【学校紹介】日本大学豊山女子高等学校・中学校 前半(インタビュー)
学校紹介:インタビューNo.125
日本大学豊山女子高等学校・中学校
板橋区中台3-15-1
【その個性を、待ち焦がれて。】
女子校
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
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Q1:1966年(昭和41年)に創立された伝統と歴史のある御校ですが、現在各学年何クラスずつあり、生徒数は各学年何名いますか。
A1:中学は各学年4クラス、1年生は126名、2年生は121名、3年生は123名で中学の合計が270名です。高校は、1年生7クラス244名、2年生7クラス263名、3年生8クラス256名、高校の合計は763名です。
Q2:校訓は『知性と敬愛』ですが、どのような指導を行っていますか。
A2:『知性』は、もちろん、知識を高めていくことを考えます。しかし、本校は『その人の人生を豊かにするものでなければならない』と考えています。教科書に沿った学習も大切ですが、それをどのように使っていくかを重視しています。『敬愛』について、何事も自分一人で全てできるわけではありません。目に見える部分と目に見えない部分がありますが、人は人との関わりの中で支えられながら生活しています。周りへの感謝の気持ちを持たないと、自分も幸せになったり、豊かな人生を歩んだりできないと考えています。
Q3:2022年より新校舎建替えプロジェクトがはじまりましたが、どの建物が建替をしていますか。また完成はいつになりますか。
A3:現地調査や設計の下準備のスタートが2022年になります。令和7年に着工し、3年間かけて建替えを予定しています。しかし、資材の高騰や人件費の問題で、着工が遅れるかもしれません。建替えは現在の2号館・4号館・図書館棟です。学校の生活には影響なく行う予定です。新しい建物にはホームルーム教室や特別教室、図書館、体育館、学年集会ができる大きさのホールができる予定です。
イメージ動画も学校のHPで見ることができますので、是非ご覧ください。
Q4:自転車で通学することはできますか。
A4:できます。最寄り駅に『上板橋』と『志村三丁目』の2つがあります。どちらも徒歩15分なので、自転車で通学した方が通いやすい生徒がいます。本校は地元の子に多く来て欲しいと願っていますので、自転車通学を許可しています。範囲は特に決めていませんが、許可制です。遠距離の生徒から申請が出た場合は、本人と保護者の方とお話をして、最終的にはご家庭で判断をしてもらいます。
Q5:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか
A5:板橋区・練馬区の子が多いです。また本校は赤羽からスクールバスを出していますので、川口市やさいたま市の生徒も多いです。スクールバスは赤羽駅から15分で学校まで来ます。
✐✎✐✎中学校✐✎✐✎
Q6:コース分けをしていますか。
A6:コース分けはしていません。しかし、4クラス中1クラスは、選抜クラスを設けています。中学1年生は入試での結果、中学2・3年生は前学年の成績で選抜クラスを決めています。そのようなクラスなので、他クラスよりも人数が増えても、授業展開には影響がありません。本校では吸い上げといいますが、落とさず上げるだけの時もあります。その学年の状況に応じて判断しています。
Q7:習熟度別・少人数授業を実施していますか、していればどの教科で行っていますか。
A7:中学3年生の数学はアドバンスクラスとスタンダードクラスの2つに分けて展開をしています。今年から英語の1科目入試を始めたので、英語が好きな子や得意な子が多く入学してきました。そのため選抜クラスは、英語の取り出し授業をしています。
また、全学年で英会話を情報の授業と組み合わせています。半分は情報でコンピューターの授業をし、半分は英会話の授業をしていますので、少人数授業になります。英会話はネイティブの教員と日本人の英語教員のTT(ティームティーチング)で実施しています。英会話の授業で人数が多いと、発話の機会が少なくなります。人数が少なくなるとその分、発話する機会も増えますので、少人数で授業を行っています。
Q8:探究学習の中で『数学探究』『理科探究』『卒業発表』と3つ挙げられていますが、どのように行われていますか。
A8:中学は『総合的な学習の時間』を探究に当てています。教科書に沿った形だと、なかなか実験のような手を動かす機会が少なくなってしまいます。実験を中心に教科書に出てくる“理論”や“理屈”を体感するものが『数学探究』『理科探究』です。理科の実験は分かりやすいと思いますが、数学では、例えばサイコロを投げます。教科書上では、出る確率は6分の1になりますが、実際に1人で何百回も投げてみます。一人のデータが4~5名のグループになると、クラス全体になると、学年全体になるとと平均化された数字が出てきます。それが、ビックデータに繋がるという話になっていきます。数学も実際に体を使って行います。中学1年生は『数学探究』、2年生は『理科探究』、3年生は『卒業発表』をします。3年生の『卒業探究』のテーマは、制限を設けていません。自分の好きなことを、夏休みをメインに調べ、進めていき、クラス発表をします。そこではお互いに採点をし合い、その中で選ばれた子が学年全体で発表をします。
Q9:放課後の『BJメンター』とは、何でしょうか
A9:放課後学習の一環として、外部の会社と契約をしています。女子大生6~7名を交代で派遣をしてもらっています。『メンター』とは助言者という意味になります。講義形式で「1対多数」の講義形式で授業を行うものではありません。開放した教室で課題を中心の勉強をし、つまずくところがあれば、声をかけています。そこですぐに教えてもらえるわけではありません。ヒントをもらったり、できているところを確認して、次のステップへ行ったり、少し戻ったりしながら進めていきます。女子大学生ですが、会社できちんと研修を受けている方たちので、しっかり対応してもらっています。
