【学校紹介】法政大学第二中・高等学校 前半(インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.73

法政大学第二中・高等学校

神奈川県川崎市中原木月大町6-1

出会い、向き合い、『自分』をつくる。

共学校

今回インタビューに答えてくださった
校長 五十嵐 聡先生

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:1939年(昭和14年)に創立され、現在各学年何クラスあり、何名ずつ在籍していますか。

A1:中学1・2年生は8クラス、中学3生は6クラス、全22クラスです。高校1・2年生は、14クラス、3年生が15クラスです。高校3年生が15クラスになる理由は、文系と理系に分かれるので、希望によって14クラスになったり15クラスになったりします。

Q2:中学1・2年生が8クラスから中学3年生では6クラスになるのは、なぜですか。

A2:共学に向けてこの校舎を建てました。以前は中学3学年とも5クラスで、1クラス40名でした。建て替えを含めて教室の規模を変え、建築していく、このタイミングで中学・1・2年生は少人数のクラスにして、面倒見をよくして、手間をかけていくことにしました。中学3年生になれば、自立するので通常の人数になります。

Q3:男女の割合を教えてください。

A3:募集自体を男女比でいうと7:3を目安にしていますが、 実際は6:4になっています。

Q4:男子の定員数が多いのはなぜですか。

A4:元々男子校ということもあり、共学にする際に7:3にしようという方針になったからです。校舎もその基準で作っているのでそのままになっています。情勢や学校環境を踏まえて、男女比については現在検討中です。

Q5:何年に共学になったのでしょうか。

A5:2016年に共学になり、中学1年生に入学した生徒たちが今大学1年生になりました。

Q6:10年一貫教育により『自由を生き抜く実践知』の育成を目指しているようですが、御校の取り組みについてお聞かせください。

A6:中学、高校とも体験することを大切にしています。中学は、2時間続きの理科の実験の授業が毎週あります。毎回実験ノートを作り提出をしてもらいます。また、自分で調べて、まとめて、発表することを大切にしています。自分で学んだことを自分の中で整理して、伝える取り組みをしながら、自由な発想を育てています。『その発想を実現するためにどうすればいいのか』ということが大切だということで、どの教科でも行っています。高校ではレポートやプレゼンテーションがさらに多いので、社会に出てから活きる力がより養われています。

生徒が中心になって行う行事が多くあります。先日文化祭をやりましたが、高校の生徒会の中央委員会と中学の生徒会本部が中心になり運営を行いました。この状況ですので、コロナの対応も含めて経験を積んでいくことも大切だと思っています。

本校は付属校ですので、きちんと授業を受けていれば受験勉強をすることはありません。受験勉強にとらわれずに時間を多く使うことができますので、部活動を含めて、自ら取り組みたい自主活動を取り組むということを大切にしています。

Q7:調べ学習が多いようですが、御校の図書館だけでなく大学の図書館を活用することができるのでしょうか。

A7:本校の図書館を見ていただければわかると思いますが、蔵書が6~7万冊と多くあります。図書室内に教室スペースもあり、ノートパソコンで外部と繋がることもできます。大学の図書館とはオンラインで繋がっていますので、大学の図書館から資料、書籍を送ってもらうことができます。

中学1年生は最初の段階なので、図書館の使い方、オンラインでの調べ方などを学びますが、最終的には総合の時間でグループごとにテーマを決め、自ら調べて発表します。

中学3年生は、9月に四泊五日で広島の研修旅行へ行きます。その実施に向けての調べ学習とグループごとにテーマがあり、そのテーマの解決に向けての調べ学習があります。その成果の中間発表があり、最終的には中学全校生徒に向けてプレゼンをクラスの代表が行います。昨年はホールで行いましたが、コロナということもあり多くの方を入れることができませんので、3年生だけで行いました。今年は通常通り実施する予定です。

Q8:ある雑誌で『保護者に人気がある学校』として、紹介されていましたが、要因は何だと思いますか。

A8:中学・高校で専任教員が120数名います。中学を担当している教員が40名を超えていますので、ST比が低いです。それもあり非常に生徒との関わりが多いですし、保護者との関わりも多いからなのでしょうか。どこが人気があるのか保護者の方に聞いてみないとわかりません。(笑)

ST比:教員1人あたりの学生の割合を指しています。Student(学生)とTeacher(教員)の頭文字を取って、その比率を計算するという意味で、教育環境を測る指数の1つ。

Q9:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。

A9:横浜、川崎の生徒が多くいますし、東京の多摩川に近い方が多いです。もちろん遠くから来ている生徒、千葉や埼玉から通っている生徒もいます。色々な地域から武蔵小杉へのアクセスが良いので、広域から通学している状況がみられます。

✐✎✐✎中学校✐✎✐✎

Q10:中学校はコース分けをしていますか、また習熟度別に学習をされている教科はありますか。

A10:全くしていません。習熟度別にもしていません。数学と英語は、クラスを2つに分ける分割授業も展開していますが、出席番号順などで分けています。中学の場合、数学と英語で定着という取り組みがあり、『定着』とは、1週間の学習をしたことの復習を試験で確認します。その点数が良くなかった生徒は、呼び出し補習を1週間に1回行います。

Q11:体験重視の教育プログラムを多く組まれているようですが、どのようなものがありますか。

A11:理科は毎週実験をしますし、国語では課題のレポートがありますので、調査活動などもします。中学3年生の社会では、年間を通してレポートを仕上げる、卒論みたいなものがあります。数学では模型を作成します。

Q12:高校へ進学する際に入学試験はありますか。

A12:中学から高校へは試験はありません。基準になるのは普段の成績と欠席日数です。中には受験したいという生徒も若干名いますので、全員は進学していません。国公立を受験する生徒は、進学権を持ったまま受験することを許しています。私学ですと進学権はなくなります。

Q13:高入生と同じクラスになりますか。

A13:高校へ進学した場合、高入生と一緒になります。高校は規模が大きくなります。高校の入学経路は法政二中から進学した生徒は200数名、書類選考で入学する生徒が約300名、学科試験(オープン入試)一般の生徒もいますので、それらが一緒になりクラスを作ります。

✐✎✐✎高等学校✐✎✐✎

Q14:高校はコース分けをしていますか。

A14: コースというわけではありませんが、1・2年生では芸術科目を美術、音楽で分けています。

高校3年生で、文理選択があります。

Q15:文理選択が3年次のようですが、なぜですか。

A15:本校は全教科を学ばせることを基本にしています。全教科を学ばせて、さらにその上で『選択をしてください。』という形になります。例えば理科でみると、高校2年生までに物理・科学・生物・地学の基礎を全部学習します。また3年生でも理科の共通科目があり、文系でも『科学と人間生活』は全員が履修しますし、社会では、『世界史』を高校3年生に割り当てて全員が履修しています。このようになるべく全ての科目を学ぶことを基本にしています。

Q16:自習室はありますか。あれば何席くらい準備されていますか

A16:特にありません。放課後になるとそれぞれのフロアーにベンチなど学習スペースがあるので、そこで学習をしたり、コロナ禍ではない時には食堂でしたりしています。

Q17:部活動の加入率はどのくらいですか。

A17:中高共に約90%です。

Q18:何時まで学校に残ることができますか。

A18:今はコロナ禍ということで、門を閉めるのは7時です。これは部活動で延長届が出ている場合です。中高の違いや夏時間・冬時間によって異なりますが、普通に部活動をして帰宅する生徒は、基本的に6時半です。

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