【学校紹介】東京都立忍岡高等学校 前半 インタビュー
学校紹介:インタビューNo.132
東京都立忍岡高等学校
台東区浅草橋5-1-24
『『学力』『活力』『感動』
~自分のためにも人のためにも~』
共学校(全日制 普通科・生活科学科)
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Q1:1911年(明治44年)に創立され歴史と伝統がある学校ですが、普通科・生活科学科それぞれ現在各学年何クラスあり、在籍は何名ですか。
A1: 各年次 普通科4クラス 生活科学科2クラス 計18クラスです。
1クラスの定員は、普通科40名、専門学科の生活科学科は35名、 現在(9月1日)638名が在籍しています。
Q2:今年度から男女枠が撤廃されましたが、男女比はどのようになりましたか。
A2:本校は単位制なので、元々男女枠がありません。学校全体の男女比は約3:7で女子の方が多いです。生活科学科は圧倒的に女子が多く、普通科は6:4で男子生徒の方が多く在籍しています。
Q3:教育目標で『たくましく生きる力をみにつけた国際社会に有為な人材を育成する』がありますが、どのようなことに力を入れていますか。
A3:国際理解教育に力を入れています。海外のことも、日本のことも理解出来るように授業に組み込んでいます。単位制であることを活かし、放課後の時間に1~3年次生の希望者が一緒に学ぶ日本の伝統文化(茶道、華道、おこと、和太鼓、囲碁、将棋、日本舞踊、着付けと作法)や第二外国語(韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語)の授業があります。
日本伝統文化の授業では、アメリカから短期留学中の高校生を招いた文化交流も行います。 また、TGG校外学習や海外研修旅行を通じて海外の社会・生活・文化に理解を深めます。
生活科学科では姉妹校提携しているフランスのポール・ポワレ校との交流を継続しています。
これからは、情報を受動的に受け取ることに加えて、主体的に発信していく能力が求められます。国際社会で活躍できるように、授業内でのやりとりの活動、準備を必要とするスピーチ活動やプレゼンテーション活動を授業に取り入れるようにしています。また、挨拶や返事、身だしなみを整えることなど、基本的な生活習慣を身に付けられるように力を入れています。
Q4:自転車で通学することはできますか 。
A4:可能です。ただし、許可制です。ヘルメット・雨具を準備することや学校からまでの距離が2km以上などの条件をクリアできていれば、許可をしております。本校は交通のアクセスもいいですし、自転車で通学している生徒が少なく、約40名程度です。
Q5:どのエリアから通ってくる生徒が多いですか
A5:交通の便がよいことから、都内広域、23区すべてから通学しています。特に生徒が多い区は、台東区・墨田区・足立区・江東区・江戸川区・葛飾区などです
✐✎✐✎東京都指定校✐✎✐✎
Q6:『海外学校間交流推進校』になっていますが、どのような取り組みをしていますか。
A6:フランスのポール・ポワレ校と姉妹校提携しており、生活科学科の作品交流を中心に交流を続けています。令和4年は日本に来ていただいて、国際フォーラムでファッションショーをしました。現在は旅費が高騰していますので、本校から行くことができませんが、作品交流として、一緒に作品を作成しています。令和6年に普通科の生徒は希望者を対象に海外研修旅行として台湾の大学生、高校生との交流を予定しています。また、校内でもアメリカやフランスからの留学生を招いての交流会や近隣の台湾料理店の方を講師に招き、講習会も開きました。他にも、英検の全員受検やオンライン英会話、Tokyo Global Gatewayの校外学習など様々な取り組みを行っています。
Q7:『社会の人材を活用した教育を実現するための授業支援研究指定校』になっていますが、どのようなことを行っているのでしょうか。
A7:今年度は指定校になっておりませんが、昨年度まで、この指定を利用した教育活動を行いました。「人間
と社会」という授業では2022年はハンドメイド販売のcreemaさんやホテルメトロポリタン エドモントさんのご協力の下、新たな価値を見つけ出すために出店やSDGsメニュー開発など、様々な取り組みを行ってきました。社会の人材活用は継続しており、今年度はSusHi Tech Tokyoに都立高校としては唯一、出展させていただきました。今年度はDXハイスクールという文部科学省指定の高等学校DX加速化推進事業に本校が選ばれました。
