【学校紹介】静岡聖光学院中学校・高等学校 前半 インタビュー

学校紹介:インタビューNo.137
静岡聖光学院中学校・高等学校
静岡県駿河市小鹿1440番地
『どんな未来がやってきても大丈夫 未来を織り込んだ天井のない学び』
男子校

入試広報部長
平本 直久先生
👇👇👇インタビュースタート👇👇👇
✐✎✐✎まずは✐✎✐✎
Q1: 静岡聖光学院中学校・高等学校とは、どのような学校ですか。
A1 : 静岡聖光学院中学校・高等学校は、静岡県内で唯一の中高一貫・男子校として、男子一人ひとりの「好き」や「個性」をとことん伸ばすことを大切にしています。週1回のプログラミング授業をはじめ、農学・工学・経営学・国際交流などの多彩なゼミ、自らの問いを1年間かけて深掘りする個人研究など、探究心と実行力を育む環境が整っています。さらに併設塾による個別面談や教科指導、試験対策などの学習サポートも充実。海外大学進学に向けたA-Levelプログラムも用意され、国内にいながら海外進学の選択肢も開けます。世界各国の学校との提携により、留学や国際サミットなど異文化に触れる機会も豊富。全国各地、そして海外からも生徒が集まる寮もあり、真の多様性の中で育つ環境がここにあります。
Q2: 各学年の何クラスあり何名在籍していますか。また、その中に県外から入学している生徒は何名いますか。
A2 : 中1)64 中2)87 中3)79 高1)84 高2)99 高3)77 県外はそれぞれ2-3割になります。
Q3: 御校の目標とする生徒像『快活と素朴』『思慮深い心』『探究心に基づく緻密さ』『真摯な態度』がありますが、具体的にどのような取り組みを行っていますか。
A3: 静岡聖光学院では、「快活と素朴」「思慮深い心」「探究心に基づく緻密さ」「真摯な態度」といった理想の生徒像の実現に向けて、学年が進む中で有機的に学びのプロセスが組み立てられています。
中学1年では、校外宿泊研修や総合の時間を通して、自分の価値観や個性と向き合い、仲間との関わりの中で自他の違いを受け入れる姿勢を育てます。こうした土台の上に、2・3年次のゼミ活動が展開されます。農学、工学、数学、経営学、国際交流といった多様な分野の中から自分の関心に基づいて選び、継続的に探究することにより、自ら学ぶ意欲や物事に向き合う態度が自然と育まれていきます。
ゼミでは、茶畑の管理や製茶を通して地域文化と向き合ったり、身近な課題を工学的に捉えてプログラミングで解決を試みたり、数学を用いて自分の問いを追究したりと、知識と実践を往復しながら学びを深めていきます。また、経営学や国際交流のゼミでは、チームで活動する中でリーダーシップや他者への配慮、文化的視点を養うとともに、自分の考えを社会にどう発信していくかを意識するようになります。
高校1年では、これまでに育んできた個性や興味をもとに、自ら課題を設定して取り組む「個人研究」が始まります。社会のニーズや他者とのつながりを意識しながら、自分なりの問いを立て、専門家との対話や実地調査を重ねて思考を深めていきます。この過程で、単なる好奇心を超えた「探究心に基づく緻密さ」が鍛えられ、自分自身の進路や将来像と真摯に向き合う機会にもなります。
このように、静岡聖光学院では、学年が進むごとに「自分を知る」「世界と関わる」「問いを探究する」といった学びが段階的かつ有機的に組み込まれ、日々の授業やプロジェクト活動を通じて、理想の生徒像が自然に育まれていく設計となっています。
Q4: 寄宿生と通学生がいますが、割合を教えてください。また県外募集人数定員はありますか。
A4: 寮生 約3割 通学生 約7割 県内外合わせて120名が定員となっています。
寮の定員は1学年約40名
Q5: どのエリアから通学さている生徒が多いのでしょうか。
A5: 多くは静岡市内、ついで焼津、藤枝、島田といった中部より西寄り、富士/富士宮/沼津/三島といった県東部から通学しています。一部神奈川や東京から新幹線で通学している生徒もいます。
Q6:高校入試はありますか。
A6:従来編入という形で受け入れをしていましたが、令和8年度から高校入試をスタートします。
✐✎✐✎学びについて✐✎✐✎
Q7:コース分け、少人数授業、習熟度別授業を行っている教科はありますか。
A7: 中学2年生以降、英語、数学(積み上げ型の授業)においては習熟度別クラスで実施しています。
また帰国生や英語が得意な生徒のために英語の時間については授業を取り出して、外国人教師によるオールイングリッシュの授業も行っています。
Q8: 『アダプティーラーニング=個別最適化学習』を実施していますが、どのようなものですか。
A8:併設されている塾と学校での進度や内容を共有し、放課後に個別の面談や講義をする中で、それぞれのつまづいているポイント、伸ばすべき力を一人ひとりやりとりする中で見極め、学校と校内塾が連携して学んでいく環境を整えています。またatama+というAI教材を活用して、生徒一人ひとりが問題を解いていく中で、それぞれのつまづきや得意な点などをAIが判断して、次の学習を提案してもらうことで、個別の進度や傾向にあった学びを実践することができます。
Q9: 基礎学力の定着を徹底するための『放課後学習サポートシステム』とは、どのようなものですか。
A9:併設されている塾による個別の面談や自習室の開放といつでも質問が可能な環境、さらに寮の学習においては、毎日ある学習時間に基礎学力定着のためのプリント課題や解説、テスト前の復習チェックなど、生徒一人一人に合わせて、サポートをおこなう環境があります。
Q10: 中学2年生からはじまるProject『ゼミナール』には様々な分野のゼミがありますが、在学中に1つのゼミで探究を行うのでしょうか。
