【学校紹介】日本大学豊山高等学校・中学校(前半:インタビュー)

学校紹介:インタビューNo22

日本大学豊山高等学校・中学校

文京区大塚5-40-10

強く 正しく 大らかに

今回インタビューに答えてくださった広報主任 田中正勝先生

👇👇👇2022年度中学入試イベント👇👇👇

✐✎✐✎2022年度学校説明会✐✎✐✎

11月13日(土)14:30~16:30

✐✎✐✎2022年度入試説明会✐✎✐✎

11月27日(土) 14:30~16:30

12月11日(土)14:30~16:30

※事前予約制となります。学校ホームページをご確認ください。

👇👇👇2022年度高校入試イベント👇👇👇

✐✎✐✎2022年度入試説明会✐✎✐✎

11月20日(土) 14:30~16:30

12月4日(土)14:30~16:30

※事前予約制となります。学校ホームページをご確認ください。

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:日本大学の正付属校ということでよろしいでしょうか。

A1:正付属校ですが、あまり強調はしていません。『大学付属唯一男子校』は昔のフレーズで現在は『男子校』なんです。確かに正付属、準付属、特別付属はありますが、今そこを聞く方は減っています。

Q2:日大豊山の基礎知識として生徒数は各学年何名いて何クラスずつありますか。

A2:生徒数は、高校は500名×3学年なので1500名、中学校は240名×3学年なので720名、全体で約2240名です。学級数は、中学校は6クラスずつ、高校は12クラスアベレージですが、今年の高1だけ今回の社会状況の中で多くの方に志望してもらいました。きちんと選んできちんと成績を取ってきているので、13クラスになっています。内部生が6クラス分、高入生が7クラス分、高校へ入学しました。

Q3:高校生のコース別の内訳(進学コース・特進コース・スポーツコース)はどのようになっていますか。

A3:進学コースが9クラス・特進コースは文系1クラス、理系1クラス・スポーツコースは1クラスです。

Q4:中学校はコース別になっていないということでよろしいでしょうか。

A4: 中学1・2年生はコースを分けていません。本校では特の付くコースの入試はありません。特待生制度はありますが入試1本で決めたら、万が一その子の成績がその後ままならない状況であればその子はかわいそうです。よって、一定期間見てから特待生と認定します。特待生も特進もあるけれども入り口ではやりません。

 ちなみに出口で見てしまえば例えば特進クラスや進学クラスは一応あります。この違いは何かというと、よくあるのが『難関私大コースだと思ったら日大へ進学しています。』逆に『進学コースから筑波大学や北海道大学、上智や理科大へ進学しています。』これは学部について考えた結果です。大学入試は名前で選んではだめだと考えています。確かにそのような時代はありました。今は学部を選んで研究テーマを掲げ、資格を取得して、仕事についていく人生でなかったら、自分のやりたい仕事には就けません。医者になりたかったら東大では理Ⅲに行かなければなれません。ここなんです、ちゃんと学部を選びになさいと伝えています。学部を選んだ結果日大でも『医・歯・薬・獣医だったら理科の科目を複数科目とってね』となります。

 中学1・2年生は一色担で学ぶ中でいろんな子が色んな価値観をぶつけ合います。そんな中で中学3年生では学部見学へ行き、大学のことを意識し始めたときにそれに応じて分けていけばいいと考えています。例えば中学三年に特進コースになった子が、高校では、進学コースになることはあっていいことです。高校2年生で文系・理系がフィックスするまでは行き来は可能です。高校2~3年生は変更ができませんが、そこまではコースは自由に選択ができます。成績がいいから特進ということではありません、目的に応じてコースを選択してもらいます。

Q5:今の話の中で出ましたが中学三年生の時にコースに分かれるのでしょうか。

A5:そうです。特進コースと進学コースに分かれます。

Q6: どのエリアから通ってくる生徒が多いですか

A6: 首都圏、関東一円、北は宇都宮から南は鎌倉・逗子・横須賀から通学しています。今回筑波から通っている新入生がいます。パンフレットにも逗子の海岸で撮った写真を載せています。この生徒のお兄ちゃんも卒業生で野球部に所属していて、板橋の中台グランドで練習をして池袋まで帰ってきて、湘南新宿ラインで逗子まで帰っていました。毎日大変じゃないですか。その生活を見ていた弟が『お兄ちゃんの高校生活が楽しそう』と感じて入学し今年卒業しました。逗子のその家に東上線の終点である埼玉県比企郡小川町に住む仲間が夏になると遊びに行くそうです。みんなで海水浴、花火大会をしに行くそうです。そのようなネットワークは私学ならではですね。近くの青柳小学校から本校へ来る子もいれば、他県の子もいる、このような仲間のエリアの広がりは私学ならではのことではないでしょうか。男の子はまず地元、先輩がいた学校、仲間が行く学校、次に偏差値をみる!そうじゃないんだよ。

