【学校紹介】明星中学校高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.157

明星中学校高等学校

東京都府中市栄町1-1

『多摩から世界へ』

共学

今回インタビューに答えてくださった
入試広報部長 弦巻 桂一様

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

A1:明星学苑は、もともと中学校・高等学校からスタートし、その後、幼稚園と小学校が設立されました。明星小学校では「体現教育」を重視しており、塾に通わせることを前提としない教育を行っています。そのため、受験勉強中心の学習ではなく、体験を通じて学ぶ教育活動に力を入れています。校長・教頭も筑波大学で教鞭を執っていた経験があり、いわゆる塾的な学習方法とは異なる教育を実践しています。

一方で、小学校からの内部進学生と中学受験を経て入学してくる生徒との間には、学力面で差が見られることがあります。また、多摩地区では都立高校の人気が高く、本校には併願校として高校から入学する生徒も少なくありません。高校では特進コースと進学コースに分かれ、それぞれの進路に応じた指導を行っています。

本校では毎年、京都大学や大阪大学、北海道大学などの難関国公立大学への合格者を輩出しています。しかし、学校規模を考えると、さらに進学実績を伸ばせる余地があると考えています。特に多摩地区において、共学校で国公立大学への進学実績を強みとする学校は多くありません。そこで、より高い進学実績を目指し、新たな教育モデルとして2025年に『明星Institution中等教育部』を開設しました。

なお、明星小学校の児童が『明星Institution中等教育部』へ進学する場合も、内部進学ではなく受験が必要となります。

A2:最大の変化は、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校や早稲田渋谷シンガポール校で豊富な実績を持つ井上一紀校長の就任です。国公立大学進学指導のノウハウを活かし、難関大学進学を見据えた教育体制の強化が進められています。

A3:MIでは高校1年生までに高校課程を修了し、高校2年生から文理選択を行う先取り型カリキュラムを採用しています。文系・理系を選択後も幅広い科目を履修できるため、難関国公立大学受験に必要な5教科7科目に柔軟に対応できる点が特徴です。

A4:理科では中学1年生から6年間を見据えたカリキュラムで学習を進めるほか、週2回の7限授業を実施するなど十分な授業時間を確保しています。一方で、単なる先取り学習ではなく、学習指導要領に基づいて基礎・基本を丁寧に定着させながら学習を進めています。また、MIでは国公立大学受験指導に精通した教員が担当し、難関大学進学を見据えた教育を行っています。なお、MIはコース名であり、卒業時の校名は「明星高等学校」となります。

A5:帰国子女枠を設けました。今年度は6名の生徒がその枠で入学しています。コロンビア大学で教鞭をとっていた教員が、その生徒たちに対して、英語としての国語と世界史の取り出し授業を行っています。

A6:明星では、広い校舎と充実した教育環境の中で、建学の精神である『実践躬行』を礎とした体現教育を行っています。様々な行事は一緒に行っており、勉強の部分だけ別に行っています。また明星の生徒は栃木県大田原の宿泊施設で研修を行い、MIの生徒はブリティッシュヒルズで英語での宿泊研修を実施していますし、オプションになりますが、セブ島の研修もあります。

A7:今年度、MIコースの選抜試験に合格した生徒は10名です。明星小学校から明星中学校へ進学した児童は約60名ですので、おおよそ6人に1人の割合となります。

明星小学校では、いわゆる特殊算などの受験テクニックに偏るのではなく、物事を見て考える力や、自ら課題を発見して解決する力を養う教育を実践しています。こうした教育は、国立大学附属校などで重視される学びの姿勢にも通じるものであり、生徒の思考力や探究心を育むことを大切にしています。

A8:小学校6年間の学習状況や学校生活の様子を総合的に判断し、中学校への進学基準を設けています。

中学校から高校へは全員が進学できますが、入学試験を実施しており、その結果によって特進クラスと進学クラスに分かれます。進学クラスでは、ほぼ全員が明星大学へ進学できるほか、他大学の総合型選抜や学校推薦型選抜にも挑戦できます。一方、特進クラスでは大学入学共通テストや一般選抜を中心に大学受験に臨みます。

MIコースについても、特進クラスと同様に大学入学共通テストや一般選抜を中心とした進路指導を行っています。その一方で、国公立大学の学校推薦型選抜や総合型選抜、海外大学への進学にも対応しています。

また、海外大学への進学サポートを充実させるため、今年度からグローバル教育コーディネーターとして伊藤幸子氏を迎えました。海外大学受験に関する専門的なサポート体制を整えており、生徒・保護者の皆様が安心して進路選択できる環境を整えています。

A10:模擬国連(ニューヨーク)へ参加できるような生徒を育てたいと考えています。そうした経験は、大学受験においても有利に働くと考えています。

また、探究学習の一環として取り組むことで、総合型選抜や学校推薦型選抜におけるアピール材料にもなります。海外大学でも、このような主体的な活動や国際的な経験が重視される傾向があるため、生徒たちには積極的に挑戦してほしいと考えています。

A11:明星中学校は各学年3クラス、MIは各学年2クラスです。高校は1年生が11クラス、2年生が12クラス、3年生が10クラスとなっています。生徒数は、中学校全体で435名、高校全体で1,214名、学校全体で1,649名が在籍しています。

このように多くの学びの機会を提供し、生徒がさまざまなプログラムに参加する中で、自分のやりたいことや将来の目標を見つけられるよう支援しています。


A13:府中市や国分寺市など、学校周辺地域から通学している生徒が多く在籍しています。東京23区では杉並区から通学している生徒もいますが、その数は多くありません。なお、自転車通学も認めています。

