【学校紹介】巣鴨学園巣鴨中学校高等学校 前半(インタビュー&イベント日程)

巣鴨学園正門

学校紹介:インタビューNo.87

巣鴨学園巣鴨中学校高等学校

豊島区上池袋1-21-1

真剣勝負の積み重ねで、未来へ巣立て。

男子校

巣鴨学園先生
今回インタビューに答えてくださった
入試広報副主任 山崎 大輔先生

👇👇👇2023年入試イベント👇👇👇

✐✎✐✎中学校説明会✐✎✐✎

日程時間
第2回2023年6月17日(土)10:00~12:00
第3回2023年10月7日(土)未定
第4回2023年11月4日(土)未定
第5回2023年12月2日(土)未定
場所:ギムナシオン(体育館)上履きをご持参ください。
学校HPより要予約

✐✎✐✎高等学校説明会✐✎✐✎

日程時間
第2回2023年10月14日(土)未定
第3回2023年11月11日(土)未定
場所:西校舎講堂
学校HPより要予約

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:1910年に創立された巣園学舎をルーツとする、歴史と伝統がある男子校ですが、現在各学年何クラスで、何名ずつ在籍していますか。

A1:基本は中学校入試で5クラス、高校入試で1クラスが入学しています。高校1年生の時は中入生と高入生は別のクラスですが、高校2年生に進級する段階で文系・理系に分かれるとともに、中入生・高入生が一緒になり、そのまま高校3年生に持ち上がります。1クラス42~43名です。

Q2:御校の教育方針である『硬教育』とは具体的にどのような教育なのでしょうか。

A2:1910年頃は『軟教育』というわかりやすく教えられる範囲内で学習していこうという欧米の教育方法が流行り始めた時期でした。本校の創立者であり日本社会学の祖と仰がれた遠藤隆吉先生は、男子に上質な教育を施すという観点から、わかりやすさだけではなく、努力によって達成感を味わえるような課題・勉強や行事を積み重ねていくことで成長を促せると考える方でした。この考えを実際に体現する学校として創立したのが巣鴨学園です。大菩薩峠越えなど、頑張らないとできないことや一人では無理だが皆でやれば達成できるような行事・課題を豊富に用意しています。生徒たちはこれらを経験しながら成長していきます。

Q3:2020年度よりWLSA(World Leading Schools Association)へ正式加盟されましたが、きっかけを教えてください。

WLSA(World Leading Schools Association)とは、世界の中等教育を牽引することが期待される学校の校長が、自分たちの学校の生徒たちを切磋琢磨させたいという願いから発足した国際ネットワーク組織。WLSAが提供するさまざまな国際教育プログラムへの参加や加盟校同士の交流が行われている。

A3:毎年本校の生徒が参加しているイートンカレッジのサマースクール全体のプログラムを統括していたチャーリー・ジェンキンソン先生は、イートン校出身で同校で教鞭を取られていました。イートン校を含め全世界の学校を結び付けて、生徒同士の交流を増やしていきたい、また世界的な教育水準の向上させたいと考えておられました。その後、ジェンキンソン先生はWLSAの最高戦略責任者に就任されました。巣鴨の国際教育の理念とWLSAの理念が似ているということで、イートンカレッジサマースクールでも結びつきがある巣鴨を日本で最初の加盟校として勧めてくださいました。加盟するには2つの条件があります。1つ目が全加盟校の中から2校の校長先生の推薦をいただくこと、2つ目が役員会全会一致で承諾をしていただくことです。本校はイギリスのイートン校とハロー校の校長先生から推薦状を頂き、全会一致で加盟が決まりました。

生徒・教員の世界大会がそれぞれ1年おきに開催されます。加盟前に本校の国際教育部長の岡田(先生)が教員の世界大会にもパネリストとして参加して、『このような組織に所属していれば子どもたちにその成果を還元できる』と考え、本校の校長も『是非加盟しよう』ということになり、加盟にいたりました。