Q7: 内部生と高入生は同じクラスになりますか。

A7:高校2年生で文系理系に分かれるときに同じクラスになります。一部特進クラスだけは高校1年生でミックスします。よく中学受験生の親御さんからのご質問の中で『中学では先取り学習をしていますか』『高校から入学してついていけますか』と聞かれます。両方ないです。(先取学習がほぼないため、そのような心配はありません。)高校2年生から始まる基礎学力到達度テストがスタートです。実際に高校の数学の教科書を中学生に渡しますので、若干早く始まっています。でもその分深くやってあげた方が男の子はいいと思っています。中学受験の親御さんの『中学では先取り学習をしていますか』に対しては何を期待しているのかと考えていましたが、『きちんと基礎基本を定着させています。』『いたずらな先取りはしていません。』というのが親御さんの希望のようです。

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Q8:大学の履修する必須科目を入学前に履修し、単位の先取りができるようですが、どの時点から可能ですか。

A8:高校1年生からできます。卒業前教育の発想ではなくて、高校生なので場所の制約はありますが、水道橋あたりだとここからすぐに行けますので、例えば経済学部へ行きます。1年間授業に出席、レポートを提出し、試験も受けます。そうなると成績も付きます。1年間4単位を持っていることになります。その生徒が経済学部に入学したい際には卒業要件の124単位分の4単位や8単位はすでに持っていることになります。それが無料で取ることが可能です。その生徒が法学部へ入学した場合には成績はつかないけれど、法学部で単位認定をしてもらえます。このようなダイナミックな中高大連携は早い段階から始まっていました。

Q9:高校2年生の時点で日本大学学部説明会を開催されていますが、他大学の説明会もありますか。

A9:日本大学だけでなく他大の先生も来て説明をしてくれます。明治大学や中央大学も来ています。この1・2年間はオンラインになり、参加できない大学もありましたが、他大学の説明会もあります。進路に関しては社会人セミナーや卒業生後援会を行っています。社会人セミナーでは、公務員からドクターやNGO関係者、国連関係の方も来て職業について話してくださいました。卒業生は『大学入試に向けてどんな思いで学習していたか』を話してくださいました。また大学の講演会では日本大学や他大も含めて生徒たちは(話を)聞く機会があります。

普段だったらオープンキャンパス行き放題です。先だって中学3年生が学部見学に行きます。その時に『〇〇学部に行ったけど思っていたのと違っていた』という生徒もいますし、弁護士になったOBは理系に行きたいと言っていたのが、学部見学でガラッと変わり法学部に変更していました。

Q10: 基礎学力選抜・付属特別選抜・国公立併願方式はどのようなものですか。

A10: 【基礎学力選抜】

パンフレットだとスライドした形に見えますが、そうではなくてすべてのコースにおいて全ての方式がとれます。基礎到達度テストというのは、どこの附属に行っても同じです。全付属26校同級生1万人が受ける試験のなかで、どのような序列を取ったかによって選抜される基礎学力選抜、これは第一希望から第三希望までエントリーします。全国で8割ライン、9割ラインが引かれていてそこだったらエントリーできます。実際人気の学部はそこまで引っ張れません、『第一希望はどのくらいにいればいいですか』と聞かれますが、学部学科によって違います、例えば、医歯薬獣医は35%以上にいないと出願さえできません。実際に医学部などでは相当上位にいないと出願すらできません。このように考えたときに当然それなりの力がないと受かりません、目指す学部学科よって大きく変わってくるのは事実です。

【付属特別選抜】

付属特別選抜はどのようなものかというと、指定校の話を良くしますが、卒業生が頑張った結果、『豊山から良い生徒を来ていいよ』というお墨付きをもらっています。同じように男子の先輩たちが頑張った日本大学理工学部や生物資源科学部は豊山からのニーズもあるし、たくさん送り込んでいます。ある意味指定校と同じように『豊山の中で決めなさい』という形がとられています。それはどの付属高校でもあります。これを決めるのは内申点で校内の成績です。『男の子だけでよかったね』と声をかけます。女生徒と比べて内申点が上がらないということが起こりません。フィールドは男子だけなので堂々と勝負すればいいだけです。

先輩たちが出してくれた結果を元にもらっている枠だから君たちにとってある意味良かったんじゃない。(他の付属校がある中で)男子の思考と女子の思考は違いがあります。男の子のとっていきたい学部学科がいただけていることは付属の中で、ありがたいことです。

【国公立併願方式】

国公立併願は基礎学力到達度テストの成績をもとにして、上位の生徒だけが一部学部によって使える方法です。全部の学部ではありません。医・歯・獣医・芸術はありません。理工・法学・経済はあります。なおかつ基礎学力到達度テストの上位者のみがエントリーができます。

Q11:国公立併願方式は国公立試験の後期まで受験することはできますか。

A11:もちろんできます。

Q12:国公立併願方式は付属全体の何%に入っていれば良いのでしょうか。

A12:何とも言えません。その年の出願の動向によって違いがあります。

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Q13:チューター支援プログラムがありますが、チューターはどのくらいの頻度でいますか

