【学校紹介】関東第一高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.139
関東第一高等学校
江戸川区松島2-10-11
『創立100周年』
共学校

教頭
三原 直也先生
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1:1925年(大正14年)に創立され100年の歴史を持つ学校ですが、100周年の記念として式典やイベントなどを行いますか。
A1:100周年のイベントとして、先月4月30日(水)に生徒による音楽劇を江戸川文化センターで行いました。約300名の生徒がステージに立ち、65分の劇を生徒の力で作り上げました。全校生徒が一度に江戸川文化センターに入ることができないため、午前と午後の2回公演を実施しました。音楽劇の最後には、『いきものがかり』の『声』を全員で合唱しました。
メインキャストはWキャストとしましたが、それ以外の生徒たちは午前と午後の両方で出演しました。これは生徒主体の式典として実施しました。教職員による祝賀会は、5月に実施しました。
現在、新校舎が建設中で、今年度(2026年)春の完成を予定していますが、やや遅れています。新校舎には講堂ホールと一般教室が設けられる予定です。
Q2:現在各学年何クラスあり、在籍は何名ですか。また男女比を教えてください。
A2:3年生は20クラス、2年生は18クラス、1年生は19クラスで、全体で57クラスになります。在籍生徒数は合計2,555名です。
男女比については、アスリートクラスを除くと女子生徒の方が多くなっています。具体的には、女子生徒が1,203名、男子生徒が1,352名です。この中でアスリートコースの生徒が265名おり、3コースの男子生徒が1087名となります。
Q3:建学の精神『知育・徳育・体育』がありますが、具体的にどのような取り組みを行っていますか。
A3:本校では、「英知・聡明・平和を尊び社会に敏感に反応し、国際社会で活躍し生涯学び続ける生徒の育成」という教育理念を掲げており、生徒たちにもこの理念を伝えています。特に、「生涯学び続ける生徒を育成する」という点をキーワードとしています。
高校生には、自ら限界を決めて「これでいいや」と諦めてしまうことがよくありますが、本校では「学び続ける姿勢」「壁を乗り越えてチャレンジする姿勢」「自分で決めたことを最後までやり遂げる姿勢」を大切にしています。
校訓でもある「貫行(かんこう)」(=自らの信念に基づき、目標に向かってやり通すこと)を意識させ、学校行事や日常のさまざまな場面で担任が生徒に語りかけることで、この精神を育んでいます。
Q4:自転車で通学することはできますか。
A4:できます。1000人以上が駐輪できる駐輪スペースがあります。
Q5:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか
A5:都内では、江戸川区、葛飾区の生徒が多いですが、今年の1年生は、千葉県の船橋市、市川市からきている生徒が非常に増えました。電車で快速で1駅・2駅で来られますので非常に近いので、来やすいのだと思います。
✐✎✐✎学びについて✐✎✐✎
Q6:4つのコース分けをしていますが、それぞれの特徴をお聞かせください。
・ハイパーコース
・アドバンスコース
・アグレッシブコース
・アスリートコース
A6:2025年度より、コース名を以下のように変更しました。入試時には内申点および習熟度に応じてコースが決定されます。
- ハイパーコース:
このコースは、「自分の壁を越えてチャレンジし、国公立大学や早慶上理を目指す」ことを目標としています。高校入試では併願で入学する生徒が多く在籍しています。「中学時代に設定した目標をさらに高め、壁を乗り越える」という意味を込めたコースです。 - アドバンスコース:
大学進学を目指し、より進んだ学びに取り組むコースです。進路の目標はGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大学)で、私立大学受験に対応できる力を身につけることを重視しています。 - アグレッシブコース:
以前は「ジェネラルコース(Gコース)」と呼ばれていたコースで、2025年度から名称と意味を新たにしました。学校行事や部活動にも積極的に取り組む姿勢を大切にしています。標準的な成績の生徒が多く在籍し、「関東第一に入学したからには、一つ打ち込めるものを見つけ、全力で取り組んでほしい」という思いを込めたコースです。 - アスリートコース:
強い目的意識を持ち、各競技に打ち込む生徒が集まるコースです。スポーツ活動を中心に、自身の競技力向上を目指して取り組んでいます。
・ハイパーコース 1年120名、2年148名
・アドバンスコース 1年 280名、2年377名
・アグレッシブコース1年388名、2年228名
・アスリートコース 1年86名、 2年95名です。
