【学校紹介】駒込学園 駒込中学高等学校(前半:インタビュー)

学校紹介:インタビューNo.33

駒込学園 駒込中学高等学校

文京区千駄木5-6-25

一隅を照らす

今回インタビューに答えてくださった企画広報主任・入試対策委員 根元晴彦様

👇👇 👇インタビュースタート👇 👇👇

✐✎✐✎まずは✐✎✐✎

Q1:1682年(天和2年)に創立され、今年で340年を迎えられますが、現在の生徒数、クラス数を教えてください。

A1:中学は1年生4クラス133名、2年生5クラス176名、3年生125名です。男子生徒の方が多くいます。
高校は1年生11クラス455名、2年生12クラス510名、3年生10クラス362名です。男女比は半々です。

Q2:自転車で通学することはできますか

A2:中学も高校も可能です。後楽園、巣鴨、西日暮里、日暮里、上野の辺りから自転車で通ってきています。

Q3:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか

A3:本校は3駅が利用可能で、いずれも徒歩7分程度とアクセスが良いため、都内はもちろんですが、千葉県や埼玉県からも数多く通学しています。千葉県は千代田線の沿線上の松戸や柏、埼玉県は南北線の沿線上の川口にお住まいの方が特に便利です。東京都は23区のどこからでも通いやすいですが、その中でも足立区、葛飾区、江戸川区から通ってくる生徒が多いです。

Q4:人間教育として中学二年生では日光山研修、高校一年生では比叡山研修を行っているようですが、どのようなことを行うのでしょうか。

A4:お坊さまが実際に行う修行を体験してもらいます。具体的には、坐禅や写経、護摩焚きで読経したり、(かい)(ほう)(ぎょう)といって夜間に30キロ山道を歩く修行などを行ったりします。食事は毎食「精進料理」をいただきます。とはいえ、お坊さまになるわけではないので、決して無理はさせません。坐禅や写経は、静まりかえった空間の中でただひたすらに取り組むことで、自分自身の内側と向き合う貴重な時間となります。食事も同じです。お肉やお魚が一切ない精進料理を一粒も一汁も残さずに食べることを今の子供たちはしたことがないと思います。また精進料理を目の前にして、一切音を立てず、食べることだけに集中します。そうすることで、「自分たちは野菜や植物であってもその命を頂いて生きている」、「生産者や作り手の方がいてこそ、この食事がある」と、自然と有難みを感じることができます。ほとんどの生徒が修行に行く前は「自分には無理だ、できない」と言います。しかしすべてが終わった後の生徒たちの顔は達成感で満ちていて清々しいです。感想は『辛かった。』という言葉も多いですが、大学受験の時や、大人になって何かに躓いたときに、『あの時つらいことができたから頑張れる、糧になった』と気づいてくれます。高校は2泊3日で、中学は1泊です。本校は仏教を心の教育の基盤にしております。

✐✎✐✎中高6ヶ年一貫教育✐✎✐✎

Q5:SクラスとAクラスは入試の段階で別々に募集されていますか。

A5: 募集は国際先進コースの1コースのみです。入試の結果で、クラスがSかAに振り分けられます。

Q6:SクラスとAクラスの違いを教えてください。また入れ替えはありますか。

A6:学力によって分かれますが、毎年入れ替えがあります。

Q7:SとAは何クラスずつですか。

A7:決めているわけではなく、在籍する生徒の状況に応じて変わります。。

Q8:高校への進学は全員出来ますか。

A8:基本的に全員出来ます。

Q9:高入生と同じクラスになりますか。

A9:駒込高校には3つのコースがありますが、そのうちの「特S・Sコース」は基本的には高入生と一緒になりません。「特S・Sコース」は幅広い進路を目標とした、いわゆる総合コースで、高1では5教科をすべて履修し、高2から文理に分かれるコースです。中入生は6年一貫コースですから中学3年生の段階で高校の授業内容に入ってしまいます。勉強の進度が違うため、高校から入学した生徒と一緒にならないのです。一方、「国際教養コース」と「理系先進コース」という文系と理系に特化した専門的な学びを展開する2つのコースに関しては、カリキュラムも非常に特殊なため高1から高入生と一緒のクラスになります。