A13:通常時の話をさせていただきます。卒業生が特に他大に進学している生徒です、例えば上智や理科大へ進学した生徒が放課後に面倒を見てくれます。

Q14:長期休みの時もチューターはいますか

A14:春や夏の長期休みの時は講習をしています、先ほども卒業生が学校に入ってきましたが、年中チューターをやっているみたいなものです。そこが私立の男子校の良いところだと思います。話をする内容も勉強のことだけではありません。大学の授業のこととか進路のこととか彼女のつくり方とかを話しているようです。テスト前の勉強の時でも成績のいい子を捕まえてと先ほども話しましたが、我々が教える以上にもっと近場で教えてもらう方がお互いにどこが引っかかっているのかが分かり合えるようです。

Q15:フリートーキングプログラムはいつでもネイティブの先生が待機いるのですか。

A15: ネイティブの先生が4人いて、行ってくれていますが、男の子は授業だと食いついてこない生徒がいます。お菓子食べながら、ジュースを飲みながら『英語はコミュニケーションの道具だよね』とラフな感じで会話を楽しむことを行っています。ネイティブの先生方は学校行事も一緒に同行し指導してくれます。彼らも向学心があり勉強したい気持ちがあるので、どん欲に学んでいると思います。

Q16:錬成テストは何教科ありますか。各学期の初めに実施と書かれていましたが、高校1年生から年3回あるということでしょうか。

A16:錬成テストは長期休み明けに行う確認テストですので、5教科実施しています。

Q17: ICT教育を行っているようですが、タブレットは全員分準備されていますか

A17: 我々も電子黒板を使って授業を行っています。日本大学自体がGOOGLEとライセンス契約をしているので生徒一人一人がアカウントを持っています。コロナ渦の授業はICT教育にスムーズに移行してきました。書道の授業の際にお手本を渡すよりも動画を作って配信したら、『手元が見ることができて良かった』という声がありました。それを5枚や10枚提出というと写真に取って送り返してくるので、写真に添削したものとメッセージを付けて送り返しましたが、このようなオンライン授業もできました。このコロナ渦になる前からiPadは全員持っていて我々もそのような対応はできていました。学校(組織として)は何かがなかったら動きませんが、今回の私立の対応は早かったと思います。ICT教育のベースがあったのは事実です。修学旅行にiPadを持って行って現地でプレゼンテーションをしていました。これはWI-FIを使ってないのでLTEの通信回線を使っているのでどこでも使うことができます。この一連のお金は補助教材費の中に含まれていますので、追徴金もありません。家でWI-FI環境がなくても使用することができます。在校生が約2400名以上いて通信料がオーバーしたのが、2名だけいました、どうしてか問い詰めたらYouTubeの見すぎとのことでした。

Q18:学校紹介動画が多くありますが、その中で多くの進学説明会動画があるのはなぜですか。

(現地とオンラインのハイブリッドで行う進学説明会の様子をYoutubeにアップしている。)

A18:昨年からハイブリッドで学校説明会を行っています。初めに校長挨拶、教務主任が話をして、最後に個別の質問を受け付けます。本校は個別相談をしていません、他校で個別相談をするのは確約をもらうためです、それはやってはいけないという話です。本校が出しているのは出願基準です。出願基準に達していれば出願ができます。事前相談はしてはいけないので、していませんという話をしています。そのような話を1対1で個別の話を聞けば満足するかもしれませんが、実際ハイブリッド型の学校説明会にオンラインで入ってきている人も同じ環境で質問に答えられないかということになりました。去年から学校説明が終わった後にオンラインの人は『ハイ終わり』ではなくてその後も続きます。会場の方もオンラインで参加している人も質問を送ってください。という形にして質問にお答えしています。ご入学していただいた親御さんからの意見ですが、1対1の個別相談も満足するが、それ以上にいろんな人の質問をいろいろな角度から聞けて良かったということでした。ZOOMの使い方はそれだということです。オンデマンドは一語一句間違えずに話す作られた動画ですが、生配信は1本勝負です。失敗してもそれをそのまま学校紹介動画の進学説明会動画としてアップしています。

Q19:各種検定対策を行っているようですが、英語、数学、漢字検定の対策としてどのくらいの講座が準備されていますか。

A19:(各検定について)中学生は行事予定に入っていまして全員受けさせています。それもすべて補助教材費に入っています。高校生は希望者が受験しています。各級で対策を行っています。

Q20: スタディサプリを活用されているようですが、希望制ですか、必須ですか。

A20:全員行っています。放課後スタディガイドのようなものをやっている学校があったとしても人件費や別途保護者の方に負担があるのはどうかと思います。部活動があってもその行き帰りに配布しているiPadで見ることができるので、活用しています。使っているのはカウントされているので、使っていない生徒は教員から時々指導が入ります。ただ例えばオンライン期間にスタディサプリで勉強しなさいということはしません。二学期スタートの時に2週間オンライン期間がありましたが、『スタディサプリを使ってください。』というのは無しとなっています。

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