【学校紹介】田園調布学園中等部・高等部 前半(インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.123

田園調布学園中学部・高等部

世田谷区東玉川2-21-8

豊かな人生を歩める人になるために

女子校

今回インタビューに答えてくださった
入試広報部長 細野 智之先生

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

A1:本校は各学年5クラス編成ですが、中等部2年生は入学者数が多くなり6クラスです。原則は200名定員の5クラス編成です。現在、全校併せて1230名の生徒が在籍しています。

A2:完全中高一貫校ですので、高校入試はしていません。海外からの編入生だけ随時受け入れています。

A3:平均すると10名程度の生徒が帰国生入試で入学しています。海外からの編入の生徒は各学年2~3名います。

A4:建学の精神である『捨我精進』が創立以来、大切にしている言葉です。『わがままな気持ちや甘えた気持ちを抑えて、目標に向かって精進していく、今の自分を一歩乗り越えていく』という意味が込められている言葉です。この建学の精神を具現化したのが『ディプロマポリシー』です。「自己を深くみつめてより高い目標を定め、学び続けることができる人」、「自己の役割を自覚し、他者と協同しながら、その責任を果たそうと主体的に行動できる人」、「広い視野を持ち、よりよい社会の実現に向けて常に探求し実践できる人」を6年間かけて育てていきます。『カリキュラムポリシー』は『それを実現するためにどのような教育活動をするか』になります。我々は実体験を重視した教育活動を行っています。そして、校内だけでなく、外部のコンテストに積極的にチャレンジしてもらいたいと考えています。『アドミッションポリシー』は、本校にはたくさんの出会いがありますので、それらを楽しみにしてもらえる小学生に入学してもらいたいと考えています。

建学の精神『ディプロマポリシー』の行動目標を示したものが『学校ルーブリック』です。デュプロマポリシーにあるような生徒を育てるために大きく2つのことを示しています。

『必要な力』として、『情報収集・整理・分析する力』『課題を発見・設定する力』『対話する力』

『土台となる姿勢』として、『自分を高め続ける姿勢』『多様性を認める姿勢』『社会にはたらきかける姿勢』です。これを授業や行事で、6年間かけて育てて行けば、本校が大切にしている『捨我精進』の具現化に繋がります。

A5: 学校まではできません。交通量が多いですし、駐輪場も用意していません。

A6: 東京では23区の南側の大田区、世田谷区、目黒区、品川区で大半を占めます。また多摩川を渡ると神奈川県です。東横線、田園都市線、相鉄線などの各駅から通学しやすいため、川崎市、横浜市から登校している生徒も多くいます。通学区域は東京都46.0%と神奈川52.9%です。

✐✎✐✎学びについて✐✎✐✎

A7: していません。全クラス同じカリキュラムで教育活動を展開しています。

A8:英語では少人数授業を中等部1年生から高等部2年生まで行っています。1クラスを半分に分けて、授業を行います。また、本校では『到達度別授業』という授業を、中等部3年生と高等部1年生の英語の文法の授業で実施しています。5クラスを3グレード・7クラスに分け、クラスごとに到達目標を決め、目標が達成できた生徒は定期考査ごとにクラス替えを行っています。さらに、中等部は英検2級レベル、高等部1年~2年は英検準1級レベルの生徒を対象に外国人教諭による取り出し授業も実施しています。5~6人という少人数で行っていて、帰国生だけでなく語学力を満たしていれば一般生もこのクラスに入ることができます。

数学でも中等部2年生から高等部1年生まで到達度別授業を実施しています。

A9:探究活動は中等部1年生から高等部2年生まで、週1時間、時間割の中に「探究」の授業が組み込まれています。この時間を使って、答えの無い問いに対して、いろんな角度から物事を考えることをしています。大きく中等部と高等部に分かれており、中学は課題解決の手法をマスターします。入学当初の生徒には課題を設定しても、どのように解決すればいいのか分からないことが多いです。そこで本校が行っているのが『デザイン思考』です。これはビジネスで使われる思考法です。一つの課題が出た時に、その課題に関する人に徹底的にインタビューをし、さらにその人の行動観察を行うことで問題の本質を探り、解決すべき問いを発見していきます。その問いを解決するために、何をすればいいのかアイデアを多く出します。その中で、良いアイデアを基にプロトタイプ(試作品)を作り、実験をします。実験をするとうまくいかないところが出てきます。そこから問題の本質を探ります。また良いアイデアを出し、プロトタイプを作ります。それを繰り返して解決をしていく思考法です。学校側から様々な課題を提供し、生徒たちはデザイン思考をそれぞれの場面で使います。

具体的に言うと、初めは『学校生活の困りごと』を課題とします。自分たちが普段の学校生活の中で『もうちょっとここがこうだったらいいのにな』と感じるところを生徒たちは探り、デザイン思考の練習をします。そして、だんだんと地域や社会へ広げていきます。昨年の事例で、中等部2年生が地域の『みぞえ画廊』で行う『アートを身近に感じてもらえる企画展』をデザイン思考を活用して考え、学芸員の方にプレゼンテーションをしました。また中等部3年生はカルビーとの共同プロジェクトを行いました。『じゃがりこを使った新しいコミュニケーションの方法』を考えて欲しいというカルビーからの課題提供がありました。それを生徒たちが考え、プレゼンテーションをしました。このようなことが中等部の探究活動になります。その他にも企業と協同の探究活動がありました。『突っ張り棒を使って暮らしを豊かにするアイデアを考える』『コロナで商業施設の平日の来館者数が減ったので来館者数を増やす』などのことを生徒たちが考えました。