✐✎✐✎教育の特徴✐✎✐✎

特に特徴的なのがMIコースです。現在は1年生のみの募集ですが、MI担当教員は他コースの授業も担当しています。また、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校でカリキュラムコーディネーターを務めた先生を招き、大学進学を見据えたカリキュラムの構築と実践を進めています。

本校の教育の根幹にあるのは「体験教育」と「実践躬行」です。教室で学んだことを実際の体験を通して深めることを重視しており、生徒が校外で学ぶ機会を数多く設けています。

例えば、5月には体育祭、6月には学年ごとの校外学習(遠足)を実施しています。昨年度には、「浮世絵に描かれている場所を実際に訪れ、東京を巡りながらレポートを作成する」というテーマで学年デーを行いました。こうした活動は、生徒たち自身が主体となって企画・運営しています。

9月の明星祭(文化祭)では、探究学習の成果発表が行われます。ロングホームルームや道徳の時間を活用し、どのようなテーマを研究するかを決定し、発表に向けて準備を進めます。なお、高校2年生のみが屋台を出店でき、それ以外の学年は学習成果の発表を中心に参加します。

秋には昭和記念公園でマラソン大会を実施し、男子は2周、女子は1周を走ります。また、芸術鑑賞会も行っており、昨年度の中学3年生は劇団四季の『アナと雪の女王』を鑑賞しました。その後には合唱コンクールも開催され、芸術に触れる機会も大切にしています。

このように、本校では年間を通して校外活動や体験学習を数多く取り入れています。受験勉強を経て入学した生徒たちには学習面での努力も求められますが、それだけではなく、多様な経験を通じて人間的な成長を促す環境が整っています。勉強も学校行事も全力で取り組みながら成長できることが、明星の大きな魅力です。

Q15:中学1年生から高校2年生まで実施されている体験学習について、主な内容と狙いを教えてください。
A15:本校の体験学習は、単なる校外学習やレクリエーションではなく、必ず「学び」を伴うことを大切にしています。生徒たちは体験を通して得た気づきや学びをレポートにまとめ、自らの成長につなげています。

MIコースでは、「国際理解」を大きなテーマとして体験学習を実施しています。その土台となるのが、日本人としてのアイデンティティの確立です。中学校ではまず自国の歴史や文化について深く学び、その一環として修学旅行では奈良を訪れます。日本の伝統や文化への理解を深めたうえで、将来的にアジアや世界で活躍できる人材の育成を目指しています。また、中国との交流や学習を通じて国際的な視野を広げ、「自国を理解し、その魅力や価値を海外へ発信できる力」を養っています。

一方、特選コースでは、自然や地域社会との関わりを重視した体験学習を行っています。昨年の修学旅行では北海道を訪れ、民泊をしながら農業体験に取り組みます。現地の方々との交流や自然の中での生活を通じて、多くの学びや発見を得ることができます。体験後は学んだ内容をまとめ、文化祭で発表する機会も設けています。

こうした活動のテーマは、「豊かな自然やさまざまな人々との関わりの中で、多くのことを学ぶこと」です。近年はジョージアからの留学生も受け入れており、校内でも異文化交流を行っています。日常的に異なる文化や価値観に触れることで、多様性を理解し、広い視野を持った人材の育成につなげています。

このように、本校の体験学習は、実際の体験を通して知識を深めるだけでなく、自ら考え、発信する力や国際的な視野を育むことを目的としています。


A16:本校では、生徒一人ひとりがタブレットを活用し、主に探究学習やプレゼンテーション活動に取り組んでいます。調べ学習や研究活動で得た成果は、紙にまとめるのではなく、PowerPointなどを用いて資料を作成し、ICTを活用して発表を行います。

発表の際には電子黒板を使用し、生徒が作成した資料を教員やクラスメートと共有します。自分の考えを分かりやすく伝える力や、相手に伝わる資料を作成する力を養うことを重視しています。

また、本校のICT活用は単にデジタル教材を使用することが目的ではありません。アクティブ・ラーニングの実践を支えるツールとして活用しており、生徒が主体的に調べ、考え、発表する学習活動の中で効果的に取り入れています。

さらに、学校と家庭との連絡もペーパーレス化を進めています。各種お知らせや配布物はデータで配信し、遅刻・欠席連絡についてもオンラインで受け付けています。ICTを活用することで情報共有を円滑にし、保護者の利便性向上にもつなげています。

このように、本校ではICTを単なる学習ツールとしてではなく、生徒の表現力や発信力を育成するとともに、学校運営の効率化にも活用しています。


A17:本校では、高校入学時の学力や進路希望に応じて、特進コースと進学コースに分かれています。

特進コースは、難関大学や上位大学への進学を目指す生徒を対象としており、一般選抜を中心に受験へ挑戦することを前提としたカリキュラムを組んでいます。一方、進学コースは、指定校推薦や総合型選抜等、生徒一人ひとりの進路に合わせながら学習を進め、幅広い進学先に対応しています。

現在の制度では、入学時に決定したコースを途中で変更することはできません。しかし、生徒の成長や進路希望の変化に柔軟に対応できるよう、コース変更のあり方については学校内でも課題として検討を進めています。

また、大学入試制度の変化に伴い、特進コースの在り方についても見直しを行っています。これまでは一般選抜を中心とした進路指導を行ってきましたが、近年は総合型選抜や学校推薦型選抜による募集枠が拡大しています。そのため、「総合型選抜で力を発揮できる生徒にも、より適した進路選択を提供できるのではないか」という議論が行われています。

現在はカリキュラムコーディネーターも加わり、多様化する大学入試制度や社会の変化に対応した教育体制の整備を進めています。生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばせるよう、今後もコース運営や進路指導の改善を検討していく方針です。

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