A10: 静岡聖光学院の中学2・3年生が週に1回取り組む「ゼミ活動」は、生徒一人ひとりの興味や個性を起点に、社会とつながる探究の旅を進めていく時間です。科目の枠を超えて、現実の課題に自らの視点で向き合い、仲間とともに試行錯誤する――まさに「生きた学び」の現場がここにあります。
農学ゼミでは、校内にある茶畑が教室です。生徒たちは茶摘みや製茶を体験しながら、お茶の効能やその文化的価値を学びます。やがては、自分たちで製品化や健康との関連を調べ、地域との関わりまで広げていく。静岡という土地の誇りを、未来へとつなぐ学びです。
工学ゼミでは、身近な「困った!」から発想を広げます。例えば「部屋を片付けたいけど時間がない!」。そんな課題を、デザインとプログラミングの力で解決へと導きます。最終的には、コンピュータで動くロボットやアイテムを自作。創造力と論理思考が掛け合わさる実践の場です。
数学ゼミでは、手を動かしながら空間を捉え、自分の「好き」の中に数学を見出します。「なぜ?」をとことん考え、自分の言葉で誰かに伝える。数式だけでは終わらない、思考の深みとコミュニケーション力が磨かれていきます。小学生への授業体験会では、教える側としての成長も経験します。
経営学ゼミでは、文化祭や地域との交流をフィールドに、チームでプロジェクトを立ち上げます。どうすれば価値を届けられるのか。どうすれば人の心を動かせるのか。マーケティングの本質に触れながら、社会の仕組みとつながっていく学びを実感します。
国際交流ゼミでは、「世界に出ていく前に、日本を語れる自分になる」ことがテーマです。伝統、文化、社会の仕組み――自国を深く知ることで、海外でも信頼される力が育ちます。学びの最終地点は、実際に日本を発信する実践の舞台。世界への第一歩をここから踏み出します。
どのゼミも共通しているのは、「自分の好き」を出発点に、「他者のため」「社会のため」へと視野を広げていくこと。答えのない問いに向き合いながら、静岡聖光学院の生徒たちは、仲間とともに未来を切り拓く力を育んでいます。
Q11:英語教育で力を入れていることはありますか。
A11: 静岡聖光学院の英語教育は、ゼロからスタートする生徒にも対応した「実践的な英語力の育成」をめざしています。4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランスよく身につけるために、習熟度別のクラス編成を行い、検定試験や受験対策にも丁寧に対応しています。
特に重視しているのが、「70%のインプット」と「30%のアウトプット」という学習バランスです。多読多聴やフォニックス、文法・語彙の定着などを通して、英語の土台をしっかり築いたうえで、発話やライティングに挑戦する段階的な指導が行われます。
このような言語習得の考え方を支えているのが、「モチベーション」「正しい学び方」「継続」という“言語学習の三本柱”です。生徒一人ひとりの動機づけを大切にしながら、自分に合った学び方を理解し、個別の積み重ねによって着実に力を伸ばしていきます。
さらに、Oxford Reading Tree教材や英語漫画、音声録音アプリなど、質の高い教材とテクノロジーを活用することで、日常の授業でも実用的な英語表現が自然に身につく環境を整えています。
アウトプットの実践としては、ヨーロッパやアジアで正式な教育プログラムとして採用されている「ドラマエデュケーション」を導入。毎年、英語で演じる3日間のミュージカルワークショップ「Tarzan」を開催し、生徒たちは異なる役柄を通して他者理解を深め、協働しながら英語で表現する力を高めました。
本校の英語教育は、「学びのきっかけ」を大切にしながら、世界とつながる力を段階的に育む、丁寧で戦略的なプログラムです。
✐✎✐✎宗教教育について✐✎✐✎
Q12:キリスト教の礼拝はありますか、あればどのくらいの頻度で行われますか。
A12: あります。 全校生徒対象にクリスマスや復活祭など朝礼などに合わせて年に数回ミサが行われます。
また希望者を対象に月に1回ミサ(礼拝)があり、希望の生徒、保護者、地域住民などが集まって行われます。加えて週1回くらいのペースで祈りの時間があり、聖書に関する話や一緒に祈りを唱えるなどの活動もあります。
Q13: 授業科目としてキリスト倫理がありますが、キリスト教を信仰していない方もいますか。
A13: 入学してくる生徒は信者でない者がほとんどです。 毎年各学年3,4人ほど信者の生徒がおり、各宗教行事や聖書朗読などの機会で活躍しています。
Q14: 宗教行事はどのようなものがありますか。
A14: 【全員が参加する宗教行事】
→ カトリック倫理(授業) クリスマスミサ 卒業ミサ(高3) 二十歳を祝う集い(卒業生) 祈りの時間(全学年)
【希望生徒や保護者参加する宗教行事】
→ 月1回の希望者むけミサ 聖書研究会+夏の黙想会 宗教活動委員会 クリスマスイルミネーション設営+点灯式
✐✎✐✎長期休みについて✐✎✐✎
Q15:長期休みはどのくらいの期間ですか。
A15:夏休み 1ヶ月半程度、冬休み 2週間半程度、春休み 2週間程度
Q16:長期休みの際は、生徒たちは帰郷しますか。
A16: 春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みなどの長期休みの際は、閉量となりますので自宅に帰郷します。
A17:全学年対象の夏期講習を前期と後期に分けて実施しています。
また春/冬に関しても高校生や各教科で講習を設定して行う場合があります。
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