Q4:WLSAの対象学年と主な取り組みを教えてください。

A4:対象学年という枠は特に設けていません。参加校は2年に一度の世界大会に生徒を参加させることができます。前回は韓国のインターナショナルスクールで世界大会が開かれ、翌年チェコで教員の世界大会がありました。他には、全世界の加盟校をオンラインで繋ぎ、世界的な問題・課題について学ぶCross-Cultural Leadership Programにも参加できます。全世界の加盟校が参加するため、1校から参加できる人数は限られます。選抜というよりは生徒一人一人の個性や能力で考えています。例えば『この生徒だったらこのプログラムに参加すると成長できる』『ドロップアウトするようなレベルではないので頑張れる』など、直接生徒に声をかけています。

本校の国際教育には『ダブルヒーリックス』という他校の生徒さんを交えて行うプログラムがあります。夏休みに1週間かけて対面で行ったり、春に1~3カ月かけてオンライン中心に行ったりというプログラムです。内容は全て「知識と高次の思考」の関係が意識されるように作られています。

Q5:自転車で通学することはできますか 。

A5:できます。駐輪場があります。

Q6:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。

A6:東京の生徒が多く在籍しています。平均すると通学時間は一時間弱です。遠方からの通学者も少なくなく、茨城、栃木、群馬から通う生徒もいます。新幹線通学の生徒も毎年数名います。

✐✎✐✎中学校✐✎✐✎

Q7:中学校はコース分けをしていますか。また習熟度別または少人数で学習をされている教科はありますか。

A7:コース分けはしていません。入試方法はいろいろありますが、入学後は皆が均等のクラスで2年間学びます。中学3年生に進級する時点で1クラスだけ数学の成績を中心にトップ30~40名を集めるクラスを作っています。これが『数学クラス(通称、数クラ)』と呼ばれるクラスです。『数クラ』は学期ごとに入れ替えがあり、多い時では10名前後が変わります。数クラに入ることは嬉しいことですし、一般クラスになっても気にせずにすむように、また次のチャレンジを促せるようにと学期ごとに入れ替えています。

Q8:『日本百名山』にも数えられる2000m級の大菩薩峠へ全生徒で挑む『強歩大会』があるようですが、どのくらいの距離を歩くのでしょうか。

A8:このイベントは全員参加で実施していますが、コロナ禍に入ってからは開催していませんでした。去年、中学1・2年生は山登りに心配があるので、中学3年生以上の希望者対象で復活しました。今年はいよいよ全員で再開と計画していましたが、斜面が事前に崩れてしまっていることがわかり残念ながら中止にとなってしまいました。

距離は、学年が上がるごとに長くなって中1で約20キロ、高3は約35キロです。上野駅近くの駐車場に午後9時に集合してクラスごとのバスで出発し、午前2時~3時にヘッドライトを装着して登山を開始します。日の出は峠の頂上に着いた頃、ゴール到着は8~10時となります。この行事はつらさや苦しさも伴いますが、大きな達成感を味わえる点でとても人気がある行事です。毎年OBが50~60名お手伝いに来てくれ、安全確保をしてくれますし、登山道沿いのお茶屋さんが生徒たちのために店を開けてくださったり、近くの学校が駐車場用に校庭を貸してくださったりと、地元の方も協力してくださっています。

Q9:剣道・柔道の2種類の早朝寒稽古があるようですが、選べるのでしょうか。稽古はどのように行われるのでしょうか。(期間限定ですか。)

A9:中学生は剣道を週1時間の授業で経験をしており、基本的に剣道の稽古に参加します。高校では週1時間の授業で剣道か柔道かを選択できます。柔道選択の生徒や柔道部の生徒は、柔道に参加しています。柔道場(畳)でする柔道と体育館(フローリング)でする剣道では、収容できる人数、広さが違いますので、柔道を選択する生徒は限られます。

以前は『駆け足』という種目があり、3種類から選ぶことができましたが、道路事情から中断しています。

期間は、成人の日からの6日間です。6時20分からの稽古をして、1時間目から普通通りに授業が始まります。最終日は豚汁納会を実施しており、豚汁委員会の生徒たちが前日から泊まり込みで大鍋に豚汁を作り、朝稽古が終わるタイミングで配っています。この寒稽古は希望参加ですが、例年9割の生徒が参加しています。

