【学校紹介】東京都立葛飾商業高等学校(前半:インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.27

東京都立葛飾商業高等学校

葛飾区新宿3-14-1

可能性を大きく伸ばす葛飾商業

今回インタビューに答えてくださった校長 昼間一雄先生

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✐✎✐✎2022年度 学校説明会✐✎✐✎

令和4年1月10日開催予定

※詳しくは学校ホームページをご確認ください。

👇👇👇インタビュースタート 👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:昭和37年に全日制課程商業科が新設されて以来、55年以上葛飾商業高等学校としてこちらにありますが、現在は商業科、情報処理科をまとめてビジネス科のみになったということでよろしいですか。

A1:今年、本校全日制課程は創立60周年を迎えました。商業科からスタートして、社会の変化に対応して情報処理科を新設し、平成30年度都立商業高校全日制課程の学科は「ビジネス科」に改編しました。今年で4年目を迎えています。

Q2:変わってどのような変化がありましたか。

A2:ビジネス科は、「ビジネスを考え、動かし、変えていくことができる力」を身に付けることを目標にしています。マーケティング・ビジネス経済・簿記会計・ビジネス情報・ビジネスマナーなどの内容について、段階的な学習によって、基礎から着実にステップアップして力を付けます。地域・企業・大学や専門学校などと連携してビジネスを実地で学ぶ機会を設けています。これまでは、情報処理科という特化した名称・内容でしたので、コンピュータが好きで情報処理科に入学してきた生徒がいました。その層が減った部分があります。一方で、デザインすることが好きな生徒、時代に即したビジネスのアイデアを創造することに興味関心が高い生徒、物を作る商品開発や販売に興味を持つ子が増えてきています。引き続き、簿記会計の資格取得、マーケティングの学び、コミュニケーション能力の育成に注力しています。

Q3: どのエリアから通ってくる生徒が多いですか。

A3: 葛飾区から通学している生徒が約60%、次いで江戸川区(約20%)、足立区(約20%)、墨田区などから通学しています。約80%の生徒が自転車で通学しています。

Q4:現在生徒数は各学年何名いて何クラスずつですか。

A4:各学年6クラスずつです。1クラス35名なので、普通科に比べて目が行き届きます。定員は210名です。

✐✎✐✎学校の取り組み✐✎✐✎

Q5:東京都教育委員会から『ALCMコミュニティ事業参加校』と指定されていますが、どのような取り組みを行っていますか。

A5:ALCMのALはアクティブラーニング、CMはカリキュラムマネージメント。

『主体的・対話的で深い学び』を追求する中で、生徒に分かりやすい授業、面白い授業、楽しい授業の仕組みを作るまでが大変です。その中で『あそこ失敗したな』『あそこうまくいったな』というところからスタートして教員自身の授業改善に繋げていきます。

それを学校全体のものとして、各教科で何をしているのか。それを「総合的なの探究の時間」に結び付けていくために、学校全体で仕組みを点検して学校行事や、教科の柱のチェックをしていきます。

このような一連のことを他校に『葛飾商業はこのようなことをやっていますよ』『ほかの学校さんはどうですか』というコーディネート役をするのが推進校の役割です。

(コロナの影響で)昨年、今年と何もできない状態なので、お名前だけ頂戴して本校内だけで取り組んでいる形です。本来なら他校と研修会をやらなければいけないのですが、それが叶わない状態です。授業内で生徒の中に入り込んで生徒の主体性を導き出して、生徒同士、先生と生徒が対話をしながら少しずつ学びに落とし込んでいきます。

平成29~31年、本校はアクティブラーニング推進校になっていて、その流れの中で今があります。(アクティブラーニングを)発展をさせる(ALCMコミュニティ事業参加校としての)3年間を予定していましたが、他校との関連の中で進められなかったのが残念です。その前が東京都として”言語能力推進”を謳っていて、それも(本校は)推進校になっていました。ここまでは歩みを地道に積み上げて、普通に授業をしているだけでは興味・関心を持てない子が、どれだけ前向きになっていくかというところに繋げていました。『どれだけ勉強をさせることができるのか』というところが学習の進化につながると思いますし、『検定試験もどれだけ上級のもの』とか、『全体の合格率が上がってくるか』とかというところに全部結びつきます。

葛飾商業の3年間でどれだけ開花させてあげられるか、『教員がどれだけ種を蒔けるか』というところに繋がっていると思います。

Q6:青少年赤十字(JRC)に学校加盟をしていますが、どのようなことを行っていますか。

A6:心の育成です。思いやりの心を育てることがベースで、互いの個性を尊重しながらボランティアの心を養成するということで、いろんな機会を通じながら学びの機会を持って人間的な成長を支援していきます。地域貢献活動として、年間15回程度あり、多くの生徒が参加しています。

