【学校紹介】東京都立青山高等学校 後半(インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.112

スッ!としてさわやかな優しい感じがする生徒たち

東京都立青山高等学校

高きを望め、青山で

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎部活動 ✐✎✐✎

A21: ※サイエンスプロモーションクラブが、ラグビー部です。ラグビー部の生徒は、GPSを付け、心拍数、活動量、エネルギーなどを計測することができます。熱中症になるような活動はしていません。効率的に90分で活動をしていますし、科学的な根拠に基づくことが、スクールミッションです。エビデンスに基づいた教育活動をしています。

A22:青山フィルハーモニーは定期演奏会で引退になります。(今年は5月に開催)。水泳部は夏の記録会で引退です。ラグビー部が一番遅く、試合の結果次第ですが 11月頃に引退です。部活動ごとに引退時期が異なります。

A23:兼部を含めて約110%の入部率です。グランドで活動しているラグビー・サッカー・野球、体育館ではバレーボール、バスケット、バトミントン、テニスコートでは、軟式・硬式のテニス、剣道場では剣道、ルーフ付のプールでは水泳部です。本校の特性だと思いますが、吹奏楽部ではなく、オーケストラで、1年から3年生の部員数は約120名の大所帯です。日頃はパート練習をしていますが、大きな舞台、青年館でオーケストラフェスタに参加したり、地域に出て、明治公園の『こけら落とし公演』で演奏をしたりしています。アルペン部は、この夏は『槍ヶ岳』へ行きました。クイズ研究同好会は去年、今年の2年連続、テレビ(TBSテレビ東大王)に出場しました。それ以外にも生物部、美術部などがあり、他にも多くの部活動があります。

✐✎✐✎進路指導について✐✎✐✎

A24: 担任の先生達は1対1の面談を廊下で頻繁に行っていますし、学年集会で進路集会を実施し、先生方が話をする時もありますし、教育事業者(駿台の方など)に話をしていただくこともあります。生徒に提供した情報と同じ情報をオンラインで保護者に提供しています。何度も保護者会はできませんの、進路については生徒にも学年集会で話しますが、保護者の方へ配信し、約200名の方が見てくださっています。

3者面談は、希望者のみ実施しています。

A25:本校ではかなり早い段階から講座名を貼りだして、オンラインで登録し受講するスタイルを取っています。この夏の講習の3年生の延べ参加人数は、4119名、一人平均9講座受講しています。校内で完結できるような丁寧な進路指導を行っています。生徒のニーズに先生方が100%応えていると言っても過言ではありません。

校内学力テストも本校独自の問題を作成して実施しますし、外部模試も3年生は10月から頻繁に受けてトレーニングしています。

A26: 学年集会の中で行っていますので、学年の先生の個性が出るところです。他にも1年の夏から各自で各大学へ行かせています。各大学に卒業生がいますので、卒業生に大学構内の案内をしてもらいます。

A27: 3年生です。

A28:指定校で決めている生徒は毎年2~3名です。他の生徒は一般です。 大学の進路決定率は81%です。日比谷高校や西高校は、4割~5割が浪人をして東大、東工大を再チャレンジすることが多いようですが、本校では国公立33%合格し、私立難関大学へ合格しますので、81%が現役で進学します。

A29:進学実績は東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、そして国公立医学部が東京都でいう難関国公立大学です。昨年の実績でいうと東京大学1名、京都大学3名、一橋大学13名、東京工業大学4名、国公立医学部2名が合格しており、東京都が難関国公立大学と言われる大学へ23名合格しています。現役で国公立に99名が合格し、卒業生総数の約4割です。※旧帝大を含めると33名が合格をしています。

DIAMOND Onlineで全国高校『難関私立大学合格力』ランキングで、全国で5位、東京都の公立高校で1位になったと報じられていました。2年前のデータでは、早稲田に108名が現役で合格、去年は67名が延べ人数で合格していたので、取り上げられていました。

本校としては、やはり『進学指導重点校』なので、国公立の合格者を伸ばしていきたいですし、生徒たちも国公立を第一志望にしている生徒が多いです。

A30: 学習を保証するためには質の良い授業を提供する教員の腕・指導力がなければいけません。『進学指導重点校』は都立高校の中で上位5~6%の生徒を対象にしますから、先生方は、公募で、『青山の生徒をここまで、この手順で伸ばします。』と具体策をもって伸ばしたいという気概に満ちた先生方です。先生方から本校に応募し、人事選考され、配置されます。先生方は6月、11月に『お互いに授業を見合おう会』を校内で行い、また校外へも見に行きますし、外部らも来ます。校内で切磋琢磨するような会を設けています。先生方皆さんが、国公立二次対策の指導ができるよう研鑽を積んでいます。現代文では記述式に対応できるように指導をしていますし、数学に関してもあまりに教え込むことをしていません。

先日、東京サイエンスフェアの科学の甲子園東京大会に出場しました。結果は約50校の国公私立の理数に秀でた高校の中で、生物領域で4位、化学領域で8位と健闘しました。

✐✎✐✎その他✐✎✐✎

A31:推薦と一般選抜の2本立てになっています。英数国は独自問題で実施することは今まで通り変わりません。推薦選抜は2日間で行い、小論文は50分から60分に時間を伸ばします。作文ではなく小論文ですので、しっかり考えて最後まで書き終えてもらうために変更しました。

定員数は転勤枠3名を除外すると全体で277名です。推薦が56名、一般221名の枠を皆さん競って入ってくださることになります。一般選抜はESAT-J内申点の5教科以外は2倍にして換算されます。それは変わっていません。皆さんESAT-Jのことを気にしているようですが、学力調査に換算すると、2.8点分にしか相当しません。Bだったとしても入試問題は、1問が4点前後なので、1問人より多く取れれば、この失敗はクリアできる点数です。本校を受験するESATJの平均は、AよりのAとBの間になります。

