【学校紹介】都立橘高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.150
東京都立橘高等学校
墨田区立花4-29-7
『 『好き』が見つかる 』
共学校

校長 佐々木 敏浩先生
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1:向島工業高等学校と向島商業高等学校が併合され、2007年(平成19年)に創立された学校ですが、現在各学年何クラスあり、在籍数は何名ですか。
A1:現在、各学年ともに6クラス編成で、全校生徒数は約530名です。
Q2:男女比はどのようになっていますか。
A2:男女比はおおよそ4:6で、女子生徒がやや多い傾向にあります。
Q3:育みたい3つの資質・能力として「自立」「貢献」「挑戦」を掲げていらっしゃいますが、それぞれを育てるために具体的にどのような取り組みをされていますか。
A3:「自立」:キャリア教育やインターンシップを通じて、自分の将来を自分で考える力を育てます。
「貢献」:地域との連携活動やボランティアを通じて、社会との関わりを学びます。
「挑戦」:資格取得やコンテスト参加など、自分の可能性に挑戦する機会を多く設けています。
Q4:都立高校唯一の産業高校ですが、どのような学校ですか。
A4:本校は、商業高校と工業高校が合併して誕生した学校で、平成19年に東京都の改革の中で産業科を設置しました。都内には東の橘高校と西の八王子桑志高校の2校があります。
本校はコース制を採用せずに、3年間を通じて「ものづくり」「ビジネス」「IT」の3分野を横断的に学べます。商業の基礎となる簿記は全クラスで必修とし、ものづくりの実習も2~3週間の短期間ですが全員が経験します。2年生からは陶芸やガラス細工など、自分の興味に合わせた分野を選択できます。実践的な学びを通じて、社会で即戦力となる人材の育成を目指しています。
一方、八王子桑志高校は入学時から「デザイン」「クラフト」「システム情報」「ビジネス情報」の4つのコースに分かれます。
本校は商業を基盤にしながら工業分野も学べる点が特徴で、幅広く学ぶため大変な部分もありますが、それが強みでもあります。例えば、生徒たちは自分で作品を制作し、簿記で帳簿の付け方を学び、最終的には販売や流通までを実践します。デザインの勉強にとどまらず、ノベルティ商品を工夫して制作することもあります。
3年生の課題研究の一部では、近隣の「キラキラ橘商店街」で手作りの作品を販売しています。「どうすれば売れるか」を自分たちで考え、実際に出展します。また、1月の学校説明会でも販売会を実施しています。商品を販売し、お客様とコミュニケーションを取りながら、売れる喜びを体験できることが、産業科ならではの学びだと考えています。
Q5: 自転車で通学することはできますか 。
A5:許可制で自転車通学が可能です。雨合羽やヘルメットを確認した上で登録を行います。
Q6:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。
A6:江戸川区・墨田区・江東区・葛飾区など、東部地域からの通学者がほとんどですが、中には区外から通っている生徒もいます。
✐✎✐✎基礎知識・技能・学力 ✐✎✐✎
Q7: 少人数授業や習熟度別の授業はありますか。
A7: 国語・英語・数学で習熟度別授業を実施し、個々の理解度に応じた指導を行っています。また、情報、家庭科、簿記では少人数授業を実施しています。
教員数が他の学校より多い本校ならではの体制で、きめ細かな指導が可能になっています。
Q8:コース分けがなく『ものつくり』『ビジネス』『IT』の3つの分野を学べるようですが、どのような事が学べるのでしょうか。
A8:「ものづくり」:設計・加工・製造などの技術を学びます。
「ビジネス」:簿記・マーケティング・販売実習などを通じて経済活動を理解します。
「IT」:プログラミング・ネットワーク・情報処理など、現代社会に必要なスキルを習得します。
Q9:8月にデュアルシステム実習があるようですが、何年生がどのくらいの期間、行うのでしょうか。全員または希望制ですか。
(※デュアルシステム実習とは、学校で専門知識を学び、企業でその知識を活かした実践的な訓練を受ける、学校と企業が連携して行う新しい企業教育システム)
A9:1年生は2月に全員がインターンシップに取り組みますが、2年生では希望制となり、より生徒の進路希望
にそった事業所で就業体験を行うことができます。期間は夏休み中(7月下旬か8月下旬)に5日間です。
毎年5~6名程度の参加があります。※令和7年度は3名でした。
Q10: 『ものづくり』を全員行うようですが、絵を描く力や感性はどの程度必要でしょうか。
A10: 絵を描く力や感性は、あれば活かせますが、基礎から丁寧に指導するため、初心者でも安心して取り組めます。絵を描くのが苦手でも、ものづくりが好きであれば問題ありません。
Q11: 多くの資格が取得できると伺いましたが、どのような資格が取れるのでしょうか。
A11:情報処理技能検定、日本語ワープロ検定、簿記実務検定、ビジネス計算実務検定、秘書技能検定、基礎製図検定など幅広い資格取得が可能です。商業高校と工業高校の両方の登録をしているため、両分野の資格を受験できるのが大きな特長です。
商業系の簿記が苦手な生徒は、工業系のグラフィック検定などに挑戦することも可能です。本校では高度な専門特化ではなく、「ものづくり」と「商業の基礎」を組み合わせ、制作から販売までの一連の流れを学べることが強みです。資格取得を通じて、自分の得意分野や新たな可能性を発見できると思います。
また、先日には英検2級を取得した生徒もおり、さらに準1級を目指して努力しています。
Q12: 資格取得のための授業または特別講習などがありますか。
A12:授業内での対策はもちろん、放課後や長期休みに特別講習を実施しています。
Q13: 長期休み期間中に講習はありますか。あれば、どのくらいの講座を準備していますか。
A13:夏休み・冬休みに10〜15講座程度の補習・講習を実施しています。資格取得のための講座に加え、数学や英語では進学を意識した講座も開講しています。また、補習講座として、必要に応じて「この講座を受講すれば次学期に挽回できる」という形で対象の生徒を指定し、学習を支援しています。
Q14:自習室はありますか。
A14:図書室を自習スペースとして開放しており、放課後も利用可能です。考査前には多くの生徒でごった返しています。
Q15:学校の最終下校は何時ですか。
A15:定時制がある関係で平日は17時、土・日・祝日・長期休業中は16時が最終下校時刻です。ただし、部活動などで延長届を提出した場合は18時まで活動できます。例えば、男子バスケットボール部は商業高校の大会で準優勝、工業高校の大会では昨年度優勝を収めており、延長届を出して18時まで練習しています。
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