Q10:高校へ進学の際に3つのコースに分かれていますが、志望校別になっているのでしょうか。学力別でしょうか。それぞれ特徴を教えてください。

(特S・Sコース、国際教養コース、理系先進コース)

A10: 3者面談を年に2回行っています。進学に関しても、そこで希望を聞いて、適性や成績を見ながら相談をします。例えば、中学受験で英語入試を受けて、入学の段階から準2級以上持っている生徒が多数います。その生徒たちは、英語の授業を別に取り出して受け、3年かけて2級、準1級とさらに英語力を磨いていきますが、英語ができるからと言って、必ずしも国際教養コースに行くわけではありません。本人の希望を尊重し、丁寧に進路を決定します。それは大学入試に関しても同じです。

✐✎✐✎グローバル教育✐✎✐✎

Q11:イングリッシュアルファクラスとはどのようなクラスですか。

A11:先ほどお話しした通り、全員がbe動詞から勉強を始めるのではなく、入学した段階で準2級以上を取得している生徒がいますので、その生徒たちを3年間英語の時間だけ別に取り出して学習をします。ネイティブの先生と日本人の教員のティームティーチングで進めています。

Q12:英検の取得目標がかなり速いペースで設定されていますが、授業の段階から早く進め、中学校卒業時点で準2級を目指すようにしているのでしょうか。

A12:公立中学校と比べると英語の授業数は約2倍あります。しっかりと授業の中で英検対策の授業もやっていますし、中学三年生の段階で準2級をどれだけの生徒が取得できたかということも学校としてはこだわっていきたいと思っています。

イングリッシュαクラスは、各自の進度にあわせて英検取得を目標にします。中2で準1級を取る生徒もいます。大切なのはこれまで培ってきた英語力を丁寧に伸ばすことです。話すことは流暢で非常に得意でも細かな文法は苦手な生徒もいます。得意なことを伸ばし、苦手なことを克服させていきます。

Q13: セブ島語学研修はどのくらいの期間行きますか。また何名くらいの生徒が参加していますか。

A13:中学3年の春休み、高校入学までの間に行っています。今までは20名弱が参加していました。後々は中3全員が行けるようなブリッジカリキュラムとしてできればと考えています。期間は約2週間弱です。

Q14:ハワイセミナーがあるようですが、どのくらいの期間行きますか。また何名くらいの生徒が参加していますか。

A14:こちらは10日くらいです。中学1年生から高校2年生まで行けるので、例えば中学生の時に一度行って、高校生でもう一度行く生徒もいます。こちらは英語体験という要素が強いです。本格的に英語を勉強したい生徒には、高校1・2年生対象のマルタ島語学研修があります。こちらは約2週間です。地中海にあり、いろんな国から英語を学びに来る人たちが集まるところなので、ハワイセミナーよりはマルタ島の方が、学力の高い人たちが集まります。ただし、セブ島語学研修、ハワイセミナー、マルタ島語学研修についてはコロナ禍の昨年、今年と実施しておりません。

Q15:長期の留学はありますか。 (ニュージーランド・オーストラリアなど)

A15:ニュージーランド・オーストラリアは3か月と1年が選択できる中期留学、長期留学になります。1年間の長期留学に関しては、文系に進学する生徒におすすめしています。理系の生徒は、受験の時に不利になることが多いですので、理系の生徒で留学に参加したい生徒は3カ月の中期留学をおすすめしています。3か月の場合は、高1の1月~3月まで、1年の場合は、高1の1月から高2の12月までです。1年留学をしても、留学中の勉強が単位として認められますので、他の生徒と同じく2年生に進級できます。

コロナ禍の現在は受け入れの国自体が感染拡大のために入国ができないので実施できていません。
ただ国際部を中心に、生徒たちの希望を出来る限り叶えるように、国内でのインターンシップ活動や他国へのアプローチも模索しています。その甲斐もあり、アメリカへ2ヶ月という少し短い期間ですが、この1月から留学に向かった生徒たちもいます。

Q16:レシテーションコンテストとはどのようなものですか。

A16:中学生が実施している英語の暗記コンテストです。英語で課題が与えられ、それを暗記して、クラスの代表1・2名が発表する英語スピーチコンテストです。さらなるステップとして私学大会がありますので、多くの学校が参加して本校のホールで学校の代表の生徒が発表をします。

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