入れ、週2時間を時間割に組み込んでいます。
この授業では、「世の中の課題とは何か」「新しいアイデアをどう生み出すか」といった“問い”を自分事として捉え、体系的・意図的・計画的に、生きる力を育むことを目指しています。
なお、本校では「共学化」を「強学化」と表現しており、知的にも人間的にも強く成長する教育を大切にしています。
英明フロンティアで過ごす6年間(3年間)を通じて、生徒たちが世の中の出来事に関心を持ち、自ら問いを立て、解決に向けて行動できる力を身につけること。それが、私たちの教育の核であり、願いです。
Q5:自転車で通学することはできますか。
A5:はい、可能です。現在、全体の約35%の生徒が自転車で通学しています。吉祥寺、三鷹市、杉並区、中野区などからは自転車での通学がしやすく、比較的多くの生徒が利用しています。
Q6:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか
A6:主に、練馬区、西東京市、杉並区、武蔵野市、三鷹市、板橋区からの生徒が多いです。高田馬場や所沢からも、最寄り駅の武蔵関までは電車で約20分で、駅から本校までは徒歩3分とアクセスが良好です。
そのため、埼玉県の新座市や和光市、東京都の立川市など、広い範囲から通学する生徒がいます。一度お越しいただければ、通いやすさを実感していただけると思います。
✐✎✐✎中学校ついて✐✎✐✎
Q7: クラス編成について教えてください。
A7:来年4月に入学する生徒(現在の小学6年生)が、共学化後の第1期生となります。中学1年生は3クラス編成を予定しており、現在より1クラス増えることになります。ただし、3クラスのうち1クラスを特進クラスとするような分け方は考えておらず、すべてのクラスを均等に編成します。1クラスあたり30~35名を想定しています。
A8:来年度から、英語と数学の授業において習熟度別授業を導入する予定です。また、探究型のゼミ学習では、生徒がテーマごとに分かれて学ぶため、1つのゼミはおおよそ20名程度の少人数になります。ゼミの授業は、少人数制で深く学べるように設計しています。
Q9:ゼミのテーマは、毎年変わるのでしょうか。
A9:私たちは「自分が何に興味や関心を持っているのか」を見つけることが何より大切だと考えています。実際、多くの中高生は「自分が本当に好きなことは何か」がまだ分からないものです。ですから、「自由に選んでいいよ」と言われても、自信を持って選べる生徒は多くありません。
本校で生徒にしてほしくないのは、消去法での選択です。たとえば、「英語が苦手だから国際ゼミはやめよう」「数学が苦手だから理工ゼミはやめよう」といった理由で避けるのではなく、「本当に好きなこと」を選んでほしいのです。
現在、本校では以下の4つのゼミを設けています:
【自然科学ゼミ】
【ICT・理工ゼミ】
【社会学ゼミ】
【文化・国際ゼミ】
しかし、これらをいきなり選ばせるのではなく、高校1年生の9カ月間ですべての分野を体験してもらい、そのうえで自分に合ったゼミを選ぶ流れとなっています。
中学校では3年間かけて「生活課題」「社会課題」「グローバル課題」といったテーマを、3つの分野に分けて探究していきます。高校生になると、それを土台にゼミでさらに深めていくかたちです。中学3年間を通じて、自分の得意なことや関心のある分野を見つけ、将来、大学で何を学びたいかを考えるきっかけにしてほしいと願っています。
Q10:高校への入学試験はありますか。
A10:原則として、希望者は受け入れる方針ですので、入学試験は実施していません。
本校では、中学校から入学した生徒を6年間かけて育てていくという姿勢で、大切に指導しています。
Q11:高入生と同じクラスになりますか。
A11:はい、一緒のクラスになります。
✐✎✐✎高等学校について✐✎✐✎
Q12:『フロンティアαコース』『フロンティアコース』に分かれていますが、それぞれの特徴を教えてください。
A12:フロンティアαコースは、難関大学を目指しながら、社会で活躍できるリーダーの育成を目指しています。目標とする大学は、早慶上理ICU、GMARCHで、それに対応したカリキュラムを編成しています。
フロンティアコースは、自ら考えて行動し、将来社会で自立できる人材の育成を目標としています。進学先としては、GMARCHや日東駒専を想定したカリキュラムを組んでいます。
現在の高校1年生は、αコースが1クラス(20名)、フロンティアコースが7クラスです。1年生の間は全員が同じカリキュラムで学び、2年生進級時にコース変更が可能となるようにしています。
Q13:文理選択はいつですか。また文理の割合を教えてください。
A13:文理選択は、高校2年生に進級する際に行います。現在の1年生では、フロンティアαコースの生徒は文系・理系の希望が半々に分かれています。一方、フロンティアコースでは文系希望者が多く、おおよそ7:3の割合です。
今後の傾向はまだ分かりませんが、現在の高校2・3年生も文系の生徒が多い状況です。
Q14: 御校の授業の特徴があれば、教えてください。
A14:本校の授業の特徴として、先ほどもお話しした「探究学習」が挙げられます。その中でも、多くの社会人の方々にご協力いただき、生徒たちに刺激を与えることを目的としたカリキュラムを組んでいます。
例えば今月は、明治大学の教授やアクサ生命の方など、外部の専門家にご来校いただき、授業を実施しています。教員以外の大人の方のお話を通して、生徒たちが「ICUって何だろう」「理工ってどんな分野?」「社会学ってどんな学問?」といった問いを身近に感じることができるような取り組みです。
さらに、学校行事として、2カ月に一度「ゼミの日」を設けており、丸1日を使ってフィールドワーク型の学習を行います。
今回のゼミ日では、
- 社会学ゼミの生徒が「オーバーツーリズム」の問題について、鎌倉市役所観光課の方に協力をいただき、現地で学習
- 理工ゼミの生徒は東洋大学での学び
- 自然科学ゼミの生徒は千葉県立博物館で地質についての学び
- 文化・国際ゼミの生徒は仏教、キリスト教、イスラム教の寺院を訪問し、実際の食事体験を通して宗教文化を学ぶ
といった活動を行います。
教室内では得られない体験や気づきを重視し、それをゼミ学習に反映させています。
このような学びを、高校では3年間、中学校から入学する生徒には6年間にわたって実施し、子どもたちの人格形成や、将来どのような大人になりたいかを考える大きなきっかけにしてほしいと考えています。
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