Q10:高校への入学試験はありますか。

A10:高入生の入試が行われる2月12日に中学3年生の生徒達も登校していて、同じ問題、3教科の試験を受けています。不合格を出すためではなく、今までの取り組みの到達度を測る意味合いです。また入試本番当日は学校内に緊張感があり、ここで気持ちを引き締める意味もあります。

Q11:高入生と同じクラスになりますか。

A11:高校2年生から同じクラスになります。

✐✎✐✎国際教育✐✎✐✎

Q12:多くの英語研修・留学プログラムがありますが、どのくらいの生徒が参加していますか。

・英国イートンカレッジ研修(対象:高1~高2)3週間(イギリス)

・巣鴨サマースクール(対象:中2~高1)6日間(長野県)

・ターム留学(対象:高1)3カ月間(カナダ・オーストラリア・イギリス)

・ロックハンプトン ウィンタースクール 約3週間(オーストラリア)

・ボストン研修

・英国ゴールドスミスカレッジサマーコース

・巣鴨イングリッシュシャワー

A12:何も参加しない生徒は多くはありません。希望しても最終的に何も参加できないということを避けるため、定員を増やしたり新たなプログラムを創ったりしています。ボストン研修はハーバード大学の学生と一緒に学ぶ新しいプログラムです。今まで中学1年生用の英語プログラムを準備していませんでした。しかし英語を学びたいという生徒が増えており、中学1年生向けの『巣鴨イングリッシュシャワー』というプログラムを立ち上げました。先日募集を終了しました。完全希望制でしたが、ほぼ全員が申し込んでくれました。コロナで小学校時代の行事が縮小されてしまったこと、また国際教育に参加することを楽しみに巣鴨に入学したという生徒が増えていることの影響もあると思います。イベントに対して例年以上の申し込みがあるので、ハーバード大学へ行き、学生と一緒に学ぶボストン研修も新たに企画しました。

Q13:海外の大学での研修は参加するための基準を設けていますか。

A13:国内で行うイングリッシュシャワーは人数制限がありませんが、宿泊施設など受入可能な人数に限りがある場合は、成績などの基準を設けて選考を行っています。

英国イートンカレッジ研修はイートンが指定した人数になり、研修初期の段階から参加しています。イートンの寮で生活するため上限は40名です。希望人数が多くなった場合は、成績順で選抜をしています。

巣鴨サマースクールは普段の成績で選ばれる枠と、『これからかんばりたい』と思っている生徒の枠を設けています。応募多数の場合は抽選を実施しています。中学2・3年生がメインになります。

Q14:ダブル・ヒーリックス(以下DH)には、御校の生徒さんは何名参加されていますか。希望制でしょうか。

※Double Helix(ダブル・ヒーリックス)とは、『二重螺旋』のことであり、このプログラムでは、『知識』と『高次の思考』を指しています。高次の思考は知識と絡み合いながら向上していくものであるとの考えに基づき実施されたプログラムです。2021年全国8校50名の生徒がオンライン上で学びを重ねた。

A14:50名を8校で分割しますので、各校6~7名です。DHという共通理念で行われる複数のプログラムがあり、オンラインで年1回、夏に対面で医療に特化したDHを年1度開催しています。

レベルの高い学校が集まっているので、気後れしないくらいのきちんとした英語力が身についている生徒を優先的に選抜しています。今年の夏には参加校の市川学園と鴎友学園女子の2校がタッグを組んで、DHを市川学園で開催します。本校も全力でお手伝いをさせていただきますし、このように広がっていくことは良い事だと思っています。2か月に一度、教員の勉強会をしています。DHPD(ダブル・ヒーリックス プロフェッショナル ディベロップメント)という名前を付けていますが、各校の先生方で、「勘で教育を行うべきではない」と考える方が巣鴨に集まり、毎回一人が最新の教育に関する研究成果を先生方に話して、皆で学びを深めます。それを自分が勤めている学校に還元しよう。という取り組みもしています。

続きはコチラ👇

【学校紹介】巣鴨学園巣鴨中学校高等学校 前半(インタビュー&イベント日程)” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。