「葛飾区産業フェア」での開発商品(小松菜せんべい・小松菜羊羹)などの販売、ダンス部による演舞。吹奏楽部による特別養護老人ホーム・葛飾やすらぎの郷における「敬老の日」コンサートへの参加。授業や部活の生徒による「高砂音楽祭」での運営スタッフ参加。茶道部は、葛飾区新宿フェスタにおいて「野点」で参加しております。

すべてをリンクさせる形で青少年赤十字の活動の位置づけで、学校の教育の柱として位置付けています設定しています。

文化祭では献血車を呼び、献血の啓蒙をしています。

Q7:多くの検定試験に取り組んでいるようですが、どのような検定が受験できますか。

A7:基本的なところは、全国商業高等学校協会が全国の商業高校向けの検定試験です。その他日商簿記検定、ITパスポート、ファイナンシャルプランニング、MOSなども取得しています。

Q8:進級にあたり検定取得の要件はありますか。

A8:全国商業高等学校協会の基礎検定、3級からスタートしますが、『そこを合格点に達しないと勉強したことにはならないよね。』という話で、授業は進みます。取得できなくても留年はしません。次の機会にチャレンジしてもらいます。小さな成功体験を積み重ねて、自信と誇りを満たせ、地道に努力する姿勢を育み、大きな目標を目指していきます。

【昨年度の主な実績】

●ITパスポート試験(国家試験)取得

●ファイナンシャルプランニング3級取得(国家試験)

●日商簿記検定2・3級取得

●MOS検定取得

●秘書検定2級取得

●秘書検定3級取得

●全商簿記実務検定1級取得

●全商情報処理検定1級取得

●全商珠算・電卓実務検定1級取得

●全商ビジネス文書実務検定1級取得

☆第36回(令和2年度)全国高等学校簿記コンクール東京代表選手出場

☆第67回(令和2年度)全国高等学校珠算・電卓競技大会個人戦出場

Q9:検定に向けた講習はありますか。

A9:科目・検定種目ごとに対策をしています。生徒本人の自主的な取組みを、教員が全面的にバックアップしています。授業の時間はもとより、検定試験前には毎朝、放課後や土曜・日曜にも指導しています。繰り返し粘り強く声をかけて、生徒をやる気にさせます。

Q10:千葉商科大学商経学部との高大連携協定があるようですが、どのようなことを行っていますか。

A10:先生にお越しいただいて講義やプレゼンの指導をしていただいています。千葉商科大学さんはきめ細やかな教育をされていて、本校でも手厚くご指導していただいています。千葉商科大学へ進学している生徒も多くいます。他の大学を含めた生徒の大学進学に対する意識づけに非常に役立っています。

✐✎✐✎教育課程✐✎✐✎

Q11:2学年にて、ビジネス選択A・Bで8科目から2科目を選択して受講するようになっていますが、取得したい資格によって受講する科目が違うのでしょうか。また人気のある科目があれば教えてください。

A11:選択科目は進路指導と一緒に話をします。『あなたは葛飾商業に何を勉強したいと思って来たの?』『あなたは就職しますか、進学しますか』からはじまり、『お母さんがここの卒業生で情報処理科があるし、自分でもコンピュータがやりたくて来た』というのであればコンピュータを勉強します、本人の進路、学びたいことを抱き合わせで考えます。今年、簿記(検定)が合格できなかった時には、やり直しの簿記を受講するようにします。総合学科ほど時間数は多くはないですが、個々の生徒に応じた選択科目を希望と将来に合わせて、教員がきめ細かく話していきます。

Q12:8科目の中で希望者が多く、受講できない時はありますか。

A12:あります。教室のパソコンの台数の制限がありますし、教員も数の制限もありますので、第二希望になる場合もあります。3年でも同じ内容の講座を選択することができます。2年次に3年までの長期計画で履修計画を立てる指導もしています。

Q13:成績順で選択科目は決めますか

A13:志望理由・意欲・関心を含め相談しながら総合的に決定します。ほぼ枠内に収まります。

Q14:3学年の総合選択では11科目から3科目の選択になります。幅広い分野からの選択になりますが、どのように在校生は選択しているのでしょうか。

A14:多くの生徒が1・2年次の時に3年の選択科目を見越して考えています。3年次に取りたい科目があれば、2年次に取っておく必要がある科目が決まる場合があります。また2年次に多くの生徒が受講を希望していた場合には3年次に取るなど考えています。3年間の学習計画を担任の方できめ細かく指導・相談しています。

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