1年から2年へ進級する際に多くの生徒がコース変更をしています。
Q7:文理選択はいつでしょうか。
A7:1年生の秋に進路希望調査を実施し、その結果をもとに、2年生の始めから文系・理系のクラスに分かれます。
Q8:途中でコース変更はできますか。
A8:はい、1年生から2年生に進級するタイミングでコース変更が可能です。毎年100~120名ほどの生徒がコースを変更しています。文理選択に合わせて、自分の希望進路に最適なカリキュラムが組まれているコースを、模試の成績などを参考にしながら、担任との面談を通じて決定していきます。
A9:クラス自体が習熟度別に編成されているため、授業内でさらに習熟度別に分けることは基本的には行っていません。ただし、現在の3年生のハイパーコースでは、習熟度別授業を実施しています。学年によって学力差が大きい場合は、必要に応じて実施しています。
また、少人数制授業としては、英語の外国人講師による授業を、クラスを半分に分けて行っており、理系科目についても選択授業になると自然と少人数になります。
Q10:ユニパスやSOS講習とは、どのようなものですか。
A10:「ユニパス」は、「ユニバーシティー(大学)」と「パス(切符)」を掛け合わせた造語で、平日の放課後に校内で行われる講習のことです。予備校の講師や本校の教員による多様な講座が設定されており、英検対策講座も開講しています。講座の多くは90分ですが、45分の短時間講座もあり、生徒が受講しやすいように工夫されています。
費用については、放課後講習や季節講習を受講しても、年間で5万円以内におさまるよう設定されています。
「SOS講習」は、定期考査で「人並みの点数を取る」ことを目標とした講習です。主に苦手科目がある生徒を対象としており、通常の授業ではなかなか扱いづらい「学び直し」をサポートする内容です。例えば、「数学が苦手だけれど、定期考査では頑張りたい」と考える生徒に対して、数学を重点的にサポートするのがこの講座です。年間を通じて、次の定期考査に向けた支援を行っています。こちらの講座も有料で、1回60分となっています。
✐✎✐✎英語教育 ✐✎✐✎
Q11:留学や語学研修がありますが、どのくらいの生徒さんが参加していますか。
・オーストラリア長期プログラム(4週間)
・オーストラリア短期プログラム(2週間)
・オーストラリア・パース語学研修(2週間)
A11:現在、以下の3つのオーストラリアのプログラムがあります。
- オーストラリア長期プログラム(4週間):参加者は2〜5名です。現地のホームステイ先の受け入れ枠に応じて人数が決まります。
- オーストラリア短期プログラム(2週間):毎年10名弱が参加しています。こちらもホームステイ形式です。
- オーストラリア・パース語学研修(2週間):20〜30名が参加しています。今後はさらに参加枠を広げる方向で検討が進んでいます。
また、今年からカナダでの1年間の留学プログラムもスタートしました。
いずれのプログラムも、応募者が定員を超えた場合は選抜を行います。選抜では英語力だけでなく、「なぜこのプログラムに参加したいのか」といった動機や姿勢も含めた、総合的な評価で判断しています。
Q12:LL(Language Laboratory)教室とは、どのようなものでしょうか。
A12:LL教室は、国際的な雰囲気を感じられるよう工夫された教室です。主に外国人講師による授業で使用されています。また、教室内には英語の多読本や、留学プログラムの体験記・写真などが展示されており、生徒の興味や意欲を高める空間になっています。
Q13:年3回の英検に力を入れているようですが、どのようなことを行っていますか。
A13:放課後に実施している英検対策講習には、多くの生徒が参加しています。大学受験において英検2級を取得していることが、すべてのコースの生徒にとって一つの目標となっています。
2次試験(スピーキング)対策としては、1次試験に合格した生徒全員が、放課後講習とは別に、外国人講師との1対1のレクチャーを必ず受けることになっています。このレクチャーを受けない限り、2次試験を受けることはできません。
本校には4名の常勤の外国人講師がいますが、2次試験の直前には、さらに10名の外国人講師に来ていただき、事前予約制で個別指導を行っています。その結果、2次試験の合格率は非常に高く、大きな成果を上げています。
また、すでに2級に合格した生徒も、スコア向上を目指して再度2級を受験するようにしています。
Q14:英語教育で御校独自のプログラムや力を入れていることはありますか。
A14:先ほどお話しした英検対策が、まさに本校独自の取り組みの一つです。また、すべてのクラスに外国人講師が入り、少人数で授業を行っているため、生徒が発言しやすい、話しやすい環境が整っています。
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