✐✎✐✎基礎知識・技能・学力 ✐✎✐✎
Q8: 普通科・生活科学科ともに少人数授業や習熟度別の授業はありますか。
A8:体育と家庭科は少人数授業、差がつきやすい数学と英語は全学年習熟度授業を行っています。さらに生活科学科の専門授業でも少人数授業を行っています。
Q9:多くの選択科目がありますが、何年生から履修できるのでしょうか。
A9:1年次の選択授業は芸術のみ、2年次から選択授業が多くなり、3年次になると自分の進路にあわせて多くの授業を選択できます。また、放課後の時間帯にある選択授業は1年次から選択することができ、特色のある授業を行っています。
本校は単位制で、専任の教員数が多いので、選択科目が増やすことができます。そのため少人数の授業でも開講することができます。
普通科は2年次から文系・理系・文理融合に分かれ、選択科目を履修していきます。また生活科学は2年次から食物&調理・被服・保育に分かれ、自分の進みたい方向の科目を選んで学びます。
Q10:長期休み期間中に講習はありますか。あれば、どのくらいの講座をどのように行っていますか。
A10:夏期講習・冬期講習を実施しています。今年度の夏期講習は55講座ありました。中心になるのが3年次の受験対策講座ですが、年次別の演習や基礎力養成講座の他、英検などは年次に関係なく目標レベルによって選択する講座もあります。
Q11:大学連携を行っていますが、どちらの大学とどのようなことを行っていますか。
A11:連携している大学の講義を受講し、高校の単位として認定する制度があり、大正大学・女子栄養大学・東京家政学院大学・和洋女子大学・聖徳大学・杉野服飾大学と連携をしております。希望をすれば本校の生徒が各大学の講義を受講することができます。そこできちんと受講すれば、本校の単位として認定する制度があります。大学によって受講していた大学へ進学した場合、その単位を大学の単位として活用することができます。
Q12:2020年にフランスのポールポアレ校と姉妹校協定を結んでいますが、どのような交流があるのでしょうか。
A12:作品交換や季節のカードを送り合うことが主な交流ですが、2022年の高等学校総合文化祭の開会式では
フランスからポールポワレ校の方を招いて本校生徒と合同でファッションショーを行いました。2023年にも東京都のパリオリンピックに関する事業で本校生徒が渡仏した際、交流しております。現在は手ぬぐいのデザインを依頼しています。
Q13:卒業単位として認定されている資格があるようですが、どのような資格がありますか。
A13:英語検定や漢字検定だけでなく数学検定や商業科目の授業もありますので簿記の検定も受検しております。本校に入学してから取得した級によって、認定単位数が変わります。
生活科学科の生徒は、食物の検定、被服の検定、保育の検定、それぞれ多くの検定がありますので、受検しています。認定する単位は上限があり、6単位までです。
Q14:Q13の資格取得に向けたサポートはありますか。
A14:英語検定は全校生徒が受験します。2次試験対策は英語科の教員の他、JETも面接練習を行っています。放課後の大学院生チューターの活用や夏期講習、冬期講習での検定対策の他、簿記などの検定試験を目標にした授業も開講されています。
また、生活科学科は検定に向けた授業があります。
Q15:卒業生のチューター制度はありますか。
A15:今年度6月からチューター制度を導入しました。卒業生ではありませんが、東京大学大学院生がチューターとして週2日来校しています。受験勉強の進め方、学習計画の立て方の講演会を行い、その後困ったところを教えてもらったり、一緒に学習計画を立ててもらったりいます。
Q16:生活科学科には、食物&料理、被服、保育の3つに分かれていますが、どのように履修するのでしょうか。
A16:1年次に家庭科全般を広くしっかり学びます。他校より実習が多いのが特徴です。その中から2年次に食物・被服・総合(保育を含む)という大きく3分野に分かれた授業を選択し学びます。3年次に自分の学んできたものをさらに深める授業を履修することも、(履修条件が合うようならば)異なる分野の科目を選択することもできます。
Q17:学校は何時まで残ることができますか。
A17:17時が最終下校です。ただし、教員の許可や部活動などであれば、残留届を提出することで18時まで活動が可能となります。その場合18時30分が最終下校となります。
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