本校の倍率は、毎年非常に高い倍率になっています。理社は共通問題ですので8割以上を取らないと合格は難しく目標は8割以上。独自問題の平均点は6割を目安に作成していますが、去年は英語ができすぎ、数学は丁度良く、国語は低くなりました。目標を65%以上にしておかないと、競争の枠に入らなくなると思います。

A32:入学式、卒業式、終業式等の儀式的行事や先ほどお話にも出ていた『科学の甲子園東京都大会』など他校と一緒な時は標準服を着ています。日頃は自由服で来ています。本校にはブラック校則がありません。女子生徒は制服風な服装で好きな学校のスカートにパーカーを合わせていたり、部活動Tシャツや、部活動ジャケットを着て授業を受けていたりしています。寒くなってくると女の子もジャージになったり、パンツになったりしています。華美にならずにいます。しかし髪の色は少し変わったりしていますが、3年生の文化祭が終わった後の学年集会は、髪の色を黒に戻していたり、スポーツ刈りにしているのを見ると『気持ちを自分で切り替えてきてるな』と窺えて私はうれしく思っています。

A33:古いこの校舎だけです。体育館も天井工事や床・壁を塗り替えていますし、正門を塗り替えるなど、少しずつきれいになり始めています。目の前が神宮球場なので体育的行事、3年生が入試に向き合っている時には、本校の施設ではありませんが、ありがたいことに1・2年生は持久走を神宮球場で走らせていただいています。

A34:一学年7クラス全学年で、21団体が全部クラスごとの劇かミュージカルを披露します。それ以外の催し物はありません。脚本から舞台まで、生徒たちが作ります。衣装は伊勢丹などから売れなくなった商品を提供していただいています。

A35: 養護教員が1名います。またスクールカウンセラーが週1回水曜日に来ており、心のケアの窓口になっています。他に千葉大学の大学院から『心のケアを含めて健康相談員』が来ていただいています。また本校の卒業生である産婦人科医との連携ともしています。本校の近くに特別支援学校があるので連携をしていますし、ケース会議を行っています。進学校でもいろんな特性を持った生徒が在籍しておりますが心の部分が重要になります。スクールカウンセラーは、保護者も生徒も活用できるようになっています。

A36: スッ!としてさわやかな優しい感じがする生徒たちです。もう少し口数が多くでもいいのではないか、ワイルドでもいいのではないかと感じます。前任者の校長は本校の生徒たちをある雑誌で『Sophisticated』と表現していました。男の子も女の子もなく支え合い、助け合う姿は見ていて気持ちいいです。

7月の調査の結果ですが、『部活動に入っていますか。』➡3年生になると大部分が引退をしています。

『塾や予備校に通っていますか。』➡通っていません。

これが本校の特色です。学校の中で完結できるようになっています。1年生で8割以上が塾へ通っていません。『青山高校は生徒たちにとって「青山塾」』だと保護者の方に言われました。つまり年間行事予定表に書いてありますが、テスト・行事・テスト・行事・テストとメリハリをつけた切り替えを1年の時からトレーニングをしています。それを3年まで継続して行っていきます。3時に授業が終わり、3時半から5時まで約90分間部活動をして、着替えて、自習室で集まって8時まで勉強するのが普通です。長期休業日以外でも部活動が終わって講習に参加できるように設定をしています。そのように行ってくれる先生方が多くいます。働き方改革の視点から言うと逆行しますが、夕方の6時から7時半まで講習を行ってくださる先生もいます。そうした特別講習に60~70人の生徒が集まっているのを見ると、保護者の方が『青山塾』と呼んでくださり、学校を信頼して、学校の先生方を信頼して、3年間暮らして、第一志望の大学へ進学していくことが、本校の特色だと思えてきます。

『一日どのくらい勉強していますか。』➡3年生になると5時間は当たり前、休みになると10時間学習をしています。『自学自習』自分のスタイルを決めてタイムマネージメントをして、自分のペースをきちんと作れた人は、大体うまくいっています。

本校を第一希望にして、難関高校に入りたいと思う生徒に来てもらいたいと思っています。『進学指導重点校』なので、国公立に何人入れなければいけないという私自身の宿題はありますが、去年卒業生のインタビューを聞いてみると『青山でかけがえのない友達に合えた』『ここで思いっきりやりたいことができた』と喜びを感じている卒業生が最後に『青山を卒業したくない』と思うほど、本校に愛校心をもって卒業してくれるのであれば、本校の3年間の学びは成功だったと思っています。大学に合格するのは1つの通過点です。基本的な学びを礎にして、通過点を通ってどのような社会人になるのか、コロナのような100年来の災害に見舞われたときにどのような態度で、課題を乗り越えて行けるのか、そのような時に社会のリーダーとして活躍できる人材を育成することが本校の使命です。多くの方々と知恵を絞り、課題解決に向け社会に有益な提案をしたりすることができる人材の育成を目指して邁進してまいります。

👇👇👇受験倍率👇👇👇

年度最終応募倍率(男子)受験倍率(男子)最終応募倍率(女子)受験倍率(女子)
20232.011.772.061.77
20222.251.942.212.13
20211.551.672.442.20

👇👇👇その他👇👇👇

✐✎✐✎運動施設✎✐✎

✐✎✐✎図書室✎✐✎

✐✎✐✎自習スペース✎✐✎

✐✎✐✎その他✎✐✎

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