【学校紹介】富士見丘中学高等学校(前半:インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.36

富士見丘中学高等学校

世田谷区笹塚3-19-9

『グローバル・コンピテンシー』を育てる

今回インタビューに答えてくださった副教頭・広報責任者 佐藤一成先生

👇👇 👇インタビュースタート👇 👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:1940年に設立され、82周年になりますが、現在各学年何クラスで、何名ずつですか。

A1:学年によってばらつきはあります。おおよその数ですが、中学校は一学年3クラス、60〜70名です。高校は、一学年4クラス、100名を超えるくらいです。高校生は中学(内部生)から進級した生徒が約30名しかおらず、高入生が約70名なので、7:3の割合で100名ほどですが、現在の中学三年生から(内部生が)60~70名になったので、来年度からは少し人数が多くなります。

Q2:自転車で通学することはできますか

A2: 自転車通学はできません。

Q3:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか

A3:(学校の)場所が、新宿から5分なので、埼玉県、千葉県、神奈川県からも通学してくる生徒はいますが、比較的中学生は近くで、世田谷、杉並、中野、新宿辺りから通ってくる生徒が多くいます。高校生になると、京王線で、八王子辺りから通ってくる生徒少なくないです。

Q4:2020年度〜2022年度の3年間は、文部科学省の取り組み『WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業』の拠点校となっていますが、どのような取り組みを、なさっているのでしょうか。

A5:本校は元々国際教育、英語教育に力を入れています。

2015年から5年間『SGH(スーパーグローバルハイスクール)』に指定され、『グローバル・コンピテンシー』の育成を目指して、ICTを活用したり、英語でコミュニケーションをとったり、他者と協働して探究活動を行ったりするようなカリキュラムの開発を5年間やってきました。

2019年に指定期間が終わり、2020年からはSGHのプログラムの発展形としてWWL事業にチャレンジしました。文科省からは「WWLでは、自分の学校だけではなく、他の学校とグローバル教育を共有していきましょう。さらには『Society5.0』の新たな時代に対応できるような文理融合型のカリキュラムを大学と連携して作りましょう。」と伝えられています。現在は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校の池田学園(鹿児島県)と連携をして共同学習をしたり、ハワイ大学マノア校の先生のオンライン講義を1年間受講したりしています。

✐✎✐✎中学校✐✎✐✎

Q6:コースが2つ(一般コース・英語特別コース)に分かれていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

A6:英語特別コースは元々小学校の段階から英語にアドバンテージがある生徒たちのためのコースで、レベルによってさらに3つの分類(A・B・インター)に分かれています。とは言え、現在は一般コースの生徒が3分の2程度で、ホームルームクラスは、一般と英語特別の生徒が混合しています。英語特別の生徒は、英語の時間だけクラスが分かれ、現在のレベルに合った内容を学習しています。

Q7:入試はコース別に募集をしていますか。

A7: 英検等の英語の資格があることが、英語特別コースの出願要件になっています。

Q8:帰国子女は受け入れていますか。受け入れていれば資格を教えてください。

A8:帰国生の資格は緩やかに認定しています。海外で1年以上の学習経験があり、帰国後3年以内という要件はありますが、(海外生活が)長かった生徒の場合は、帰国後3年よりも長くなっていても帰国生として認定をしております。資格に関して『大丈夫か』と心配な場合はご相談ください。事前に帰国生認定してから、受験してもらっています。

Q9:途中でコース変更はできますか。

A9:英語力のレベルが変わってくると、学期ごとに変えていくことがあります。

Q10:中大連携プログラム(武蔵野美術大学)があるようですが、 どのようなことを行っていますか。

A10:SGHのころから行っており、去年実施したので7回目になります。武蔵野美術大学の教授と学生さんにご指導いただき、10月か11月に生徒たちが美術展を企画して開催しています。その美術展のネーミング、告知のポスター作り、当日のキュレーターの役割など、全て生徒たちが行っています。生徒達自身の手で開催する美術展であり、プロジェクト型の共学習の良い練習になっています。

※キュレーター(博物館や美術館で研究・収集・展示・保存・管理などを行う役の人、学芸員)

Q11:グローバルに活躍するアスリートの活動をサポートしていますが、指定競技はありますか。

A11:元々テニス部が強く、高校のインターハイの優勝回数が全国で一番多いのが本校です。過去にはプロになった卒業生もおりますし、グローバルに活躍している方もいるので、『グローバルアスリートと認定して応援していく制度を作りましょう。』となりました。

こうした経緯から、当初はテニスで多く認定されましたが、最近は、バレエやフィギュアスケートなど幅広く認定されています。アスリートを応援する制度なので、駄目という競技はありません。

Q12:高校へは希望をすれば進学ができるのでしょうか。

A12:全員進学していただいています。

Q13:高校へ進学の際は、高入生と同じクラスになりますか。

A13:はい。高校も中学と同様に英語力に応じてアドバンストコース(A・B・インター)、グローバルコースに分かれており、中入生も高入生も自分に合ったコースに入ります。中入生は高入生の友達がたくさんできることを楽しみにしています。

Q14:英語の授業の中でネイティブ教員と日本人教員のダブルティーチングを行っているようですが割合はどのぐらいでしょうか。

A14:中学と高校で少し違いますが、中学はネイティブが一人で教えている英会話の時間が週1回、ダブルティーチングでやっている授業が週2回、本校の生徒は帰国生でなくても約週3回はネイティブ教員と触れ合えます。

高校生はネイティブのみが週2回、ダブルティーチングが週1回、こちらも約週3回はネイティブ教員と触れ合えます。

✐✎✐✎高等学校✐✎✐✎

Q15:グローバルコースとアドバンストコースがありますが、大学進学に向けたカリキュラムが違うのでしょうか。

A15:よくある特別進学コースとは違い、英語のカリキュラムが違うだけです。どちらのコースでも、英語以外のカリキュラムは同様ですし、理系に進むための授業を選択することもできます。

Q16:2021年3月の卒業生の54%がSGUに合格されていますが、御校では具体的にどのような取り組みを行っていますか。

(SGU『スーパーグローバル大学』とは世界水準の教育研究を行っている、もしくは日本のグローバル化を牽引する大学のことです。)

A16:特別な入試対策を行っているというよりも、進学に際し大きいのが英語教育と探究学習のプログラムが充実していることです。本校の生徒は、高大連携の探究学習や海外フィールドワークなど、様々な活動を行っているので、総合型、推薦型の入試を受ける際に、アピールすることがないということがありません。

WWL・SGH甲子園で3年連続優秀賞や最優秀賞を受賞するなど、多くのコンクールで受賞する生徒が増えてきており、それを評価していただくこともあります

大学入試が変わってくる中で、本校の進学は良い方向にいっていると思っています。

(WWL・SGH甲子園とは、探究甲子園、文部科学省WWLコンソーシアム構築支援事業、World Wide Learning事業とSuper Global Highschool事業等で取り組んだ探究活動の成果を発表する場です。)

Q17:海外へ進学される生徒さんはどのくらいいますか。

A17:パンフレットに「2017〜2020年」の海外大進学となっているのは、それ以後コロナで行けなくなってしまったからです。年によってばらつきはありますが3年間で18名の生徒が合格して、13名が進学しています。海外へ進学したい生徒の後押しをする体制は整えています。アメリカ、イギリス、オーストラリアへの進学が従来は多くありました。コロナが明ければ、元に戻るのではないでしょうか。

【学校紹介】富士見丘中学高等学校(前半:インタビュー)” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です