自学自習の習慣が身に付くと、その後の成績の心配することがほとんどありません。成績が伸び悩んでいる生徒は、ついつい勉強を後回しにしたり、面倒くさがったりするところがあります。そこで中学1年生は全員『BJメンター』のプログラムに入ります。中学2・3年生は希望すれば継続することができます。毎日行くこともできますし、部活動がない日には、メンターさんのところで勉強してから帰宅するように推奨しています。長期休暇でも学校の教室やオンラインで活用することができます。
夏時間の最終下校時間は18時半、冬時間は18時なので、その少し前まで使用することができます
Q10:高校へ進学する際に試験はありますか。
A10:入学試験はありませんが、高校の一般入試と同日・同時間に別の教室で同じ試験を受けています。クラス分けの資料になります。
Q11:内部生徒と高入生は同じクラスになりますか。
A11:一年生から一緒になります。混合クラスになって歴史は長いです。特進・理数クラスが1クラスずつなので、どうしても混合クラスになってしまいます。分けるよりも一緒にした方が、相乗効果があることを、我々も実感しています。
高校受験を考えている親御さんからは、『付属中学校の子たちが偉そうにしていませんか』『中入生と高入生との対立はありませんか』などの心配の相談を受けますが、全然ありません。付属中学校の生徒達は新しい出会いを楽しみにしていますし、教員からも『みんなの方が長くこの学校にいるのだから、声をかけるように』と伝えていますので、アッという間に馴染んでしまいます。平和です。
Q12:高等学校は3コースに分かれますが、希望すれば入れるのでしょうか。
A12:本校のボリュームゾーンであるN進学は希望すれば入ることができます。特進クラスと理数クラスは、基準をクリアしている生徒が推薦入試で受けることができます。基準をクリアしていなかった場合でも、N進学への進学を確保したまま一般入試を受験することができます。基準は、高校受験で外部に示している基準と合わせており、中学の内申点で、検定試験のポイントを加点することができます。
中学3年生では、何度も面談を重ねていき、最終的には11月末には、どのようにするか返事をいただいています。
Q13:内部進学できる基準を教えてください。
A13: 以前は基準がありませんでした。保護者の方から『基準がないと我が子は勉強しません』『基準を設けて欲しい』と要望かあったので、過去のデータをみて、3年次の成績が40点を上回れば、そのまま、高校へ進学することができます。
✐✎✐✎高等学校✐✎✐✎
Q14:3つのクラス(A特進クラス・N進学クラス・理数Sクラス)がありますが、それぞれ何クラスずつありますか。
A14: A特進クラスは1クラス、N進学クラスは5クラス、理数Sクラス1クラスです。
Q15:また3つのクラスの特徴を教えてください。
A15:本校は日大の付属校ではありますが、日本大学へ進学する生徒は6割です。残りの4割の生徒は他大学を目指しています。『A特進クラス』は、難関私大や国公立大学へ目指す意欲を持っている子の背中を押したり、環境作りをしています。他大学へチャレンジする生徒たちです。カリキュラムの特徴として、1・2年次は、週1日以外は7時間授業を実施しており、1・2年次のうちに高校の卒業に必要なほとんどの単位を修得してしまいます。3年次は、個々の受験に必要な科目を選択制で取るような形になっています。大学生のように空き時間を作ることができ、自習室やラウンジで勉強したり、先生に質問したりする時間に当てることができます。共通テストの科目数が多いので、早く授業を終えることで、受験対策にも早く入ることができるところが、カリキュラムの特徴です。また修学旅行は1週間、アメリカのボストンへ行きます。ボストンには世界に名立たる大学があります。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学やウェルズリー大学という名門女子大学もあります。それらの大学の学生さんと交流をしたり、講義を受けたりする修学旅行です。高校の探究にも繋がりますが、ハーバード大学の学生が立ち上げ企画した『LADYプログラム』にも参加しています。それは『女性が世界で活躍するためにあなたは何ができますか』というリーダー育成プログラムです。英語でディスカッションやプレゼンテーションをして帰国します。入学直後から準備に入り、テーマを決めて、最初は日本語で原稿を考え、最終的には英語に訳し、スライドを作り、探究活動に繋がっています。
『N進学クラス』は、本校は日本大学の付属校なので、やるべきことをきちんとしていれば、日大への進路は確保できます。部活動に打ち込んだり、習い事を継続したり、高校生らしい高校生活を送れるのがこのクラスです。全員が日本大学へ進学するわけではありません。指定校で、他大学へ進学する生徒がいる他、日大の看護は専門学校になるため、4年生の看護大学や看護学部へ進学を希望する生徒は他大にチャレンジしていきます。また日本大学では幼稚園教諭と保育士の資格を取得することができないので、希望する生徒は他大学へ進学しています。
『理数Sクラス』がある高校は、本校ともう1校しかありません。非常に歴史が長いクラスになります。昔は医療関係の進学や就職を希望する生徒が多くいましたが、最近は研究職や、理工系、建築関係を希望する生徒が徐々に増えています。進路は、日本大学の理工学部だけでなく工学部、生産資源科学部、他大学へ進学する生徒もいます。
Q16:途中でクラス変更はできますか。
A16:カリキュラムが違いますので、基本的にはできません。
Q17:御校はノーチャイム制を実施していますが、チャイムがないのでしょうか。
A17:チャイム自体はあります。本日中間テストの初日なので、聞くことができると思います。定期考査の時と入試の時は、使用しています。授業の始まりや終わりにチャイムは鳴りません。自立という部分です。時間を確認しながら、自分は何をするべきなのかを考えて行動できることがメインです。そこから『そろそろ授業が始まるよ』『移動だから一緒に行こう』と声掛けが生まれます。
Q18:部活動の加入率を教えてください。
A18:肌感覚ですが、中学は8割以上、高校は7割です。強制はしていません。我々も『教室では体験できないことが経験できるので入った方がいいよ』と入部を促しています。
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