中等部でデザイン思考を使って、課題解決の手法をマスターしているので、高等部では、自分で課題を設定し、それを深めていきます。”没頭する”というところから『BOTTO』プロジェクトと呼んでいます。視野を国内だけでなく海外へ広げてもらいたいので、海外の方とオンラインでつないで、仕事や社会貢献している方の話を聞く、インプットの時間を作ります。自分の『好き』『得意』を掘り下げていき、1学期でテーマ決めを行います。2学期はそのテーマを踏まえて、どのように深めるかを考えます。ここから、個人で探究する生徒もいれば、同じテーマを2~3名のグループで深めていく生徒もいます。高等部2年生は社会貢献に繋げられるように考えていき、3学期にはプレゼンテーションを行います。

探究活動を行っていく中で、中高の施設では検証できないものがあります。ある生徒は『面白い授業』をテーマにしました。『集中力を測るにはどうすればいいか』を考えて、本校が連携協定を結んでいる東京都市大学の施設をお借りして、実際に脳波を測定して、それを自身の探究活動の根拠にしました。このように高大連携をしている大学に協力を得て、生徒の学びを深めています。これからもそのような活動をしたいと考えています。

A10:6年間で40種類程度用意していますので、生徒は1年間で4~5回受けています。

A11:毎年あります。高等部2年生からは理系を希望するのか、文系を希望するのかで、大きく選択授業が変わるため、それを踏まえてクラス替えをしています。例年文系が3クラス、理系が2クラスです。高等部3年生になると志望大学も踏まえてクラス替えて行っています。

A12:入学してくる生徒たちにアンケートをとると算数・理科が得意ではない生徒が6割近くいますので、授業の中身はかなり工夫しています。『知的好奇心の刺激』と『苦手意識のリセット』の二つが最大のポイントだと思っています。『知的好奇心の刺激』には教科横断型授業が40種類あると申し上げましたが、理科や数学が絡んでいる教科横断授業が比較的多くあり、半分以上になります。中には音楽と数学の教科横断授業もあります。そこで『こういうところに数学がかかわっているんだ。』と発見があり、好奇心を刺激できていると感じています。『苦手意識をどのようにリセットするか』の部分ですが、『本校の中等部1・2年生は抽象的なものをイメージするのがやや苦手』だと教えている側として肌感覚で感じています。なるべく具体的な体験を提供していくことが、生徒の理解度や学びの意欲につながっていきます。そこで理科では6年間で150回実験をしています。中等部1・2年生はほぼ毎週実験をして、それを踏まえた上で学習をしています。教科書に書かれていることも実際に実験をしているので、理解しやすくなっています。数学でも正負の数の学びの時はカードゲームを使って導入をしたり、立体の頂点を求める公式を学習するときはポリドロンという立体模型を作るパズルで正多面体を作ってから公式を導いたりしています。実物を見ることによって理解力を養うような授業を心がけています。

また、導入の工夫もしています。いきなり教科書に書かれている説明をしてしまうと敬遠する生徒が多いので、導入の段階で生徒が身近に感じてもらえることやハードルが下がることを加えることで、『生徒の学びの意欲』『やれるかもしれない』というモチベーションを作っていきます。

A13:本校は基本的に土曜日に授業をしていません。土曜プログラムが年間8回、その他に行事が7回程度ありますので、年間15回程度土曜日に登校し、それ以外の土曜日はお休みです。土曜プログラムは1日2コマ×8回の16コマの授業を自分で選択します。必修選択です。約170のプログラムあり、この中から自分で選択していきます。2002年度からスタートしています。ちょうどゆとり教育がスタートした年です。本校は体験を重視する教育活動をしているので、『土曜を休みにするよりは、授業では出来ない体験を、生徒たちに提供する土曜日があってもいいのではないか』ということで、土曜プログラムがスタートしました。平常の授業とは連携がない教養的な講座です。本校の教員が担当するのではなく、ほとんどが外部のその道のプロの方に来ていただいています。中には天気予報の講座がありますが、気象予報士の方に講師で来ていただいています。

ちょっと興味を持ったものを、気軽にその道のプロから学べるところが、この土曜プログラムの強みです。

様々な講座を体験して、自分が本当に好きな事や興味を持つものを見つけるきっかけにしてもらいたいと思っています。

A14:中高の6年間で4回宿泊行事があります。中等部1年生は4月に八ヶ岳行きます。親睦を深めるように協同作業をして、協力していく中で信頼関係を深めていきます。

中等部2年生は山形県酒田市に行きます。農業体験をしたり、現地での生活を体験したりしています。

中等部3年生は今年から、関西・韓国・台湾の3つの中から選択して、参加する学習体験旅行です。韓国と台湾のコースは現地の生徒と交流することをポイントにおいて、日本を様々な角度から見ることをテーマにしています。

本校の宿泊行事は現地で学びを深める旅行にしたいと考えています。高等部2年生は西九州方面を訪れます。水俣病や原爆など事前に学習してから、現地で実際に講演を聴くと、東京で学んできたことと現地の声との違いに気がつきます。その違いを肌で感じ、東京に戻って後にも学びを深めていく宿泊行事になっています。

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