【学校紹介】日本大学習志野高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.152

日本大学習志野高等学校

 千葉県船橋市習志野台7-24-24

『 『確かな未来』はいつも学びの中に 

共学

今回インタビューに答えてくださった
校長 五味 好美先生

👇👇👇インタビュースタート👇👇👇

A1:1年生が10クラス、2・3年生が各12クラスです。人数は、1年生が397人、2年生が394人、3年生が370人です。2年生から文系と理系に分かれ、さらにコース制になるため、クラス数が多くなっています。
男女比は6:4または5.5:4.5で、やや男子が多い傾向です。

A2:「自主創造」は日本大学の教育理念でもありますので、本校でもそれを第一に考え、育成に努めています。「自ら学び、自ら考え、自ら道をひらく」姿勢を身につけるために、生徒自身に「自ら選択させる」機会を多く設けています。もちろん教員がサポートはしますが、最近では文化祭や体育祭の企画・運営を生徒たちが主体的に行っています。

「高い理想と真剣な学習態度の育成」については、本校では2年生からコース制を導入しています。日本大学には多くの学部がありますので、その中から講師をお招きし、講演などを通して将来を見据えた行動を促しています。そうした機会を通じて、生徒が自分の進路を主体的に選択できるよう支援しています。

「知育・徳育・体育の調和的育成」では、知育は日々の授業の中でしっかりと行っています。徳育では、情報モラルに関する講演を実施したり、学年集会やホームルームで道徳的な内容を取り上げたりしています。

A3:本校のように高等学校のみの日本大学付属校としては、櫻丘や鶴ケ丘などがあります。現在、11校ある正付属校のうち、中学校を併設しているのは豊山、豊山女子、日吉、藤沢、三島の5校で、ちょうど半数ほどです。

20~30年前に「中学校を併設しようか」という議論があったこともありました。当時は「理工学部と併設している」と言いながら、実際には十分な連携が取れていない状況でした。そこで、「中学校を設置する前に、まず理工学部との連携を強化することが大切だ」という考えに至り、以来、その連携を中心に力を注いできました。
そのため、現在のところ中学校を併設する予定はありません。

A4:理工学部との連携は、現在では非常に大切なものになっていますので、先に取り組んで本当によかったと思っています。本校の理工学部との高大連携は、他ではあまり見られない取り組みだと自負しています。

A5:はい、可能です。全体の約1割の生徒が自転車で通学しています。

A6: 船橋市と千葉市からの生徒が多く、合わせて全体の約4割を占めます。次いで市川市が多く、東葉高速鉄道沿線の浦安や八千代から通う生徒もいます。また、佐倉市や東京都内から通う生徒もいます。

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A7:いいえ、文系のクラスもあります。男女比と同様に、理系と文系の比率はおおよそ6:4ですが、近年では55%:45%ほどになっており、徐々にほぼ半々に近づいてきています。

A8:クラス数は固定ではありません。国公立進学(NP)コースは文系・理系を合わせて約80名と決まっており、現在は理系が2クラス、文系が1クラスです。
日本大学理工学進学(CST)は希望人数によりクラス数が決まり、最後に総合進学(GA)のクラス数を調整します。そのため、年度や文系・理系の人数によって構成が変わります。
現在は、理系GAが4クラス、文系GAが4クラス、CSTが1クラスです。

A9:日本大学へ進学する生徒は、全体の約25%です。本校はもともと工業高校としてスタートしましたので、当初は日本大学への進学者が多くいました。その後、「優秀な生徒を育てよう」という先人の先生方の思いのもと、学習面の充実に力を入れてきました。

A10:国公立進学(NP)コースは、国公立大学を目指すコースです。そのためのカリキュラムを編成しており、週2日放課後には外部予備校による授業を実施しています。これは基本的に全員必修です。

総合進学(GA)コースは、日本大学以外の有名私立大学を志望する生徒を対象としたコースです。
日本大学理工学進学(CST)コースは、その名の通り日本大学理工学部を志望する生徒のためのコースです。

A11コースは2年次に選択しますが、2年から3年への進級時にコースを変更することはできません。

A12:本校の大きな特色の一つが、日本大学との高大連携です。理工学部を中心に、他学部とも幅広く交流しています。学部長や教授による講演会、大学との共同研究など、在学中から大学レベルの学びに触れられる機会が豊富です。

特に理工学部との連携は約20年前から続く本校独自の取り組みで、現在のCSTコースの2年生は19期生になります。2年次の水曜日放課後には、大学の研究室を訪問し、教授や学生から専門分野の話を聞きながら1年間かけて自分の進路を考えます。そして2年次の終わりに志望学科を決定し、3年次からは大学の先生と研究を進め、12月には研究発表会を実施します。

また、大学の実験授業にも参加し、物理・化学などの実験を大学生と同じ環境で学びます。試験に合格すると、大学入学後に単位として認定される「先取り授業」として位置づけられています。火曜午後は科目履修、金曜午前は理科実験と、時間割の中に大学の授業が組み込まれています。

A13科目履修制度の対象はCSTコースの全生徒ですが、希望すれば他のコースの生徒も参加することができます。とはいえ、文理学部や商学部などはキャンパスが離れているため、実際に履修するのは理工学部の授業が中心です。

理工学部は本校の敷地内にあり、移動の負担が少ないため、授業参加が非常にスムーズに行えます。20年かけて築き上げたこの連携制度は、生徒にとって大学での学びを一足早く体験できる貴重な機会となっています。

A14: 授業では、iPadを使って課題の配信や提出を行っています。部活動では、映像制作や活動計画の作成などに活用しており、文化祭や体育祭のオープニング動画も生徒自身がiPadを使って制作しています。新入生が入学した際には、部活動紹介の動画を約3分で制作しています。

A CST発表会は、CSTコースの3年次に1年間取り組んだ研究の成果を発表するイベントです。保護者や教員も来校し、校内で発表会を行います。優れた研究については、大学の学会で発表する場合もあります。

昨年12月の発表内容には、次のようなものがありました。

・スタジアムやコンサート会場の建築物の分析

・家屋の耐震強度を高めるための実験

・独自に開発したアプリの紹介

・人力飛行機の製作に携わった記録

・電車の計画ダイヤの作成

・防災教育シリアスゲームの開発

いずれも、理工学部との連携を生かした実践的で創造的な研究で、生徒たちは学びながら発表力や探究力を養っています。

✐✎✐✎グローバル教育について✐✎✐✎

A16:イースタープログラムとサマープログラムは、日本大学が企画し、付属生を対象に実施する語学研修です。本校からの参加者は、サマーが2名、イースターが3名です。付属の先生方が引率し、全体で30~40名の団体を作って渡航します。両プログラムともケンブリッジ大学に行きます。

一方、本校独自のオーストラリア研修は2週間の滞在で行われ、今年度は30名募集のところ、50名以上の希望者がありました。抽選で参加者を決定しています。「英語を学びたい」という意欲を重視し、成績に関係なく希望者全員に平等にチャンスを与えています。

A17:希望者を募り、希望者の中から成績順で決定します。

A18:午前・午後は英語学習を中心に行います。現地校での交流や、グリフィス大学の学生との交流もあります。宿泊はホームステイで、滞在中は英語でコミュニケーションを取るため、日常的な英語体験ができます。

土曜日は観光などのアクティビティに参加し、日曜日はホストファミリーと過ごすことで、異文化体験を深める機会にもなります。

A19: 現在、ネイティブ教員は3名在籍しています。三学年すべてで週1回、ネイティブ教員による授業が組まれています。

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